第48部分 らくさん1
第48部分 らくさん1
三十年来の疑問と仮説であった。
ようやく調べる気になって、ほぼ仮説どおりであることがわかってきた。
それは… ある悪臭の正体である。
動物系の面白動画等で、飼い主のクツや靴下の臭いを嗅いだイヌネコが思わず顔を…いや鼻を遠ざけ、
「おえっ…、くっせぇ ぶぇ、たまらん」
的な反応を見せたあと、よせばいいのにまたその臭いを嗅ぐようなシーンを見たことないだろうか。
私はアノ気持ちがなんとなくわかる。
あの臭いはたまらん悪臭だが、なにかしらココロ惹かれ… なぜか郷愁を誘われるのである。
今まで何度も「発酵」について説明する機会があった。
二酸化炭素、エタノール、乳酸の説明…身近だし、たいてい飲食の経験もあるのでさほど難しいものではない。
しかし酪酸の説明は難しい。
「えっとだな…」なんて説明するより、現物の試薬を持っていった方が早い。
ところがこれがとんでもなく臭いのである。
当然窓は全開で、試薬をティッシュにほんの1滴落として風上に回るとほどなくその場の全員から
「臭い」のブーイングが起きる。
ある強風の日に1階の1室でこれをやったところ、窓からの風が廊下に吹き抜けたらしく、2階と3回の8部屋から苦情が持ち込まれたことがあった… あとで謝りまくったけど、ゴメンナサイ。
そのくらい臭うのだ。
ああ、今日はここまで。こんな時間!
まだ肝腎なことを書いてなかった。
きっかけは三遊亭円楽どのの死去で、円楽(楽太郎)➡ラクさん➡酪酸 を連想したから。
不謹慎ではあるけど、まあいいでしょ。
彼はそんな狭量な人ではあるまい。




