ご飯タイム
「アオイや食事の前にこの尖った石を口に咥えてくれんか?」
「咥えるだけで良いんですか?」
「ああ、お主も人型にならんと食事もしにくかろうからな…」
「確かにこの状態だと野菜スティックぐらいしか食べれません。」
おばあ様に三角の尖った石を渡され、どことなくどこかで見た事ある様な石を口に咥えて数秒…
咥えていた石がすっと消えアオイの中に何かが入ってきた感触があった。
葵は今の石が私に人型になる魔法の使い方を教えてくれた事を理解した。
体が軽くなり、葵が今までに感じた事の無い程の高揚感、無限とも思える程の力の高鳴りがあった。
「おばあ様?今の石が体に吸収され急に体が綿毛の様になりましたが?」
「ほほほ、それは体が魔力を感じ取り自然に身体強化した証しさね。さあ人型になってみなさい。」
葵はおばあ様に言われ自分をイメージし人型…否!
人間の結城葵になる事をイメージした。
魔力の渦が葵に纏わりつき牛の姿から人の形へと魔力が形を変え足の方から徐々に変化していった。
「ご飯準備出来たわよー」
ミオさんの声がかかったと同時にあたり一面が光に覆われセーラー服姿の葵が出てきた。
「あーれー凄い光でしたね〜」
「今アオイの人型の変化で魔力が溢れたからな!」