表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/110

プロローグ 魔物大戦

初めて投稿させていただきます。

おの小説を楽しんでいただければ幸いです。


               ―― 玄野ぐらふ

 上空から大きな石が容赦なく降り注ぎ、町を破壊していく。

 数十匹のグリフォンが、弓や魔法で狙えないほどの上空から町を攻撃しているのだ。


(あいつらやりたい放題だな)


 絞首刑台の上で縛られているペルセウスは、上空を飛び交うグリフォンたちを見上げて、どうしたものかと思案していた。


「ペルシー様! 魔物たちが町に雪崩込んで来ます!」


 光の妖精クリスタが、魔物の大群が町に侵入しはじめたことを告げた。


「もう南門が破られたということか。予想よりもだいぶ早いな」


 冒険者ギルドの情報が間違っていたということかなのか?

 いや、おそらくそうではない。奴らは故意に侵攻の速度を早めたのだろう。

 シーラシア防衛隊は魔物たちに裏をかかれたのだ。

 ペルシーでさえ魔物がここまで戦術的に動くとは予想していなかった。彼らが騙されても仕方のないことかもしれない。


「クリスタ、パメラ、プランBに切り替えて、あの魔法を使うぞ」


 魔法の出し惜しみをしている場合ではなかった。

 領主の好判断で、幸い町民たちの避難は済んでいる。

 今こそあの魔法を使うべきだろう。


 町に侵入した魔物たちや、まだ防護壁の外にいる魔物たちの総数は八百匹ほどである。

 ペルシーは魔眼を使って、巨人族を中心に大型の魔物を捉えた。

 それは彼の頭の中で、地図上の赤い点となって現れている。

 

「パメラ、俺の頭にシンクロしてくれ」

『既にシンクロしている。いつでもいける!』


 ペルシーのヘッドギアに組み込まれた魔法AIのパメラドールは、幻想魔法を発動する準備を終えていた。


 ペルシーを縛り付けていたロープが一瞬で蒸発して、彼の両手は自由を取り戻した。

 そしてその手を空に向けて突き出した。


「幻想魔法! ペルセウス座流星群!!!」


 ペルシーが魔法を唱えると、成層圏より更に上空の空間が歪みだし、大きな石が次々と出現する。


 出現した石は重力で加速しながら地上に落ちてくる。

 それらは空気との摩擦で燃え上がり、ペルシーによってロックオンされた魔物たち目掛けて降り注いでいった――。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