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幼馴染の女の子同士がイチャイチャする百合  作者: 百合大好きおぢさん
6/7

ドラマを見て、今日が終わる

「それじゃあこの前の続き見よっか」

「おっけー!」

そう言ってけーちゃんは今の私たちから見て正面にあるテレビに向かい、ドラマを見る準備を始めた。私は持ってきたお菓子を用意して、ベッドの横にもたれて座る。今観ているドラマは、表向きはかっこいいが裏ではあくどいことをしているスーパーヒーローに彼女を殺された主人公が復讐するというお話。この前はシーズン1を見たから今日はシーズン2を見る。私もけーちゃんもアクション系が好きだからこういうドラマや映画を結構見ている。

「準備おっけー」

そう言ってけーちゃんは私のほうに近づいてきた。そして私の脚の間に入り込み、頭を私の胸のあたりに置いて仰向けのような形で寝ころぶ。私はけーちゃんを包み込むようにして手を前で組む。映画やドラマを見るときは大体いつもこの格好。私はこの格好が結構好き。けーちゃんの体温を感じるから。お互いの体温が水に溶けた絵の具のように、ゆっくりと混ざり合い入れ替わるような、じんわりとしたぬくもりが大好き。そんな風にけーちゃんのことを考えていると、ドラマが始まった。

「あー、この人死んじゃうんだー」

「この人ここででてくるんだねー」

といった感想とかをぽつぽつ言い合いながらしばらくドラマを見進める。合間に、用意していたお菓子をつまむとけーちゃんが、

「ん」

と言ってこちらに顔を上げる。私はまたお菓子を手に取り、けーちゃんの口へ運んだ。

「うんうまいうまい」

けーちゃんはお菓子の感想を言う。こんな風に家で二人の時は、けーちゃんは甘えたがりになる。だらしなくなるとも言うかもしれない。そんなけーちゃんを甘やかし、お世話するのも私は好きだった。好きな人に頼られるというのはそれだけで満足感がある。そしてたまに、けーちゃんは私の手をとりにぎにぎと握ったり、自分の顔に当ててすりすりとしてくることがある。何の意味があるのかはわからないけど、かわいいし、小動物みたいで愛おしい。いつもの、わたあめみたいなふわふわした甘い気持ちが心を埋める。時々私もけーちゃんの頭を撫でる。するとけーちゃんは「ん~」と気持ちよさそうな声をあげる。かわいいのだ。もはやこうなるとドラマなんて話半分でけーちゃんに夢中になっている。

「おもしろかったねー。シーズン3楽しみ」

気づけばドラマは終わっていた。感想をいうけーちゃんにあわてて話を合わせる。

「うんおもしろかった!まさか主人公と相棒が仲たがいするなんてねー!」

「美緒、ちゃんと見てた?最後のほう私で遊んでたような気がするけど」

「ちゃ、ちゃんとみてたけど、けーちゃんがかわいすぎてさぁ、あは・・・」

「まあどっちでもいいけど」

ほんとうにどっちでもよさそうにそう言ったけーちゃんは、私の身体の上で仰向けにしていた身体を横に向け、腕をわたしの腰の後ろに回す。

「美緒あったかいねー」

けーちゃんは顔を私の胸に擦りながら言った。

「ずっとくっついてたんだし、当然でしょ」

そう言って私はけーちゃんの身体を優しく抱きしめる。その格好のまましばらく時間が過ぎた。

「美緒ちゃーん、夕ご飯食べて行く~?」

けーちゃんのお母さんの声で目が覚めた。眠っていたらしい。スマホを見ると夕方の六時。お母さんに連絡もしてないし、そろそろかえらないと怒られそうだった。

「いえ、今日は大丈夫でーす!」

そう返事して、私に抱き着いたままの格好で寝ているけーちゃんを起こす。寝顔もとてもかわいいが起こさないわけにもいかない。

「けーちゃん起きてー。夜になるよー」

「ん~、寝ちゃってたのか」

「おはようけーちゃん、もう六時だから私は帰るね」

「帰っちゃうの?泊っていけばいいのに」

寂しそうにこちらを見上げてくるけーちゃんを見て心にぎゅんときたが、今日は帰って気持ちの整理をしなくては。けーちゃんをぎゅーっと抱きしめながら、

「今日はとりあえず帰るね。また明日ね、けーちゃん」

「はーいまた明日」

そういうとけーちゃんもぎゅっとしてくれた。私は立ち上がり、部屋を出て一階におりる。そのままけーちゃんのお母さんに挨拶をして家を出た。そして今日一日を振り返る。今日だけでけーちゃんとの関係はかなり進展した。恋人になれたし、キスもできた。思いだ出すだけで顔が熱くなり恥ずかしくなるが、同時にこれからのことを考えるととても楽しみで幸せな気分になる。そんなことを考えながら私は家に帰った。

一話が短いでしょうか?もう少し場面ごとをしっかり描写したほうがいいのか考えています。よければアドバイス、コメントよろしくお願いします。

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