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いきれてよかった。
毎日頭が痛くて寝れなかった。
点滴が終わるまでご飯も食べれなかったし、ベットの上から動くことも出来なかった。
でも早く退院したくて、
必死だった。携帯を見る気は起きなかった。見れなかった。
そんな辛くて長い毎日を過ごしてたある日、
自分でトイレに行けるようになったからと、
歩けるようになった。
最初はトイレに行くだけだった。
けどそのうち余裕が出てきて、鏡を見れるようになった。
びっくりした。左顔面にはずっと包帯が巻かれていると思ってたのに。
そこには何も巻かれておらず、違和感は顔面麻痺だった。
口角は垂れ下がり、目と口は閉じない。
かおはパンパンだった。
でもその時思ったのは、
生きれてよかった。
それだけだった。