表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

大変だ!レイプ魔事件発生

「レイプ魔?」

今は昼休み。海と話してると、最近、近所で起きてる事件の話題が出てきた。


「そうそう。うちの学校にも被害者がいるらしいぜ。まったく、馬鹿だよな。つうか~そこまでの変態がいるのか?・・・悪ぃ・・・目の前にいたな」

海は汚物を見るような目で俺を見てきた。


「おいこら。誰のことだそりゃ?」


「そりゃ、お前のことだろ。まさか犯人はお前じゃねぇだろうな?」

海がジト目で見てきやがった。失敬しちゃうわ!


「んなわけねぇだろ。しかしレイプ魔か~」

とんだ変態がいたもんだな~。・・・ん?まてよ?俺が犯人とか捕まえたら有名人になんじゃね?モテモテになんじゃね?彼女できんじゃね!?


「翔、どうした~?自分がレイプ魔だってこと思い出したか~?」

失礼なこと言ってやがるが、海を犯人探しに手伝わすと結構メリット多いな・・・


こうなったら・・・


「海!」


「うひゃぁ!いきなり大声出すなよ!びっくりするだろうが!」


「一緒にレイプ魔を捕まえよう!!!」

俺は真剣に頼み込んだ。当たり前だ。彼女ができるかも・・・ハーレムができるかもしれないんだからな!


しかし、海を乗り気にすんのは難しいんだよなぁ。


案の定・・・


「え、嫌だよ。つうか、あたしは女だぞ」

あ、忘れていた。一応女だったな~。確かに美少女だが、髪とかショートだもんな~。俺の中の女の子は飛鳥のような普通のロングとか、雪ちゃんのようなツインテールとかだよな~。まぁ海に付き合ってと、言われたら速効で付き合うけどね!


「死んでも、てめえに付き合ってなんか言わねえよ!」


「おお!ついに以心伝心にまできたか!ハッピーエンドは近いぞ!」


「お前怖いよ!その考え犯罪者予備軍だよ~」

むっ、怯えながらまた失礼なこと言いやがった!


って、話がそれてるな・・・


「んなことより、頼む!犯人捜しに付き合って!つうか軽音部で犯人探ししようぜ!!!」


「だから嫌だよ!大体、素人に捕まえられると思ってんのか?」

くそ!こうなったら、駄目もとで雪ちゃんネタで責めてみるか。


「雪ちゃんが襲われるかもしんねぇぞ!お前はそれでいいのか!?俺は嫌だ!飛鳥や、雪ちゃんや、もちろんお前が襲われでもしたら・・・だから俺達で犯人を捕まえよう!頼む!!!」

この迫力ならどうだ!?イけるか!?


「・・・翔!お前そこまで考えてたのか!悪ぃ、てっきり犯人捕まえたらモテモテになるかもしれないから~なんて理由で言ってるのかと。分かった!お前に協力するぜ!!!一緒に犯人を捕まえようぜ!」

・・・なんか俺って分かりやすい奴なのかな。


しかし、ここまで賛成するとはな、雪ちゃんネタにして正解だったな~。こいつ妹思いだし。ちっと良心が痛いけどな・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?良心がものすごく痛い!黙れ!良心!ここでボロを出すわけにはいかない!・・・落ち着くんだ俺。深呼吸、深呼吸。ヒ・ヒ・フ~ヒ・ヒ・フ~。よし!これで大丈夫だ。


