表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

ついに始動!犯人探し!

只今、4時半、何の変哲もない二階建ての一軒家前に俺と海は立っていた。


「ここか?」

俺は呟いて、海の方を見た。


海は俺を真剣な目で見つめてくる。


「おう。もう1回言っとくが、いつものテンションでいるなよ?」


「分かってるよ。んじゃインターホーンをポチっとな」


ピンポーンという音が聞こえた後、優しそうな女性の声が聞こえてくる。


「はい?どちら様でしょうか?」


海は代表として、インターホンの前まで行き、挨拶。


「すみません、加奈さんの友人の藤堂ですが、加奈さんはいらっしゃいますか?」

海は声を変えて母親らしき女性に聞いた。


「あぁ、海ちゃん?久しぶり。加奈に会いに来てくれたの?」

女性は優しい声で応対してくれた。


へ~。海は花城ん家に何回か来てるんだな。


まぁ、海は友達も多いし、人望もかなりあるしなぁ~。


「はい。加奈さんが心配で・・・」

海は心底心配そうな顔をしていた。


確かに、来た成り行きはどうであれ、心配なのは当たり前だよな。


「ありがとうね。それならあがって」

女性はそう促してきた。


俺と海は、扉をぬけ玄関に立っている歳が40後半の女性にお邪魔しますと挨拶をした。


まさか、男子も一緒にいるとは思わなかったのか、驚いた顔で俺を見てくる。


「いらっしゃい。あら、貴方は?」


「加奈さんと同じのクラスの桐生翔です。今日は海と同じで加奈さんが心配で」

俺はぺこっと会釈をし、挨拶を済ます。


「ありがとうね。それじゃ、加奈の部屋は二階だから。海ちゃんは分かるわよね?」

花城のお母さんは男子が来たことも気にかけず、スリッパをだしながらお礼を言ってくれた。


「はい、それでは」

海はそう言うと、二階へ向かった。


俺もぺこっともう一度会釈をして、海の後を追おうとする。しかし、後ろから声がかけられた。


「桐生くん、加奈をよろしくね」

花城のお母さんは頭を深く下げ俺にお願いしてくる。


いい母親だな・・・


そう思った俺は自信満々に応える。


「ええ!任せてください!加奈さんを元気にして見せますよ!」


根拠なんか無いが、それでも応えた!そうするのも今回の目的でもあるからな。


すると女性はありがとうと言い、キッチンらしきところへ行った。


その後ろ姿をボーッと眺める。


母親か・・・。


俺は自分の母親を思い出す。


懐かしい、とても懐かしい記憶が蘇る。・・・・・・・・・・・・やっぱ、母親っていいものだ。


俺がボケっとしていると、海が階段の上から問いかけてきた。


「いいのかよ?あんな風に答えて」


俺はうつむきながら、答える。


「あぁ、気の毒に思えて」


「まったくお前は。あんなこと言ったんだから、加奈を私達で元気にするぞ!」

海は笑いながら、言ってくれた。


私達でか・・・・・・・・・・・。ほんとに、良い奴だよな。


だから俺は、言ってやった!


「初めての共同作業だな!」


どすっ!


「う!」

腹を抑えて床に倒れる。


なっ!なんだ?今の!?早すぎて見えないパンチが俺の腹に・・・


「さぁ、行くぞ」

海は、倒れている俺に、視線を向け言ってきた。


「はい・・・」


倒れてる俺の事を無視し、海が花城の部屋をノックする音が聞こえた。


海が花城の部屋らしき扉にノックをし、数秒後。


「はい?」

おとなしめな女の子の声が返ってくる。


「加奈、私だ」

海は優しい声で、花城の名前を呼んだ。


「海ちゃん?」

驚いた声が聞こえ、扉が開く。


!?


なっ!なんとそこに立っていた女の子は、美少女だった!


なんということだ!美少女フリークたる、この俺がこんな美少女を見逃すとは!


桐生翔!一生の不覚!!!


「翔?どうした?」

放心状態の俺に海はゆさゆさと体を揺らしている。


「は!いっいやなんでもない!」

俺は海の手から抜け出し、美少女・・・花城に自己紹介をしようとしたが・・・


「なっなんで桐生くんが?」

花城の言葉で、できなかった。


「いや、今日は聞きたいことがあってな」

海はいきなり本題を持ち出した。


って、あれ?


