表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの猫がかわいすぎる  作者: 南那
3/4

3

「なんかウチの弟ってばすっごい動物拾うのよー。その度に里親を探してさー」


弓子さんの愚痴が止まりません。

わかる!わかるよ!

愚痴が止まらない気持ちは!

なにせ弟さんはー


散歩してたらダンボールに入れられた仔猫を発見。

買い物に行った道すがらに轢かれた猫を発見。

河川敷をジョギングしてたら亀を発見。

旅行に出かけた先で瀕死の犬を発見。

その他諸々ー


なぜか行く先々で助けを必要とする動物に遭遇する人でした。


「なんでこんなに出会うんだろねー。自分の家で飼うのはとっくに限界なのにさ。だから毎回里親探しに付き合わされるんだよね」

「こんなこと言うのもアレですけど…それはもうなんかに憑かれてますね」

「だよね!!私は弟にもう外出すんな!って言ってもいいよね!?」


弟さんのお家に向かいながら親交を深める人見知りです。

意外と駅から近いらしく歩きながら話してます。

ポンコツ夫は静かに後ろを歩いてます。

…オマエが喋れー!!

そんなこんなで由美さんの弟さんのお家に到着です!


「来たよー!!!」

「おばさん!いいところで!!」


なんだろ…天使かな?

ビジュアルめっちゃいい子が来た!!!

癖毛の栗毛色の髪に、少し垂れ目なクリっとした目はカラコンなのかブルーグレー。

天使がいるわーと思った私は、少なくともパニックだったんだろう…と落ち着けば思う。


ボケーとしている私を意に介さずに、天使は早口で話し出しました。


「どーしよ!もうお客さん来るって時間なのにパパってば帰ってこないんだ!てか!またなんか動物拾ってないかな!?もう心配で心配で!」

「ちょ、待って!そのお客さんは連れてきた!」

「ども、コンニチワー。金子と申します。今日はよろしくお願いします」


人見知りは天使には発動しない!!

私は金子さんの後ろから顔だけ出して挨拶した。

あぁ!ちゃんと見るとやっぱり天使!

クリフワの髪とパッチリ見開かれた目。

それを縁取るまつ毛はふっさふさ。

手足はスラっと長くてバランスも良い!

絶句して時が止まっている天使を遠慮なく愛でる。

もちろん上から下までですよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