「よし!なら犯人の幻想をぶち殺そうぜ!海!」


「おう!今のお前なら、上〇さんよりアツイぜ!」


「幻想をぶち殺す!!!」


「かっけぇぜ!翔!」


「不幸だ~!」


「なぜここでそのチョイス!?」


「圧縮、圧縮ゥ空気を圧縮ゥ!!!」


「一方通行!?」


「木ぃ原君よォ」


「あたし木原じゃねぇし!」


「ihbf殺wq」


「もはや、何言ってるか分からねぇし!」


「おねぇさまぁ~」


「どさくさにまぎれて、抱きついてくつんじゃねえ!」


「桐生は桐生はしょんぼりしてみたり」


「お前が言うと気持ち悪いだけだわ!」


「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」


「嬉しいの!?え、今ので嬉しいの!?どんだけマゾなんだよ、お前!」


「ちっちっち。俺を甘く見てもらっちゃ困るぜ。俺は女の子の暴言をデレ言葉に変換できる能力・・・暴言無視アビュースキャンセラーを持っているのだ!」


「幸せな能してるな、おい!」


「なになに?俺と一緒にいると幸せだって?ありがとう、結婚しようか!」


「怖い!その能力怖い!なに言っても無駄な気がする!」


「なに?俺と一緒にいないと怖いって?ありがとう、ラブホ行こうか!」


「なんで結婚からラブホに変わってんだよ!だったらまだ結婚の方が・・・・・・・よかねぇわ!」


「なんだと!俺と結婚したいだと!よし、俺も腹くくったぞ!今から市役所行ってくるわ!」


「行かせるかぁ!お前と結婚とか自殺ものだわ!」


「ふぅ、海がここまで俺を愛してるなんて。よし・・・・・・・・・・・・・・・」


「え、なに携帯だしてんだよ?」


「あ、もしもし。すみません今日の夜そちらのホテルに予約したいのですが・・・」


「本当行く気してるのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「あ、僕の携帯!」


携帯を取り上げられてしまった。


「お前どこに予約するつもりだったんだよ!?」


「え、ラブホ?あぁ、安心しろ。ちゃんと避妊具は持ってるから!」


「もうごめんなさいでしたあああああああああああああああああああああああああああああああ!」

あの海が土下座をしてきた。


ん~やっぱり海をからかうのは楽しいなぁ~。後は放課後に他の奴らに報告すりゃいいか。


昼休みはこうして終わった。・・・・・・・・・・・そう、正気に戻った海にボコボコにされて。



「で、何だ?翔?お前が部室に全員集合なんて」

嵐が珍しそうに聞いてきた。


「それはな、最近レイプ魔が出没してるだろ?それを俺達で捕ようってわけ。もちろん全員参加な」


『はい?』

海以外のメンバーが一斉に馬鹿かこいつ、みたいな視線で俺を見る。


やめろ!俺をそんな目で見るな!


まずは、飛鳥がどういう事か聞いてきた。


「一体どういう事?そもそも、レイプ魔って?」

可愛らしく首を傾けるあすか。


そこからかよ・・・


まぁ、飛鳥はエロ方面には知識がないからな~。


「海、そこら辺を飛鳥に説明してやってくれ・・・」


「おっしゃ!任せろ!」

妙に乗り気な海が飛鳥を連れてった。


あいつ、めっちゃ楽しそうに説明してやがる。・・・もしかして、百合なのか?


「翔!なんで俺達が犯人探しなんてやらなくちゃいけないんだ!?」

リキがガタッと椅子から立ち上がる。


「いや、無論面白そうだからだ」

嘘は言ってない、嘘は言ってない。


彼女云々は50%で後半分は面白そうだからが理由だし。


「はぁ、大体捕まえられるわけないじゃないか」


「いやいや、ここでお前の力が必要なんだよ。もし犯人見つけて捕まえようとしても、犯人が強かったらどうする?俺達は仏になるぞ」


「おい!俺達って俺も入ってるのか!?」

嵐が叫んでるが無視、無視。


「頼む!リキ!お前の力が!お前の強さが必要なんだ!!!」

ふふふ、これでこいつはこの計画に乗る!力が必要とか言えば無条件で協力するからな!


「分かったよ・・・協力するよ。何かあってからじゃ遅いしな」

リキは嘆息まじりに椅子に座り直した。


後は嵐と雪ちゃんと飛鳥か。


「サンキュ!リキ!んで、嵐と雪ちゃんはなんか異論ある?」

雪ちゃんの場合は海がやるといえば協力するだろうし、後は・・・


「ありまくりだわ!つうか犯人なんか捕まえられるわけないだろ!警察だってまだ捕まえられてないんだしよ!」

こいつだけか。


「お兄ちゃん。本当に犯人探しするの・・・?」

飛鳥が頬を赤くしながら俺に聞いてきた。


海の奴相当過激に説明したのか?・・・いや、飛鳥が無知なだけか?


「そりゃ、もちろん!お前が心配だからな」


「さっきと言ってる事が違うような気が・・・」

雪ちゃんがボソッと呟いた。


そこは突っ込まないでくれ!


