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ショタコンまゆつば短編集

隣人ショタ少年と一緒に×××しながら、楽しく××してみたお話

作者: たまこねこ

私はちょっと変わっているのかもしれない……。



マンションの一室。

そこに私の秘密基地がある。

秘密基地の壁にはいくつかの写真が貼られている。

その写真を眺めながら、私は願う。


(あの子と今日も会えるかな、いや、会いたいな)


今日も学校に通学する為に、秘密基地を抜け出し、共用廊下を通り抜けようとすると……。


「あ、お隣のお姉ちゃん。おはようございます!」


マイエンジェルが現れた!!!

心の動揺(どうよう)を顔に出さないように気をつけながら、挨拶を返す。


「おはよう、ケイスケ君。今日も一緒になったね」


「お姉ちゃんと一緒の学校だし、乗る電車も同じ時間だからね」


「そうね、じゃあ今日も学校行きますか」


これが私の日常。

そして、私の毎朝はケイスケ君で癒されながら始まる。


(とっても幸せ……。いや、むしろ鼻血出そう)


そう、私はマンションの隣人である、この少年が大好きだ。


愛くるしい大きな(ひとみ)

少年ならではのはにかんだ笑顔。

私をお姉ちゃんと呼んでくれる従順さ。

(たわむ)れを知らない素直な心。


……どれをとっても最高!


「ねえ、ケイスケ君。今日は学校の帰りにお買い物行く日だったっけ?」


「うん、お母さんに頼まれた買い物をしなくちゃダメなんだ。駅前のスーパーに行くの」


お買い物……はっ!?

これはチャンスに違いない!

一緒にお買い物しながら色々と妄想して楽しむチャンスだ!


(もしかしたら、ちょっと手を繋いだり出来るかも……)


私の妄想は勝手に(ふく)らみ、もはや抑えきれない。


「お姉ちゃん? さっきから顔がニヤニヤしてるけど、どうしたの?」


「ご、ごほん! な、なんでもないよ!? 大丈夫だからね」


「そう? お姉ちゃんが大丈夫なら良かった!」


ズキューン!


く、この無邪気(むじゃき)な笑顔……。

たまらん。

お姉さん色々といけないことを教えちゃいそうだよ。

色々と。


「ねえケイスケ君、そのお買い物だけど、私も一緒に行ってもいい?」


「え? お姉ちゃんもお買い物あるの?」


「うん、一緒に行った方が楽しいでしょ?」


「わーい! お姉ちゃんと一緒にお買い物だー! うれしいな」


私の鼓動(こどう)はピークに達していた。

でも顔に出したら、ショタコンがケイスケ君にバレるかもしれない。


(それだけは避けねばならんのだ! この甘くとろけるような毎朝を失わない為にも!)



私とケイスケ君は、一緒に駅へ向かい、電車に乗る。


ガタンゴトンと電車が走る。

今日も電車は満員で、必然的にケイスケ君と体がぴったりとくっつく。


けっして、私のおっぱいとかなにやらを意図的に押し付けているわけではない。


ケイスケ君は私の柔らかいおっぱいが当たる度に、顔を赤らめながら下を向く。


至福(しふく)の時間ね……!)


楽しい時間はあっという間に過ぎる。

電車が駅にゆっくりと停車し、私とケイスケ君は電車を降りた。


学校までの道も会話は絶えない。


「ケイスケ君、電車に乗るといつも顔を真っ赤にしてるけど、大丈夫?」


その理由を私は知っているけれど、あえて聞く。


「い、いやなんでもないよ、お姉ちゃん。人がいっぱいいるから緊張してるだけだよ」


「本当に大丈夫? いつも熱でもあるんじゃないかと心配してるのよ?」


「だ、だってお姉ちゃんのおっぱ……。う、ううん! なんでもないよ!」


私はケイスケ君から顔をそむけて鼻息を荒くする。


(たまんない……! いたいけな少年に少しずつ女を教え込む背徳感(はいとくかん)! もう私死んでもいい。いや、死んだら今日の一番のお楽しみがなくなっちゃうからダメ)


