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106/106

第106部分  今宵はよいよい

第106部分  今宵はよいよい



先に宣言しておく。

本日はちょっと、もしかしたら相当かも… おかしいかもしれない。それにアルコールも相当入っているでので、多少のことは”座興”だと甘く見逃していただければありがたい… です。



本日母親から某用件での緊急出動を要請され、長駆250kmオーバーを往復して帰省してきた。

現地到着げんちゃくやや直前…といってもクルマがないとかなり行き辛い距離だが…地元の農産物直売所があり、そこで白ナスやキュウリ、生木耳キクラゲ早生わせミカンを土産に持って参上した。

就中なかんずくの見っけものは本物の山葵ワサビで、ほんの小さいものだけど4本300円位で販売してたのを衝動買いして届けてきた。

昼にスーパーで買った寿司に合わせて賞味したが、こんなには食べきれないというので、2本分をあたかも土産であるかのように持ち帰り、夕食用にマグロとタイのお刺身を調達して賞味したところである。ブタさんの味噌漬け焼き肉にもなんともマッチしちゃったりして… 無論ノンアルコールで済むはずもなく、某用件達成の祝いに息子と祝杯を挙げ、そのあまりの美味うまさにいつもの3倍ほど呑み喰らってしまったのである。



良い気分のまま自覚なくしばし居眠りしたあと、台所に片付けを済ませ、シャワーだけの風呂をたのしみ、ふと気付けば数十年ぶりに思い出したであろう唄を歌いながらゲッラゲラと笑っていた。

ここでふと正気に還ったワケだが…


その唄は… 以前はおそらくなんの違和感も抵抗もなく、日本人が口ずさんだ唄である。

ちゃんとした題名は知らない。うろ覚えながら記憶している歌詞は以下のようなものである。


 ♪ 山寺やまでらの 和尚おしょさんが

   まりはつきたし 鞠はなし 

   ネコ紙袋かんぶくろに押し込んで

   ポンとりゃ ニャンと鳴く

   ポンがニャンと鳴いて よいよい♪



なんせ半世紀以上忘れ去っていた唄である。

余りにも間違いがあっては、著作権うんぬんは別として、この曲に申し訳ないので、改めて調べてみた。


あったあった、間違いが!


まずジャンルは童唄わらべうた、曲名はまんま ♪山寺の和尚さん♪ であるらしい 


これだけ時が過ぎていれば、確か著作権は基本50年だったはずなので問題ないだろ…と決めつけて歌詞を載せてみよう。まあこんな人気のない小説エッセイもどき、誰が問題にするものか。

私は好き勝手を書くのだぁ!


 ♪ 山寺の 和尚おしょうさんが

   まりはけりたし 毬はなし 

   ネコをかん袋に押し込んで

   ポンとけりゃ ニャンとなく

   ニャンがニャンとなく ヨイヨイ ♪


ついでに2番まであった… 知らなかったぜ…


 ♪ 山寺の たぬきさん

   太鼓たいこちたし  太鼓なし

   そこでおなかをちょいと出して

   ポンと打ちゃ ポンと鳴る

   ポンがポンとなる ヨイヨイ ♪



トウゼン2番は唄っていない、今の今まで知らなかったんだから。

そもそも1番でさえもかなり誤った歌詞になっている。しかしサティが覚え間違えたのか、私に教えたニンゲンからして既に誤っていたのかは、今となってはどうにも確認しようがない。

母かなぁ… ここらへんが最大最高の容疑者なんだけどな。



ところで… この歌詞の秀逸さはどうだ。


 ♪ 山寺の 和尚おしょうさんが ♪


ふむふむ… ちょっとサビシイかもね、ヒマかもね。


 ♪ まりはけりたし 毬はなし ♪


オトナでも坊主ボウズでも、たまにはあんなもの蹴りたくなるのかなぁ

ちなみに、永い経験上から見て、”最も身勝手な”、というか”自己中心的なニンゲン割合えある第1位の部活”は【サッカー部】で、しかもダントツである。無論素晴らしい人間性の持ち主も居ないワケではないが、大部分は”オレ様が一番”で、”オレ様が目立つためなら何しても合法”みたいな気質だと見て間違いがない。しかも目的のためには平気でヒトをおとしめる傾向が強い性格が一層嫌悪感を誘う。無論サティ個人の極めて主観的な見解である。反論は広い心で認めよう。


普通は毬が無ければないで他にたのしみを見つけるとか、無いなりに何とかゴマカスのが普通だろうけど、もうガマンデキヒン… とボールを自作してしまう発想と行動力は感動ものである。

しかもそれは有り合わせの大き目の紙袋かんぶくろにおそらくネコの迷惑や損害等を一顧もすることなく、無理矢理袋に詰め込んでヒモとかで口を閉じたものなのだ。でも大きさと強度から言うならばジュートとかあさとかの袋の方が適切だと思うけどな。


 ♪ ネコをかん袋に押し込んで ♪


断定的に、この毬ははずまないことだろう。しかし、ネコはおそらく悲鳴を上げつつ”もがく”に違いない。肉球からツメを立て、紙袋を引き裂こうと引っ掻きつつするうちに袋はガサゴソと音を立て転がり回るかもしれないが、これは想像上のことで、実際どうなるかは実験しないとなんとも…

ネコの個性によっては、または蹴られたことによるネコのダメージによっては恐怖にすくんで動けなかったり、苦悶の声が聞こえる幾つかの紙袋ができているかもしれないワケだ。