「うう~、分かった。あたしも協力するよ・・・。心配だし」

飛鳥はうつむいたまま賛成してくれた。


「よし、んじゃ多数決で決めようぜ」


「おい!明らかに俺と雪ちゃんが負けるだろ!」


「いや、雪は賛成派ですよ?お姉ちゃんも賛成派みたいですし」

やっぱり、こうなるか。海を仲間にしといてよかった~。


「え・・・。反対派俺だけ?」


『うん(はい)』


「皆、犯人探しするの?」


『うん(はい)』


「俺だけ、仲間はずれ?」


『うん(はい)』


「わっわかったよ!俺も協力するよ!」


まぁこうなるよな。


「OK。んじゃ、2人1組で今日の夜から町を徘徊して怪しい奴を見つけようぜ。見つけた場合皆に連絡してばれないように後をつける。そいつが女の子に手を出したら現行犯で捕まえよう。一応俺が司令塔ヘッドクオーターになるから、命令違反しないように」

そんな簡単に捕まるわけないだろ・・・と言っている嵐は無視。


「それでは、組み分けはどうするんですか?」

雪ちゃんがオズオズと聞いてきた。


可愛いなぁ~。


「そうだね~。俺と飛鳥、海と嵐、リキと雪ちゃんでどうかな?」


「だな~バランスはいいな」

海が頭をかきながら納得してくれた。


「だろ?貧弱な嵐には女子最強の海と組ませる。んで気弱な雪ちゃんは元柔道部のリキに守ってもらう。いいバランスだ」


バキ!


うっ!


「誰が女子最強だ?」


「ごめんなさい」

そういうとこだよ!と突っ込みたかったが、突っ込んだら殺されそうだ・・・


「暴力反対・・・」


「これは暴力じゃない。制裁だ」

海は当然のように言い放った。


「まぁいい。そういやレイプ魔に襲われた娘がこの学校にいるって言ってたけど知り合いか?」


「ん、まぁな。つうか同じクラスの娘だっつうの」


「まじか?誰?」


「加奈だよ。花城加奈はなしろかな。大体、ホームルームで担任から話があったろうが」


「海、翔は大体ホームルームサボってるだろ」

そこに嵐が口を挟んできた。


つうか飛鳥の前で、んなこと言うな!


「お兄ちゃん?どういうこと?」

笑ってはいるが、顔が笑っていない飛鳥が聞いてきた。


やばい!殺される!


「今度からちゃんと出ますです!」

瞬時に土下座モードへ移行。


だってこの迫力はやばいもん!プライドなんて知ったことか!


「はぁ~。ちゃんとしてよね・・・」


「おっす!以後気をつけます!」


あ~怖かった。


「んで、花城ってどういう奴だっけ?」

俺は、海に聞いてみた。


「加奈はおとなしい娘だよ。あんま目立つタイプではないからお前が知らないことも仕方ないな」


「ん~。さすがに詳細を聞くことはまずいか。だけど情報は欲しいしな~。海、そのへんどうだ?」

海は20秒くらい腕を組んで考えると、返事が返ってきた。


「1回加奈の家に行こう。嫌な事思いださせるのは悪いが、聞くしかないだろ」


ほぉ~。やっぱ頼りになるな。


「んじゃ、俺と海だけで行こうぜ。大勢で行くと迷惑だし」


「そうだな。んじゃちょっくら行ってくるわ」


「ああ~。お前ら先に帰ってろ。もう一回学校に戻ってくるのはかったるいわ」


「そうだな。今日の夜から見回りすんだろ?待ち合わせは?」

嵐が代表として聞いてきた。


「9時に学校の門に待ち合わせな。その時間帯が一番塾帰りとかの女の子がいるからな」


「分かった」


「飛鳥、気をつけて帰れよ?」


「うん。お兄ちゃんもね」


「おう」

んじゃ行きますかね。


俺と海は部室を出て校門をぬけ街中へ。


そこで海が話しかけてきた。


「翔、加奈はおとなしい子だからいつもみたいにふざけるなよ」

海が睨んでくる。


「分かってるよ。そこまで馬鹿じゃない。」


「どうだか・・・」


どす!


誰かが海にぶつかった。


あらら。二人とも倒れちまってるわ。


「海~大丈夫か~?」


「あぁ、なんとか。つうか相手は大丈夫か?女の子みたいだし・・・」

膝についたホコリを落としながら立ち上がる海の言葉に、俺は即座に反応した。


女の子!?


ちらっ


・・・


「そこのお前大丈夫か?」


「珍しいな。お前が女の子相手にお前なんて」

海が珍しそうな顔で見てきた。


「いや、女じゃねえよ。男だ」

美少女なら速効で助けたんだがな~


はぁ~


「マジで!?あたしより小柄だったし背だって・・・うわ~女みてぇ」

海は哀れみの視線で被害者?の方を向いた。


こいつ、何気失礼だな。


「誰が女だ!誰が!?僕は男だ!!!」

そこで被害者?が飛鳥に突っかかった。


自業自得だな。


「い、いや別に悪い意味では・・・」


とそこへ。


「ぶつかっておいて、突っかかっちゃダメだよ戸塚とづか君!」

凄い美少女がとづかと呼ばれた少年を静止する。


けっ!被害者?の彼女ですか?