「もしかして、花城は俺のこと知ってんの?」

素朴な疑問を花城に問いかけた。


「あっ当たり前だよ~。去年から同じクラスだし、桐生君ある意味有名人だし」

なんか、慌てた感じであたふたする花城。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・可愛い。


これはレイプ魔に狙われるわ、うん。肩くらいまでのサラサラとした髪に低身長。女の子らしい印象をうける目&ロリ顔。なにより巨乳。もうアレだよね、巨乳にロリって最強だよね。なかなか現実で見れないロリ&巨乳に俺の目は花城に釘付けだ。


「な、なにかな、桐生君・・・」

ちょっと顔を赤くし、もじもじする花城。


・・・・・・・・・・・・可愛い。


ってジロジロ見すぎたか。俺は反省しつつ「いやなんでもないさ!」とニヒルに微笑み、場を誤魔化しす事に成功。


すると花城は「そう?」と顔を赤くさせたまま、「中に入って」と部屋に入るように促してきた。


俺達は好意に甘えて中へはいり、花城が用意してくれたクッションに座りこむ。


う~ん。女子の部屋なんか中々入れないから、周りをキョロキョロしてしまうな。


(ちら、ちら、ちら)

花城にバレないよう、部屋の中を見渡す。


結構こざっぱりしていて、机にPCとクマの○ーさんのぬいぐるみ。ベットの横にはねずみの、ミッ○ーとミ○ーちゃんのぬいぐるみが置いてあり、俺達が今座ってる部屋の真ん中にテーブルがある。ちなみに俺達が座っているクッションはトト○のクッションだ。・・・・・・・・・・・・・・・何故これだけジ○リ?


「ところで、加奈。ちっと聞きたいことがあるんだ」

と、どうでもいい事を考えていると海が今回の目的、レイプ魔の事を気まずそうに、きり出した。


って当たり前か。海と花城は友達だが、いや、友達だからこそ聞きづらいのだろう。ならここは俺が聞くべきだ。


「花城、いきなりで悪いんだが聞いていいか?」


「何?桐生君?」

花城は、不思議そうな顔で俺を見てきた。


俺は真っ直ぐに俺の言いたいことを伝える。


「嫌なこと覚えださせて悪いんだが、あの事件について聞いていいか?」


瞬間、花城は顔を俯けてしまった。


直球しすぎたか?


俺はそう思い、謝ろうと思った時、花城は、ポツリ、ポツリと話してくれた。話したことすらない奴なのに、話してくれた。


事件の出来事を。


襲われたのが、一週間前の8時半頃、町の裏路地の近くにある広場、犯人の顔は見えなかったが、声を聞く限り中年の男で、スーツを着用しており若干太っていたらしい。しかも、その声に花城は聞き覚えがあると言った。


これ程の情報が手に入った。


手に入ったのだが、やはり、心が痛むのは収まりそうになかった。



今は、花城の家を出て帰り道。


事件の話の後は話を変え明るい話をした。


俺が学校でやった馬鹿なことや、今原のこと、花城は笑っていた。


一時的に楽しかったとしてもいいじゃないか。


一人になってあの事を思い出すかもしれないけど、その事実は俺達でどうにかできる問題じゃない。


だから、ひと時の楽しさがあったって良いじゃないか。


自分には仲間がいると。


それが、俺達にできる唯一の方法だ。


・・・自分が無力なのが、嫌だ。


「どうした?翔?」

海が心配そうに話しかけてきた。


「いや、自分は無力だなと思ってな」

俺は苦笑いで答えた。


「ああ、加奈の事か」


「ああ」


やばいな。


ものすごくマイナス思考になっているぞ。俺・・・。犯人探しなんて気軽に言った俺が憎い。


そこへ海が目線を俺からはずし、前を向いて口を開いた。


「でも、未遂・・・・・・でもないけど、犯人は本番をしなかったらしいじゃねぇか。それだけが、救いだろ?お前が悩んだってなんもなんないだろ。それにお前は、無力なんかじゃねぇよ。加奈を笑わせていたじゃねぇか。犯人を捕まえるんだろ?シャキっとしろ!」

