その2 漂流
僕は目が覚めた。
そしたらなぜか浜辺に寝そべっていた。
必死に頭の中で何が起きたかを思い出す。
あの時は確か僕がアイスをみんなに奢って江ノ島の浜辺でみんなでアイスを食べていた。
そしたら突如、高波が迫ってきて波に流された。
そして、ほかのみんなもながされているのも確認している。
ということはみんなも周りにいる、焦りの気持ちを抑えとりあえず立つ。
とりあえず視界360度を確認してみたがみた感じ、見当たらない。
これはやばいかもしれないと頭が判断し、走ってみんなを探そうとした、がしかし走ろうとした、瞬間にふらついて倒れてしまった。
目が覚めた。
今回は前回の浜と違い草の上で寝ている。のを確認した瞬間に僕は神経を尖らせて周りを確認した。
そしたら、「お、起きたか」と声をかけられた。
声のする方を見たらそこには翼と守、六花がいた。
とりあえず3人が無事であったのにほっとした。
「翼、他の4人は?」と聞いてみた。
「あー、無事だよ。今は周りを探索しにいってる。」
「ちなみに僕は何時間寝てた?」
翼が顔をひねっていると進が
「俺らが見つけてから3時間ぐらいじゃないかなたぶん。
今の俺らは正確な時間はわからないからさ。」
その口振りから察するにどうやら僕らは漂流して遭難者となったらしい。
「そうか、ありがとう。で、今はなにが把握できてる感じ?」
と聞くと明が
「とりあえずは気付いてるだろうけど遭難してるってことだね。周りの地形については近くに川があるってことと今拠点としてるのは洞窟の中ってことぐらいかな~」
とそこに
「響起きたか!」と声がしたので見ると残り4人が帰ってきていた
「おう、お帰り。」と返したら進が
「お帰りはなんかおかしいだろ。」とか突っ込んでくれてみんなでわらった。
ひとしきり笑ったところで大地が
「とりあえず日が落ちる前に火をつけないと。」
「それなら、俺に任せろ。」
「進はアウトドア大好きやもんな、進に指示は任せるよ。」
「とりあえず大地、守、六花は乾いた木を大小様々な大きさなのを拾ってきてくれ。」
3人が了承の返事をし、出て行った。
「次に俺と翼、明で洞窟の奥を少し調べてくる。」
「残りの響と美希は小枝とか火が尽きやすそうなものを拾ってくれ。」
了承の意を伝えるとそのあと進が耳を寄せてきた
「こんな状況だが進展あるといいな、がんばれ。」
「お前は…」
なにか言おうとしたが辞めた。
とりあえず、僕は美希に好意を抱いている。
そして、男子部員5人はそれを知っている。
「まあ、じゃあ頼んだわ!」
といい残して進たちは奥に進んでいった。
「とりあえず行く?」と美希に言われたので相槌を打って二人で歩き出した。
漂流してから俺以外のみんなは食料探しをしていたらしい。
「大変なことになっちゃったね、響君。」
「相当面倒いことになったな、とりあえず食料と水は確保できているからプラスに考えよ。」
「そうだね。とりあえず十分集まったし帰ろうよ。」
「だね、夕日も見えてきたし帰ろう。」
そして、洞窟に帰った。