「止めるな!花咲!!!こいつが背ちっちゃいとか言ったんだ!僕は悪くない!」

被害者・・・戸塚君(男だよな?)が海に詰め寄った。


ん~確かに体格は女みたいだな~。いやしかし、コイツはモテそうだな、年上とかに。歳は俺より下っぽいし、中学生か?いや制服は高校のやつっぽいな。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで高校生か。ご愁傷様・・・


「いや、誰もちっちゃいとは言ってねぇけど・・・」

海は戸惑ったように少年に言い返している。


そこはスルーしろよ・・


「な!!!」


ホレ見ろ、少年口を大きく開けたまま固まってるだろうが。


「とっ戸塚君くん、背が小さくても大丈夫だよ!うん、ちっちゃい方が可愛いから」


おい。


「は、花咲まで!!!」


あ~こりゃ収集つかないぞ・・・


「そっそうだぞ!君!女の子みたいで可愛いからいいじゃん!・・・・・・・・・・・・・・・あ」


ばしゅ!


少年の背中が刀で切られたような音がした。


今ので完璧に心折れたな・・・


「おっ女の子・・・」


うわ!うずくまっていじけちまった!


「と!戸塚くん!?」

花咲という美少女は驚いたように少年の名前を呼んだ。


しかし少年は・・・


「どうせ俺なんて、どうせ俺なんて・・・」


病んでいた!


物凄く病んでいた!一人称変わるほど病んでいた!


美少女は少年と同じように、うずくまって慰めている。


きっ気まずい!


ここはアイコンタクトしかあるまい!


(海!)


(どっどうした?)


(もう我慢できん!ここはトンズラするぞ!)


(そうだな・・・いつもならプライドが許さないが、今は仕方ないよな・・・)


(よし、なら1,2,3で行くぞ!)


(おう)


(1,2,3!!!)


ダッシュ!!!


ガシ!


「ガシ?」


ドテ~ン!!!


俺は盛大に顔面からアスファルトに突っ込んだ。


「翔!どうした!?」


海は振り返って俺に問いかける。


後ろを振り返ると、なんと花咲とかいう美少女が俺の足を掴んでいた。


くそ!美少女に掴まれたら動けなくなっちまうじゃねぇか!


「ちょっと待ってください!こんな状況で置いていかないで下さい!戸塚君、全然立ち直らなくて!」

俺の足を掴んだまま懇願してくる花咲。


そんなに知るか!フェミニストでもこの状況は逃げるしかないだろう!!!


「翔、後は任せた!」


何!?


そう言った瞬間海はシュバ!と俺に敬礼して後ろを向いた。


「させるかぁぁぁぁぁぁ!!!」


ガシ!


俺は海の足を掴んだ。


今だけは、ファミニストやめる!瞬間的にやめる!だってこんな状況にしたのお前じゃん!ぶっちゃけ俺関係ないじゃん!


「ふべご!!!」

海は、俺と同じようにアスファルトにキスをした。


「何すんだ!てめぇ!」


「お前、俺を見捨てようとしたな!」


「うるせぇ!つうかお前フェミニストだろ!見逃せよ!!!」


「嫌だ!今だけは普通の桐生さんなんですよ!」


「知るか!離せ!!!」


「ならキスして!つうか付き合って!」


「嫌だ」


「即答!?」


「当たり前だ!こんな状況で告白するな!」


「何!?普通の時ならOKなのか!」


「違うわ!お前っていう時点で駄目なんだよ!」


「が~ん!なら離さん!!!」


「お前最低だ!だから彼女できないんだよ!」


「ば!馬鹿言うな!今だって美少女に足捕まれてんじゃねぇか!これ、モテる証拠」


「なら離せ!二人でイチャついてろ!」


「俺は美少女ハーレムを目指す!」


「杉○か!確かに似てるけどな!」


「○崎は俺の師匠!」


「どうでもいいわ!つうか杉○ならこういう状況でも、俺に構わず先に行けぇ!とか言ってくれるぞ!」


「海ちゃぁ~ん!離さないよぉ~」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!キモい!お前キモい!」