海は俺の背中を叩いて励ましてくれた。


そう、レイプ魔は口内だけで済まし、去っていったらしい。その時の記憶は曖昧だけど、アレはやられてないと花城は言っていた。


そう、それだけが救いだ。しかしレイプと同じように最悪な行為。


こうなったら、絶対に犯人を捕まえる。花城のために。


俺は気分を無理やり替え、大声で叫んだ。


「海の言うとうりだな、よし!今晩からの犯人探し頑張るぞ!」


張り切る俺は、心の中である事を決意する。


俺は女の子を、周りにいる美少女を守れる男になる!どんな状況でも美少女の味方になれるような男になってやる!最高のフェミニストになってやるぜ!


傍から見たら馬鹿げた決意だろう。ただの軽薄な軟派野郎に見えるだろう。


だけど今の俺にはそう思えない。だってそうだろう?もし、こんな男になれたら誰かの泣き顔やら苦しんでいる顔を、笑顔に変えることができるんだ。それは、とても幸せなことじゃないか。全世界の美少女を守るなんて事は出来ない。だからせめて、俺の周りにいる女の子を笑わせてやる。俺は・・・・・・・・


「最高のフェミニストになる!!!」

満面の笑みで宣言した。


どすっ。


まぁ、アレですよね。海に無言で殴られましたよね。えぇ、俺だってこの状況で宣言する内容じゃないってのは分かっておりました。


だけどさ、海。


何も痛みで倒れた俺を放置して、帰ることはないじゃないかよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!



俺は今、学校の校門前で夜空を眺めていた。


この場には、俺、飛鳥、海、雪ちゃん、嵐にリキが集まっており、海の犯人情報を皆して真剣に聞いている。


俺は知っている情報なのでボーッと夜空を眺めながら、考え事をする。


花城の聞いた事がある声、ねぇ。


俺が花城に「親戚とかじゃないのか?」などと、相当失礼な質問をしたら、この街に親戚は祖母と祖父しかいないと応えた。


女子高生が聞いた時ある中年男の声。相当限られてくるんだけどなぁ。


まず、塾の先生、学校の先生、父親、親戚のおっさん、そのくらいか?まぁ、有名人とかも当てはまるかもしれないが、今回の事件は絶対と言っていいほど、有名人は関係ない。


しかし、声なんてのは中々アテにならないのかもしれない。中年男の声なんて皆、似た感じってのもあるしな。


「翔、全員集まって花城の犯人情報も聞いたし、そろそろ行こうぜ」

俺が悩んでいると、嵐が話しかけてきた。


俺は分かったと言い、片手をグイっと上に向けた。


気分を考えモードの時とは違い、一気にテンションをあげる。


「んじゃ!さっきの打ち合わせとうりに自分の持ち場を見回れ!解散!」


ふっ!決まった・・・


「あぁ~めんどくさいですぅ~」

雪ちゃんは嫌々、リキの後をトボトボとやる気が無いように着いて行った。


ゆ、雪ちゃん!君はそんなこと言うキャラではなかったはずだ!


俺は持ち場へ行こうとしてる、海を引き止め聞いてみた。


「なぁ、雪ちゃんってああいう事言うキャラだったっけ?」


「あぁ、今日はBLの新刊が出たんだよ。だからだろ」

海はそう言うと去っていった。


はは。BLの新刊ね。まぁ、仕方ないよねうん。俺だって今日新発売のエロゲーとか出てたら完璧にやる気でないもん。だけど、だけどさ!


雪ちゃんってそんな趣味あったっけ!?


インドア趣味なのは知ってたけどさ、今は軽く腐って・・・


「お兄ちゃん、ボーッとしてないで私達も見回ろう?」

飛鳥は俺の瞑想を中断してくれた。


あっありがとう!飛鳥!あのまま瞑想していたら、雪ちゃんに酷いこと言いそう(心の中で)だったよ!


俺は心の中で飛鳥にお礼を言い、行き場所を伝えた。


「んじゃ、花城が被害にあった現場に行こう。ここら近いしな」


「うん。分かった」

飛鳥は可愛らしくコクンと頷く。


・・・歩くこと5分、あとちっとで着きそうな所で飛鳥がいきなり質問をしてきた。


「いきなりだけど、お兄ちゃんは好きな子とかいないの?」


近くに手をつないでいる男女がいたから聞いてきたのだろう。


しかし、好きな子か・・・。断然いるな!