そうこうしているうちに、学校へと到着する。


「ケイスケ君、今日の学校が終わったら、駅前で待ってるから一緒にお買い物行こうね」


「わかったよ、お姉ちゃん。 今日も学校頑張ろうね!」


クラスで授業を受ける。

私は学内でも有名な美少女だ。

授業中だというのに、クラスの男子が私のことをチラチラと見ては、視線を外す。

毎日毎授業、これを繰り返す。


(……迷惑だなぁ。私は年下にしか興味がないの。更に言えば、私はケイスケ君みたいな女を知らない上に、従順な子じゃないと満足出来なくなったの。あなた達のような同学年の男子には、これっぽっちも興味はないわ)


私は私と同年齢以上の男には冷淡だった。


なお、私は3年生。

ケイスケ君は1年生だ。


来年から私は大学生。

ケイスケ君と一緒に通学出来るのも、今年で最後なので(さび)しい。

その分濃密な時間を二人で過ごしたい。

大学に進んでも、社会人になっても、ずっとケイスケ君といたい。


私がお姉さんなのだから、どんなことでも教えてあげなくてはならないだろう。

そう、あんなことやそんなことも。


そういった妄想をしているうちに今日の授業が終わる。


女友達から学校帰りのカフェに誘われるが、あいにく私には本日のメインイベントが待ち構えている。

ごめんね、また今度埋め合わせするから、とバイバイして駅へと向かう。


(ケイスケ君とお買い物。うふふ♪)


私の足取りは非常に軽い。

心はもっと軽くて、今にも飛べそうだ。


「あ、お姉ちゃーん! ここだよ!」


ケイスケ君が手をぶんぶん振りながら存在をアピールしてくれる。


(かわいい)


「お待たせ、ケイスケ君。ケイスケ君の方が早いと思ってなかったよ」


ケイスケ君はクラスでも人気者らしく、たくさんの友人達と別れの挨拶をするだけでも、いつも時間がかかる。

さすが私のケイスケ君だ。


「うん、お姉ちゃんを待たせたくなかったから、今日は早く来たんだ」


ズキューン!!


(Oh……このかわいらしい少年は私の心を何回撃ち抜くつもりなの!?)


もはや私の興奮は(とど)まるところを知らない。


帰りの電車はもう気もそぞろ。

行きと違って、帰りはそれほど混んでいない車内。

学校でのたわいもない出来事を、お互い報告し合う。


「でね、今日は〇〇先生が機嫌悪くって、皆しょうもない事で注意されちゃって」


「私も授業を受けた事あるけど、〇〇先生は確かに機嫌悪そうな時は生徒に当たる事あるよね」


「やっぱりお姉ちゃんもそう思う? ああいうの困るよねーもう」


頬を膨らませながら、ぷー! という表情をするケイスケ君。


(……。息をするかのように私に劣情を抱かせるわね。スーパーまで耐えられるかな……)


自宅の最寄り駅に到着。

ケイスケ君と一緒に仲良く電車を降りる。


辺りはすっかり夕暮れに包まれており、これから大人の階段を少しだけのぼる私たちを、夕日が見送るかのようだった。


そして待望のスーパーでのお買い物タイムに突入する。

入り口で買い物かごを取るケイスケ君。

私はそっと、ケイスケ君に寄り添いながら進む。


ケイスケ君は一瞬とまどったようけれど、学生服同士が触れ合いそうな私たちの距離に対して、何も言う事は無い。


(もうこのまま腕を組んじゃいたい。でも、それはさすがにケイスケ君に嫌がられるかも……)


ケイスケ君は野菜コーナーで足をとめ、ニンジンを手に取る。


「お姉ちゃん、ニンジンって大体何本くらい買えばいいのかな? お母さんに買ってきてって頼まれたけれど、いくつ必要なのか聞いてなかったんだよね」


ニンジンを手に取るケイスケ君。

ああ……、そのたくましいニンジンで私をどうするつもりなの?