「うふふふふふ!」


「誰か!誰か警察を!レイプ魔がいるよ~!」


「誰がレイプ魔だ!」


「お前だよ!」


「えぇ~!?」


「マスオさん的に驚くな!」


「ふぅ~ぐたく~ん!」


「アナゴさんでも駄目だよ!」


「く、この感じ・・・。シ○アか!」


「どこにいるんだよ、シャ○!」


「俺の足元に」


「うーん確かに○ャアっぽ・・・・・・・・・・・くないわ!」


海と言い合っていると、遠慮がちにあの美少女・・・・・・・・・・・シ○アが話しかけてきた。


「なんかすみません。戸塚君は私が何とかしますから」

美少女は苦笑いして俺達に謝ってくれた。


つうか、いつの間にかに掴んでいた手を離してくれていたみたいだ。


しかし、あの少年はまだずーんとしているし・・・


はぁ~なんか放って置けなくなっちまったじゃねぇか。


「俺が何とかしてみるよ」


「え?」

驚いた顔で俺を見た。


「俺がなんとかするよ。彼氏思いのお嬢さん」


「あっありがとうございます!でもいきなりなんで?」


「君が可愛いからね!彼氏君に怒られるかな。あはは」


「え?いや戸塚君は彼氏じゃないですよ?」

彼女はきっぱりと否定した。


「そんなきっぱり・・・」

また、ずーんとしてしまう少年。


なんか少年の声が聞こえたが無視しよう。


「なら!俺と付き合いましょう!」


どす!


「おい。何言ってんだこら!」

いきなり海に殴られた。


「大丈夫ですか!?」

倒れそうになった俺の事を支えてくれた。


「大丈夫、大丈夫。んじゃ早速少年をたち直させますか」

俺は少年の前まで行き言い放った!


「おい!少年!」


「はい?」

少年はめんどくさそうに振り返った。


「少年は勘違いしているぞ!男に背のちっちゃさなんて関係ない!みろ!偉大なマルコ・ポーロだって背がちっちゃかったじゃないか!」


「たっ確かに!」

少年に目に生気が戻った。


よし!いい感じだ!


「だろ!そう・・・男に必要なのは、ズバリ!」


「ズバリ!?」


「ち○このでかさだ!!!」

俺は言ってやったね!大声で言ってやったね!なんか女連中が「ぶっ!」とか噴いていたが気にしない。


「どうだ?少年!君のムスコは大きいか!?」


「いっ!いや、普通です・・・」


「謙遜しなくていい!俺は人の顔を見れば大体の大きさは分かる!君のムスコでかい!俺が保証する!」


「しっ!師匠!」


「弟子よ!お前はわしを越えた!」


「師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


がし!


瞬間俺と少年は抱き合った!


通りすがりの女の子からは「キャー!」という歓声があがったがこれも気にしない。


「ところで、弟子よ!」


「はい!」


「お前のムスコに俺に見せたまえ!」


『えっ!!!?』


「当たり前だろう。さぁ!見せたまえ!」


「いっいや、あの!えーと・・・」


「何を嫌がっている!?安心しろ、わしはそっちの気もなくはない」


「え!?」


「こうなったら、無理やりにでも・・・」


「いっいや!やめ!」


「ふふふふふふふふ!」


「いやー!犯されるー!」

少年は車のような速さで逃げ出した。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ~。道化を演じるのも大変だな・・・」


「よくやった翔。私はお前を尊敬するぜ!」

海は、俺にグットラック!と手を向ける。


それを笑って返した後、美少女に話しかけた。


「これでよかったかな?」


「あっ!は、はい!ありがとうございました。」

美少女は、深々と頭をさげた。


「いやいや、全然大丈夫だよ。ところで、彼を追いかけないと」


「あ!そうでした!本当にありがとうございました!」

そういうと、美少女は少年の後を追いかけた。


「さよーならー!可愛いお嬢さん!」

俺は手を振りながら美少女を見送り呟いた。


「ふぅ、疲れた・・・」


「おし!んじゃ、あたし達も行くか!」


「おう」


俺達は目的の場所に急いだ。






















どうも、キリリョーです。

今回は、自分の友達の小説、「楓の栞」のキャラが登場しました。

フリスク中毒さんありがとうございます。

しかし、状況描写って難しいですね。

自分の友達の小説などはちゃんと描写が書いてあるのですか、自分はうまくかけません・・・

やはり、才能が無いのですね(笑)

ちょっとづつ、そちらの方も勉強していきたいなと思っている自分ですが、それを上手く活用出来るのか心配です。

まぁ、なるようになりますかね・・・


それでは最後に。


このような素人が作った小説を読んで頂いてありがとうございます!次回もよろしくお願いします!!!

                  キリリョー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