俺は正直に答える。


「美少女」


迷いなく答えた!


俺の返答に飛鳥は深い溜息をつき、諦めたように呟く。


「そうだよね、お兄ちゃんってそういう人だよね・・・」


めっ、めっちゃ呆れられてるな。


ふん!どうせ俺はこんなやつだよ!


自分だけ答えたのも、なんか癪なので俺も聞いてみることにした。


「そういうお前はどうなんだ?」


瞬間、飛鳥は「え!?」と驚いたが、間をあけて応えが返ってくる。


「お兄ちゃんと違って私にはちゃんといるも~ん」

腕を腰あたりで組み、そっぽを向く飛鳥。


何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?


「どういう奴だ!?」

俺は慌てて飛鳥に問いただした。


しかし、飛鳥は・・・


「教えな~い」

飛鳥は微笑みながら俺を見てきた。


く!確かに兄妹だからといって無理に聞き出すのは良くない。


しかし!!!


きぃー!お兄ちゃんはそんな風に育てた覚えはありませんのことよ!


瞬間、裏路地に入った俺たちのもとに、怒声がが聞こえてきた。


「てめぇ、最近調子にのりすぎなんだよ。いや、てめぇらの組、の方が正しいか」

嘲笑する柄が悪いオヤジが数人、一人に向かって暴力を働いている。


「てめぇら、後でどうなっかは覚悟できてんだろうなぁ・・・」

倒れている男(見た目が俺と大差ない)、数人から暴力を受ける男はボコボコになりながらも、あくまで反抗的な姿勢は崩さない。それが他の奴らの怒りを買い、殴られる。完璧な悪循環だ。


4対1か・・・。


「お兄ちゃん・・・」

飛鳥は怯えた声で俺の手を握ってきた。


「大丈夫だよ」

俺は飛鳥の手を握り返し、周りに誰もいないことを確認。


「飛鳥、俺、あいつら止めてくるわ。だからさっき通ったファミレスで待っててくれ」


「え!?お兄ちゃんも喧嘩するの!?」


「いや、話し合いで解決するさ。なんかあったらお前にワンコするから、その時は通報してくれ」

俺は似合わないニヒル顔で答えた。


しかし、飛鳥は納得が出来ない様子だ。


「なら今すぐ警察を呼んだ方」


飛鳥はまだ言葉を紡ごうとしたが、俺は言葉を重ねる。


「まぁ、それが一番いいだろうが、あいつら多分極道の方々だぞ?やられてる方も警察呼ばれるの嫌なんじゃないか?」


「・・・・・・そうかもだけど」

まだ納得しない飛鳥に、俺は「大丈夫、大丈夫」と根拠のない言葉を浴びせる。


「・・・・・・こうなったら、私の言うことなんて聞いてくれないもんね」

飛鳥はボソッと何かを呟く。


声が小さかったせいで、俺には聞こえなかった。


「はぁ、分かった。あのファミレスで待ってる。けど、何かあったらすぐ電話してね?」


飛鳥にさっき言ったことを、聞き出そうとしたが、飛鳥の言葉で出来なかった。


・・・・・まぁいいか。今はそんなことより、こっちの方が大事だし。


俺は、「分かった」と言い、飛鳥を見送る。


さて、止めに入りますか。


「ハハハ!いやぁ、お前の組みなんてすぐに潰してやるからよぉ。んなことは関係ねぇんだわ!」

耳障りな声が周りを支配する。


「・・・・・・・・・・・・くそったれがっ」

もう反論すらも出来なくなってきている男は、苦虫を潰したような顔をしている。


俺はそこで、声を張り上げる。


「もう、そのくらいにしたほうがいいじゃないんですか?」


『あ?』


俺の声で、一斉に振り返る極道おやっさん達。


「あの、もうその人ボコボコじゃないですか。流石にやりすぎかと」


「おう、兄ちゃん。こっちにはこっちの事情があるんだ。引っ込んでおいてもらえねぇか?」

オヤジ1が凄いドスを聞かせた声で俺を見る


恐ぇ。流石あっちの世界の人だ。そこらのチンピラなんかより何十倍も恐ぇ。


しかし俺は恐怖心をグッと押し殺し、声を発する。


「そうですね。俺も引っ込んでいたかったんですが、流石に目の前でこんな愚行が行われていたら、スルーなんて出来ないですよ」

俺は苦笑いを浮かべる。


すると、オヤジ1が顔を歪めた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐ぇぇえええええええええええええええええええ!これ絶対キれたよ!なんか他の柄が悪いオヤジ達も、俺を囲むように集まって来てるし!俺、ボコられるんじゃね!?