 ♪ ポンとけりゃ ニャンとなく ♪


それでも和尚さんは毬を蹴る。

これは人道的に… いや動物虐待に相当するので、国連あたりで容認される行為であるとは言えないだろ。言えないけど、なんか異様にコミカルで、もしかしたら本当になんとかなる… つまりもしかしたら実現可能な遊戯こういなんじゃないかと厨二心ちゅうにごころを妙にくすぐられるのは本当にサティだけだろうか? まあそんなせいで気付かないうちに戦犯扱いされ、淘汰されていく運命の童唄なのかもしれないなぁ…



一方蹴られるネコとしてはたまったものではない。なんの落ち度もなく… 彼らにとって狩猟は生活そのものであるゆえ、狩り自体を可哀想とかそういう感情で語るのは公正を失することになる… 平和に暮らしていたのに、ある日おそらくは信頼していた和尚さんに捕獲され、紙袋に詰められた上で蹴られるのである。無論どこを蹴られるのかは蹴られるまで分かりはしない。もし興に乗ってゲームが始まってしまった場合、敵味方同時に反対方向から蹴られることさえ想定しなければならない。

ケガとか場所によっては死の恐怖にさらされつつ、一寸先の世界も分からぬ袋の中でただただ翻弄ほんろうされ、時にヒールで、時にトゥで蹴られドリブルにさらされるのである。センタリング…あれ、いつのまにかクロスとか呼んでいるけど… センタリングとかシュートでもされたいにゃ生きた心地もしない…というかほぼ確実に死ぬんじゃないだろうか。


  ♪ ニャンがニャンとなく ヨイヨイ ♪



あ、そうか… 

前回そういえば”ネコ”を蹴る…いや踏むんっだたかな、そんな例え話みたいなものを書いたっけな。

あれでニャンとなく… いやなんとなく、意識の外でこの唄を思い出していたのかもしれない。

ニンゲンの脳の作用って不思議だな。



虐待はともかくとして、とりあえず無情にもこの毬を蹴り続ける破戒僧はかいそうというか住職という本来情け深いヒトであるはずの僧侶の行動に翻弄される清廉潔白無実の猫の心情を思うとひどく逆説的で悲しくもオカシクもあり、同時に北〇鮮なみの無慈悲な日常の連続が想起されて、同情と共にそのギャップに映し出される世の矛盾に、もう笑うしか解消の方法がない。敢えて和尚さんの行動に理屈をつけるなら、「お前もこうしてセミやスズメやヘビをイタブルじゃろ。かれらもそんな気持ちだったのじゃぞ、どうじゃよく考えて見よ」と諸行無常を行動を持って示しているのかもしれないが… ま、屁理屈だろうな。

おそらくは『月の砂漠』と同じような想像上のはなしで良かったよ。リアルの話なら放送禁止だよね、今の世じゃ。


放送禁止と言えば、あれって基準はどうなってるの?

ユーミンの ♪中央フリーウェイ♪ は片手運転してるから放送禁止だっていうのに、

(注:数十年前にそういうウワサを聞いたが、今AIがそういう事実はないと返答してきた)

ちょっとした以前には普通に使ってた単語がナーバス過ぎるコトバ狩りに遭って放送禁止にされてるのに、

なぜか

尾◇の ♪15の夜♪ なんて堂々とバイク泥棒を公言しながら放送禁止じゃないんだぜ。


いま返ってきたAIの返答によると、

『尾◇の「15の夜」という歌が放送禁止曲であるという情報はありません。尾◇の代表的な楽曲であり、彼のデビューシングルでもある「15の夜」は、彼の実際の経験に基づいた内容から、多くの若い世代に共感を呼ぶ楽曲です』

だそうでフザケルナって感じ。

これが事実ならばならば窃盗罪、いや強盗罪かもしれないが、さらにもしかしたら無免許運転(これは不明だが年齢詐称が無ければ無免確定)で逮捕すべき犯罪者ということになる。たしかに覚醒剤ヤクでの逮捕歴はあるけど、バイク泥棒と無免を自白どころか公言しておきながら、しかも逮捕されてないなんておかしくないか、警察屋さん、そして彼の信者ファンどもよ。彼を支持してレコードを買ったニンゲンだって結局はそういう倫理観でしかないから嫌悪感を感じずに歌えるんだもんね。

行くべきところに逝った今更になって逮捕は無理だけど、デビューだろうがなんだろうが「悪いものは悪い」ことを世に知らしめ排除するためには売出中に始末するべきだったと思う。そうしなかったから、『ははん、そんなことやっても言ってもOKなのか』という風潮を助長してしまったのではないか。では当時サティがなぜそうアピールしなかったかというと、単に知らなかったからだ。つまりそういう方面への興味関心がまるでなく、某ドラマで尾◇作の主題歌が採用されていたがために初めて認知することになったワケだ。もっともそのドラマさえ故嫁さんが趣味で見ていたものを読書かネットを眺めつつチラ見していたにすぎないのだが…



ともあれ、「山寺の和尚さん」の唄、なんかシャワー中はこのうえなくおかしかったのに、こうして文章にすると… あれ、そうでもないような感じがするぞ。


やっぱ酔ってただけだったのかなぁ…



わからん… もうどうでも良いや。

運転疲れました… よってもう寝ます、グッナイ、酒無い、酔ってない


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