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AZUL OCEAN  作者: 鈴波 乃夢
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その5 街1

 みんなが帰ってきて一段落し、ご飯を食べている時に午後の動きについて話し合った。


「ここから2時の方角に街があったよ。まだ見に行ってないから午後にみんなで行こうと思うんだけど反対意見はある?」


「異議なし!!!!」


全員異議がないと言うことで午後からの動きは決定した。


「あとは報告に関してだけど。翼と守どうだった?」


「こっちは特になにも発見しなかったな。あ、でも暇だったから釣りをしてみたら意外と釣れたんだよ~。」


翼が説明したのちに、


「ジャーン、こちらが戦利品でーす!」


守が魚が15ひきぐらい入ってる網を見せてきた。


網は拾ったらしい。


「それはいい情報だ。これでしばらく飯には困りそうにないな。」


全員が頷いてる中で美希が手を上げた。


「どうたの?美希」


「さっき洞窟の奥でまた部屋みたいになってるとこ見つけたんだけど…」


おっと、忘れてたと思いつつ補足した。


「すごく風が通る部屋って言うのかな、すきま風みたいなのがいい感じに吹いてて涼しいとこだったよ。」


「じゃあさ、そこで燻製つくらね?」


何を言い出したかとおもったら進がニコニコしながらそんなことを言っている。


みんながキョトンとしていることに気づき進が補足しだした。


「えっと、だからさっき翼たちが釣った魚あるだろ?それを夕方まで放置して村に行くのも少し不安だろ。なら燻製にしてからいけばいいんだよって話し。」


「なるほど。そんなことができるのか。」


「できると思うぜ。燻製状態にしてから放置してけばまあいいだろ。火事になったら、ドンマイってことで。」


まあ、やらないよりましだろうな


「よし、じゃあ燻製つくる準備だけしてから街に行こう。」





「これでよしと。」


「じゃあ、火消して煙炊くからな。」


洞窟の入り口付近に煙を炊いておく、場所がわかるようにするためだ。


「じゃあ、街に行こう。」


大地がそう言ってからみんながおぉーと言いながら歩き出した。


大地を先頭にみんながあとからついていく形だ。


僕はと言うと最後尾で美希の隣を歩いている。


そしたら、美希が突如近づいてきた。


「もう気づいてるかもしれないけどさっき膝枕してたんだよ、エヘヘ。」


「やっぱりそうだったのか…」


「みんなには内緒だからね。」


「了解いたしました。」


「宜しい。」


「それにしても美希今すごくあざとくなかった?」


「き、キノセイダヨ。」


「そう?」


最後かたことに聞こえた気がしたけど気のせいだったんだろう。







昼飯前のこと


「明、明。私さっき響君に膝枕しちゃった…」


「はい?美希もう一度言って??」


「膝枕しちゃった…」


「あー、うーん、聞き間違いじゃないのね。美希にしてはすごく積極的にでたね。」


「でもね、響君はたぶん気づいてないんだよ…」


「で、気づいてほしいの?」


「そそ、ってえぇぇ、気づいてほしいなんて思ってないもん…」


「まさかのろけ話を聞かせたかっただけ?そうとは言わせないわよ。」


「こうなったら美希が本人に自分で伝えなさい。」


「ちょ、明なんでそうなるのよぉ…そんなの恥ずかしいよ。」


「拒否権なし。美希が悪いんだから。そうね、捻りなしに伝えるのも楽しくないし、あざとくいきなさい!」


「えぇぇぇぇぇぇぇ」


昼にそんなことがあったので美希は実行したのだが、やっぱり恥ずかしいよ、はぅぅぅぅぅ。





美希と変なやりとりをしてから5分ぐらい歩いただろうか、そのとき先頭の大地が


「村の入り口が見えてきたよ。」


といってくれたので少し先を見ると確かに入り口がある。


しかし、よく村の入り口を見ているとおかしな点に気づいた。


「村の入り口のゲートが揺れている…」


気づいたら呟いてたらしい言葉にみんなが目を見開いた。


「ほんとだ…」


誰だからわからんが誰だかのそんな言葉が聞こえた。


何故、揺れている。考えろ。地震?いや、おれらんとこは揺れてない。じゃあ何故?


「あー、わかった。これ村が浮いてるんだ、海に。」


弓道部一番の馬鹿進がそういうとみんなが街の入り口付近を見る。


確かに連結?してるみたいな部分がある。


「よく、気づいたな、進。」


「てことやし、とりあえずはいって良さそうなんじゃん?」


「そうだね、入ることにこしたことはない、入ろう!」


大地がそう言うとみんながまた歩き出した。

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