「兄ちゃん、最近俺ぁ、耳が遠くなっちまってなぁ。さっきの「目の前で」の続きが聞こえなかったんだよ。もう一度言ってくれねぇか?」


凄むオヤジ達に怯える。・・・・・・が、余裕な態度を貫くように心がける。


俺はあるジェスチャーをオヤジ達にバレないようにボコられてた男にする。・・・・・・・・・・・・。よし、どうにかなりそうだ。後は、時間を稼げば問題ない。


俺はそう確信し、オヤジ達の要望に応えてやることにした。


「え?それは大変ですね。まぁ、見るからに歳とってますもんね。分かりました、それではもう一度言います。目の前で愚行・・が行われていたらスルーなんて出来ないって言ったんです」

ニコリと俺は笑を浮かべる。


そんな俺に、まだ暴力は行われなかった。


オヤジ達はまた、俺に質問する。


「ほう、いい度胸してるな兄ちゃん。それで、もう一つ聞きたいことあんだが、いいか?」


「はい、なんでしょうか?」


「その愚行とやらはどういう事だ?」


恐らくこれを言ったら、ボコボコにされるだろうな。


そう思ったものの、チラッとさっきまでボコボコにされた男を見る。


・・・・・・。よし、もう大丈夫か。


もう時間を稼ぐ必要がないと分かり、態度を一変する。


「は?そんな事も分かんないのかよ?その愚行ってのは、一人の人間に対して、数人で暴力を行うことだよ。まぁ、お前らみたいな人間の底辺には分からないだろうがな」


「なめんじゃねぇぞ、このクソガキが!」

怒り狂ったオヤジが俺を殴ろうとする。が、それは出来なかった。


「おうおう、堅気の人間に手ぇ出すとはいただけねぇなぁ」

そう言う声が聞こえた刹那、オヤジがグルリと投げ飛ばされる。


『んなっ!?』

オヤジ達が一斉に驚きの声を上げる。


そこに立っていたのは、いかにもアレな男の人がいた。


「しかも、うちの組のやつにもよくやってくれたなぁ。ま、覚悟はできてるだろ?」

さっきのオヤジ達以上にドスをきかせた声が周りを支配する。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐ぇぇぇぇええええええええええええええええええ!あのオヤジ達も恐かったけど、この人はそれ以上に恐ぇ!


ほら見ろ!オヤジ達ガタガタ震えだした挙句、脱兎の如く逃げ出したじゃねぇか!


その様子をボーッと見ていたら、案の定凄く恐い人(助けてくれた人)が俺に声をかけてきた。


「おう、兄ちゃん大丈夫か?」


「はっ、はい!ダダダ大丈夫っス!」

しろもどろになる俺。危うく恐さで、泡を吹きそうになった。


「ハハハ!さっきまでの意気込みはどうした!大丈夫だ、儂は兄ちゃんになんにもしない」

豪快に笑いだし、俺に手を差しだした。


俺はその手を取り、握手をする。


・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ恐い!もうこの人のオーラ半端じゃないよ!なんか少しでも怒らせたら人生終わりそうな気がする!


