表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの猫がかわいすぎる  作者: 南那
1/4

かわいい!

「週末は秋雨前線が北上して〜……」


暑くてしんどい夏をそろそろ終わりにしてほしい9月中旬。

テレビからは天気予報の声が聞こえる。

洗濯物を干しながら聞くともなしに聴いていた。

流れた汗が目に入りそうなくらい暑い。


「よし!これで!終わりっ!」


灼熱のベランダからクーラーの効いたリビングに戻る。



『テッレーン!テッレーン!テッレーン!!』



リビングのテーブルに置いておいた携帯が鳴る。

画面を見ると『旦那』の文字。


『ちょっとこれ見てほしいんだけど…どう思う?』


そして添付された動画は


生まれたての仔猫3匹がニーニーニーニー鳴いて抱っこされ、モゴモゴ動いたあと足の間で猫団子になっているもの。


仔猫は…

白地に黒っぽい縞柄。

全身黒だけど光の加減で茶色。

黒白ハチワレの子猫。


しばらく悶絶した後


『かわいいね!!』


と返信。


だって!!猫団子よ!!!

猫好きとしては語彙力なくなるくらいのかわいさ!!

仔猫の可愛さは無限大!!!

動物の好きの私は動画サイトで動画を見まくっていた。

そんな中での仔猫の動画。

濁点付きの『がわ゛い゛い゛〜!!!』という悶え叫びになるでしょう!!


『友達から送られてきたんだけど、見に行く?』


旦那からの返事にすぐにYES!!と返信。

数日後に会う約束をしたと旦那から連絡が来て、私はニヤニヤした顔で了解!と返信する。

ただ、見るだけ!本当に見るだけだからね!と念押しをしていた。

だって今すぐに乳飲児を育てる覚悟も何もなかったし。

私は4年前に実家で飼っていた愛猫を亡くしてから、いつかはまた一緒に過ごせる子と会えるといいとなと思っていたけれど…。

まだその子のことが忘れられずにいたから。


帰宅した旦那から詳細を聞く。


「あの仔猫達はどうしたの?」

「友達の工場で子猫を見つけたんだって。親猫が来るのを待ってたんだけど、いつまでたっても来なくて保護したらしい。まあ、工場が稼働して人がいる状態では来れなかったのかもしれないね。」

「てことは生まれたてホヤホヤってこと!?」

「前日にいなかったから夜のうちに生まれたってことなんじゃないかなぁ」

「親猫も見つかるといいね」

「なんで?」

「だって子供は保護されたけど、親猫にはそれはわかんないじゃん?人がいるから近づけなかっただけで仔猫のことすごい心配だと思うよ。うちらは保護したって認識だけど、親猫からしたら誘拐だもの。だから親猫も見つけて一緒にいれればいいなって思って」

「確かに…そうだよな。ちょっと連絡するわ」


そう言って旦那はスマホを弄りだした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