そんなやり方も嫌いじゃないけれど、いくらお姉さんでもそれはちょっと無理だと思うの。


(じゃない、ニンジンの本数を考えてあげなきゃ)


「ニンジンだったら3本入りのパック一つで良いと思うよ」


「そっかー! お姉ちゃんが一緒に来てくれて、やっぱり良かったよ!」


にっこり笑いかけてくる少年。


(……。たまらないわ。最高)


「次は何を買うの?」


「ジャガイモと、焼きのりと、キュウリと、卵だよ」


「そう、じゃあ順番に回ろうか」


「うん!」


ケイスケ君とともに、ジャガイモとキュウリを選ぶ。

キュウリを選ぶ際に私がまた興奮したのは言うまでもない。


「焼きのりはケイスケ君の所はこれだったっけ?」


「お姉ちゃんよく覚えてるね! そうそう、これだよ」


「うふふ、私はケイスケ君の事だったら何でも知ってるよ?」


「さっすが僕のお姉ちゃんだよ」


次は卵だ。

卵コーナーで賞味期限を見る為に、次々と卵のパックを手に取るケイスケ君。


「これかなー、それともこれかな」


ドタッ!


少年を暖かく見守っていると、突然少年が濡れた床に足を滑らせてこけた。

卵パックから割れ出た卵の白身が、学生服のズボンを濡らす。


(……それも股間だ。これはもう急ぐしかない)


私はカバンからサッとハンドタオルを取り出し、少年のズボンを拭いてゆく。


「ちょっとケイスケ君、ビックリしたよ、大丈夫だった?」


「あいてて……。こんな所の床が濡れっぱなしだなんて、危ないなぁもう」


「ちょっと待ってね、今拭いてるから」


「う、うん……」


段々とケイスケ君の顔が赤くなってくる。


私のハンドタオルがゆっくりとケイスケ君自身に向けて、拭く場所を移しているからだ。

そこはゆっくりと、丁寧に拭いていった。


ケイスケ君自身が反応したのには、当然気が付いた。

でも、私は手をとめない。


(もうこれで死んでもいいかも)


「あ、あのお姉ちゃん! も、もう大丈夫だと思うから、ね!?」


さすがにケイスケ君も恥ずかしくなったようだ。

スーパーの店内で私のような少女にズボンを拭かれるのは、年頃の少年にとっては恥ずかしいだろう。


「よし、後は家に帰ってから、お母さんに洗濯してもらってね」


「ありがとう、お姉ちゃん……」


さらに顔を赤くしながらケイスケ君がお礼を述べてくる。


その後、レジを済ませた私たちは自宅マンションへの帰路へつく。

辺りはもう真っ暗で、月明かりが私たちを照らす。


「あ、あのお姉ちゃん」


「どうしたの、ケイスケ君?」


「今日はお買い物に付き合ってくれて、ありがとう。楽しかったよ」


「私もケイスケ君と一緒にお買い物に行けて楽しかった。また一緒にどこか行こうね」


(色々と楽しかったし、堪能した)


そして二人はそれぞれの部屋に帰ったのだった。


両親にただいまを言った後で、着替える為に自室に戻る私。


部屋の灯りをともすと、秘密基地に活気が出る。

壁に貼られた写真は、ケイスケ君の写真。

私と一緒の写真もあれば、ケイスケ君だけを撮った写真もある。


制服を脱ぎ、私服へと着替えた所でLINAの着信音が響く。


「ケイスケ君からだ」


(今から僕の部屋に来て欲しい? 何かあったのかな)


