夢じゃなく現実。
朝の日差しが葵の顔にかかり朝を告げた。
ん〜朝かぁ〜昨日は何か変な夢見ちゃったな…
何か1日の流れがリアルだったし。
さて起きようとするとベットが黒い?
よく見ると黒い草だ。
「おはようテオ昨日はおばあ様の前で倒れたって聞いたけど大丈夫?」
「おお〜テオ坊が起きたかえ?」
どうやらテオとは私の事のようだ。
昨日は確か最後に私の事を丸呑みに出来そうな怪獣を見て…リアルな夢?
いま目の前には私の事をテオと呼ぶ2人は頭に角が生えて腕も半分程黒い毛に覆われた人達がいる。
どうやらコレは夢の続きみたいだし話を合わせておこう。
これぞ流され易い日本人の処世術とりあえず話を合わせる。
「おはようございます」
「あらあら獣化状態で挨拶出来るなんて凄いわねー」
「獣化状態で話せないのミオ、お前さんぐらいのもんだぞ?」
「あらあらそんな事は無いですよー?…おばあ様!クロウサギさんも黒スライムさんも話せないでわありませんか?」
「あやつらは進化してないからな。進化すれば獣化状態で話せるぞ?」
「あらあらそうだったんですねー」
2人は仲よさそうに話している。
ミオと呼ばれる女性は語尾が伸びる上になんかまったりした口調で角はU字カーブ型の角で毛の色は若干灰色っぽい黒、セミロングでウェーブのかかったゆるふわヘアー、身長は私と同じぐらいだろう、そしてかっちゃんと同じ殺意を覚えるものが…もう1人のおばあ様と呼ばれる女性はねじれた角に光沢のある真っ黒な毛をしている。髪型はロングストレートで膝下ぐらいまである凄いロングだ。
身長はかっちゃんぐらいで見た目はおばあ様の方が若く、絶対みんなミオさんがお母さんで、お母さんがあんなんだからしっかりした娘になったと間違える容姿をしていた。
「まあわしらの話はこれぐらいにして、テオ坊、いや異界の魂を宿し者よ。」
「あら、まあ、テオちゃん実は二重人格なんですねー」
「まあ似たようなもんだ。お主名前は何と申す?」
「!!!、えーっと、わ、私は結城 葵です。」
「あらあらテオちゃんの名前はユーキ、アオイちゃんなのねー、ごめんなさいねーこれからはアオイちゃんって呼ぶわ〜」
何か話がずれているミオさん。
そしてコレは勇者召喚が行われる半年前の事である。