そんな俺に構わず、恐い人は俺の手を離した。


「おい、踝!てめぇもお礼を言わんかい!」

これまたドスをきかせた声を発する。


すると踝といわれた男は俺に礼を言ってきた。


「さっきは助けて頂いてありがとうございました!」

ぺこりと頭を下げる踝・・・さん。


俺はいえいえと頭をかく。


「いやまぁ、俺はただ止めに入っただけですよ。そんなお礼なんて」


「いや!策を考えつたのは貴方じゃないですか!それに自分のことは呼び捨て&タメ語でいいんで」


そう、俺はあるジェスチャーで、踝(さん付はめんどうなので言葉に甘えることにした)に俺の意を伝えた。それは「電話」の意味を込めたジェスチャー。極道の方だったら、大勢自分の組の人を呼ぶ事も可能だと思ったからだ。それで踝は、俺に構っているオヤジ達の目を盗み、電話をすることができ、こうして助っ人登場!ってな感じで丸く収まると思ったからだ。まぁ、たった一人だけ来るとは思わなかったけど。


「いやぁ、しっかし今時の若い奴には中々ない度胸もってんなぁ!兄ちゃん!」


「はぁ・・・」


「ま、おかげでうちの組のメンツも助かったわけだ!ありがとなっ!」


「はぁ・・・」


「どいうわけで、俺は今から行くとこあんでな。失礼するわ」


「はい、こちらこそ助けて頂いてありがとうございました」


俺が礼を言うと、ささっと恐い人は去っていった。・・・・・・・・・よかった。あの人がいると本当に生きてる気がしない。恐くて。


嘆息している俺に向かって、踝は俺にもう一度礼を言ってきた。


「本当にありがとうございました、・・・・・・えーと」


「桐生、桐生翔」


「桐生さん、本当にありかとうございました」


「もういいって。てか何故敬語?」


「助けてくれたかっス!」

意気揚々と告げる踝。・・・・・・こいつはプライドというか、そういうもんはないのか?


「それじゃ、自分は今から行くとこあるんで!では以後お見知りおきを!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「踝!待ってくれ!」

俺は踝を引き止めた。


踝は「はい?」こっちに戻ってきてくれた。


「どうしたんスか?桐生さん」

可愛らしく・・・・・・というか気持ち悪く首を傾げる。・・・やめろよ、その反応。


・・・。


まぁ、いいや。


「踝はここら辺結構通るのか?」

俺は率直に聞いてみた。


すると踝は・・・


「はい、結構通りますね。それがどうかしたんスか?」


「えーと、今日が4月24日だから、ちょうど1週間前8時半頃ここらへんで中年の太った男を見なかったか?」


「1週間前だと17日っスね。んーと、あー、あ!見ました!」


何!?


まさかこんなんところで犯人情報が見つかるとは。


俺は早速その事について聞き出すことにした。


「どんなやつだった?」


「確か、スーツっぽいの着てて、眼鏡かけてて、デブってて、えーと鼻の横にでっけえホクロがありましたね」


「随分と詳しいな」


「いやー、ぶつかりましたから・・・」


それで絡んだわけか。


って、うん?


うん!?


「スーツにデブにオヤジ?」


「はい、そいつがどうかしたんスか?」


一致している。花城の話した情報と一致している。・・・・・・まさかな。


「あ、あと、コレを落としていきましたよ」

スっと財布の中からあるモノを取り出し、俺に渡してくる。


俺は名刺みたいなものを受け取った。というか名刺だった。


名刺を見る。


月谷雄三つきだにゆうぞう。私立月園高校 校長。と名刺には書いてあった。


確かに、犯人像とは一致している。それどころか、花城の証言。「聞いたことがある声だった」。確かに犯人が校長なら、声は聞いたことがあるだろう。


だけど・・・。こんなことって、あるのか?


犯人、レイプ魔が俺達の高校の校長なんて。


わけがわからなくなり、夜空を見る。


月は、雲で見えなかった。




















どうも、エロゲー大好きキリリョーです。


いやはや、レイプ魔が校長なんて馬鹿げた話ですね。そんな話作るやつってどんな奴なんですかね?・・・・・・こんなやつでした。

というか自分が性犯罪をおこしてしまいそうと、よく自分の友達から言われます。

どんだけ信用無いんでしょうか、自分。

せいぜい、エロ本大量に持っていたり、A○大量に持っていたり、抜きゲーやったりするくらいなのですがねぇ。・・・・・・これは十分素質あるな。

いやいや!大丈夫ですよ?流石に犯罪起こしてしまう程性欲はたまっておりま・・・・・・・・・・・・・・・せん。多分。きっと。無いはず。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ごほん。それでは短いあとがきはそろそろこのへんで。


最後に。


このような物語を読んで頂いて、ありがとうございました!次からもよろしくお願いします!

            キリリョー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