夜なのに女性を自室に呼ぶなんて、普通なら変な捉え方をされかねないけれど、私とケイスケ君の仲なので、私は変には思わなかった。


靴を履き、廊下に出た私はケイスケ君の部屋のチャイムを鳴らす。


「お姉ちゃん。来てくれたんだね、ありがとう!」


「どうしたの? ケイスケ君のお家にあがるのは結構久しぶりだけれど。あと、お父さんとお母さんは?」


「最近は二人とも帰りが遅いんだ。それより、僕の部屋にちょっと来てもらえるかな?」


「ケイスケ君の部屋? 子供の時ぶりね。お部屋も見てみたいし、行くよ」


ケイスケ君に連れられて、部屋に足を踏み入れたその時……。


「これって、私の写真……?」


ケイスケ君の部屋の壁には私の写真や、私の秘密基地に飾ってある二人の写真と同じものがあった。

部屋の隅にあるカラーBOXには、私が毎年バレンタインで渡しているチョコの包装袋が、キレイに折りたたんで飾ってあった。


「ケイスケ君、これって……!」


私はお姉ちゃんのはずだったのに、混乱していた。

この部屋は私への想いを表していた。


「俺、子供の時からずっと、ユカリ姉ちゃんの事が好きだったんだ! 俺と付き合ってください!」


ケイスケ君が頭を下げてくる。


……俺? どういうこと? ケイスケ君はいつも、一人称は僕だったはずじゃ……。


「ちょ、ちょっと待ってケイスケ君。いつも俺とか言った事無かったのに、突然どうしたの?」


「……子供の頃に、ユカリ姉ちゃんが俺の事を弟のように可愛がりたいと思ってる事に気が付いた。ユカリ姉ちゃんは年々すごく美人になっていって、学校でも何人にも言い寄られている事も知ってる」


「……」


「俺はユカリ姉ちゃんを失いたくなかった。どうすればユカリ姉ちゃんに気に入られるかを考えた。それで、ずっと自分の事を僕と言いながら、姉ちゃんに可愛がられる行動を取るようにしてきたんだ」


「……」


「でも、俺はずっとユカリと一緒にいたい。いつまでも年下で頼りない男だと思われるのもイヤだったんだ。俺、ちゃんとユカリを養っていけるような男になる! だから付き合ってくれ!」


二度目の告白を受けた。

正直、私は面食らっている。

あの可愛らしい子犬のような少年が、実はオオカミのように男らしく。

しかも私の事を想ってくれていた。


うれしい。

ショタっぽいこの子が、こんなに男らしい態度で自分から告白してくるとは思わなかった。

私の中ではもっと時間をかけてゆっくり私から告白するつもりだったのに。

その瞬間は思わぬ形で訪れた。


ケイスケ君の態度にあまりにもギャップがあり、それがまた私の心の壁を崩壊させた。


涙が勝手に頬をつたう。


「……うん、喜んで♪」


彼は私の涙をそっとすくうと、そのまま私の唇を奪う。

私も彼の背中を抱きとめる。


「……ユカリがいけないんだぞ。まだ弟設定を通そうかと思ってたのに、スーパーであんなことするから……」


「ごめんなさい。だって恥ずかしがるケイスケ君が可愛かったから」


「今度は俺もおかえししてもいい?」


「え?」


これからもずっと私たちは一緒に時を過ごすだろう。

大学に行っても、社会人になっても、結婚しても、子供が生まれても……。


「ねぇケイスケ君、たまには弟設定で可愛がらせてね?」


END


私の短編小説をお読みくださり、ありがとうございます!


ちなみにタイトルの「×××」の部分は「お買物」、「××」の部分は「恋愛」です。


さてはお主、もっと×××な展開かと思って騙されおったな?



・・・ごめんなさい、悪意はありません。怒らないでください。


なろうにて連載中の他作品も、よろしければお読みくださるとありがたいです。


「美少女(元男)が時間を制御出来たので、最強になりました」

https://ncode.syosetu.com/n1222fg/


作者マイページ:https://mypage.syosetu.com/1527749/


日間現実世界〔恋愛〕ランキングにて、2019年1月21日にランキング入りいたしました!(67位)


読者の皆様のおかげです。

ありがとうございます!

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