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入学式と入部

眠ぃ。


俺は朝9時に起きていた。


今日は飛鳥の入学式だからな。


だるそうに見えるって?当たり前だよ!馬鹿野朗!!!なんで妹の入学式に行かなきゃならんのだ。・・・・・・・・・はぁ。まぁ愚痴っていてもしゃぁないな。


気分を変えて飯でも食おう。今日の飯は何だろな~?


・・・・・・・・飛鳥の奴、手ぇぬきやがったな。


カップラーメンか。朝からカップ麺。まぁ、美味しいよね、カップ麺。俺は好きだよ?カップ麺。だけどね。


「なんでわざわざ日○のレッドショッ○なんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

俺は朝だというのに頭を抱え叫ぶ。


絶対朝から食うものじゃないだろ!せめてアッサリ系にしてくれよ!なんで激辛ラーメン朝から食わなくちゃいけないんだよ!


ん?カップ麺の横に置き手紙が置いてある。


「なになに、『アマ○ンから取り寄せました♪あと、お兄ちゃんの為に豚足も買っておいたからね!冷蔵庫の中に入ってます♪』・・・・・・・・・」


うん、もうツッコミが大往生してるよこれ。しかも俺、豚足食えないし。あぁ、飛鳥は天然だったなぁ。前に特徴がないといったけど、天然だよなぁ。そのくせ、しっかりしているから何も言えない俺である。もうあれだよね。しっかり×天然って最凶の組み合わせだよね。・・・・・・・・・コンビニでパンでも買うか。ついでに飛鳥に捨てられたエロ本も買おう。


なら早速準備するか。エロ本が待っている!ふ、ふふふふふ!笑いが止まらねぇよ!おい!


準備にかかった時間1分。


よし行くか。


あのエロ本の内容は何かな~?輪姦?触手?獣姦?純愛?BL?・・・うぇ。


今考えた事は忘れよう。レッツ、ポジティブシンキング!


「おはよう!翔!」


「んぁ?」

誰かに声をかけられ後ろを振り向く。


「おはよう!」


「なんでこんなとこに居るんだ?」


「今日飛鳥ちゃんの入学式だろ?一緒に見てようと思ってね」


「朝っぱらからご苦労なこった。・・・・・・はぁ」


「なんで溜息!?」


「いや、そりゃお前。ゲームとかでエンカウントする雑魚とかうざいじゃん」


「え!?なに!?お前、俺の事そんな風に思ってたの!?」


こいつは蒼野嵐、幼馴染だ。こいつを一言で表すとさわやかな奴だ。好青年と言ってもいい。きちんと整えられた髪に光る歯、勉強も運動もそこそこ、顔は結構イケメン。イケメン・・・イケメン・・・・・・イケメン・・・・・・・・・死ね。女子からは人気がある男子。だが彼女は作らないらしい。何故だ?部活は軽音部に入っていてギター・・・だったけな?まぁいいや。


「ちっとコンビニ寄っていいか?飯買わねぇと」


「良くないわ!なぁ、俺の事そんな風にお」


「行くぞー」


「無視!?なんで無視するんだよ!?なぁ!なぁっ!?」


「え?何お前、俺の言葉通じてるの?え、マジで?やばい、俺、大発見。人間の言葉が分かる生き物に遭遇してるよ」


「お前は俺の事なんだとおもってるんだああああああああああああああああああああああああ!」


「そりゃ、メテ○ックモンスターに決まっているだろう」


「俺はUMA扱いかよ!?」


「じゃあ、イエ○ィ?」


「俺は雪男じゃねええええええええええええええええええええええええええええええええ!」


「え。そうなの?皆お前の事、裏では雪男って呼んでいるぜ?」


「そうなの!?なんで俺雪男扱いされてるんだよ!?」


「あー腹減った。そんなことよりパンだ。パン」


「軽くない!?俺の扱い軽くない!?」

涙目で反論してくる嵐を無視し、コンビニに向けて歩き出した。


んー嵐いじりも飽きたな。適当にゲーム、賭けでもしてみるかな、嵐相手に。


「おい嵐、改マイルドコーヒー。賭けでもしようぜ」


「誰のこと!?マイルドコーヒーって誰のこと!?」


「そうさなぁ。賭けの内容は今からすれ違う女の子の5人目が可愛いか当ててみよう」


「だからなんで話のキャッチボール無しなんだよ!俺になんか反論させて!」


「負けた奴は適当に何か奢りってことで」


「ずっとお前のターンかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

とうとう嵐が、おいおいと泣き出してしまった。


宥めるのは怠いので話を進める。


「んじゃ五人目にすれ違う女の子はアレってことで。お、来た来た。ゲームスタート」


「・・・・・・・・・それじゃ俺は可愛い子ってことで」

ぼそりと呟く嵐。・・・・・・やっぱイジリ甲斐があるなコイツ。


一人目


「あれはないな。あだ名はオリゴンだな。絶対に」


「確かに・・・って失礼だぞ!」

なんだかんだノってきた嵐。単純な奴だなぁ。


二人目


「やばっ!めっちゃ可愛い!抱きたいわ!というか抱かせてください!一生幸せにしますから!」


「なに言ってんだ!馬鹿!」

告白しにいこうとしたら、嵐に止められる。・・・・・・あぁ。いかないでおくれ。マイハニー。


三人目


「ぴょー!!!あっ、鼻血が・・・」


「ほれ、ティッシュ」



四人目


「ここは美女の巣窟ですか!?」


「この時間帯は結構可愛い子通るからね~」


なに?


「お前!それ先に言えよ!」


「勝負は非情なんだよ・・・翔・・・」


やばい・・・俺、負けるんじゃね?・・・エロ本が!


「このおおおお俺が、まままま負けるとでも?」


「めっちゃ動揺してるじゃんか!」


落ち着け・・・冷静になれ!桐生翔!


「この俺が勝てるとでも?あっ間違えた。負けるとでも?」


「完璧に死亡フラグたってるぞ」


五人目


「勝った・・・計画通り!」


「それは夜神さんのセリフだぞ・・・つうか負けるなんて・・・」


「勝利のチョキ!」


「お前は平沢さんか!」


嵐・・・ナイス、ツッコミ!


「いや~しかし、あの顔はひどいな・・・グレムリンとエイリアンを足したようなもんだぞ」


「失礼だけど俺もそう思うよ」


「どれ、写真を一枚」


「それだけは止めろ!」


「冗談だって。お、着いたぞ。何買ってもらおうかな~」


「高いのは勘弁してください」


「・・・」


「無視かよ!」


「エロ本が・・・ない。今月号がない・・・」


「お前俺にエロ本買わせようとしてたな!」


「まぁいいや。飯はこれでいいから買ってきてくれ」


エロ本は他のコンビニで買おう


「また無視かよ!」


嵐の奴がなんか騒いでるがほっておこう。しかし色々なエロ本があるな。陵辱モノ、触手モノ、輪姦モノ、ロリータモノ、色々あるね!もし分からない言葉があっても、よい子は調べちゃ駄目だぞ。俺との固い約束だ。


「買って来たぞってエロ本見ちゃいけません!」


「行くか・・・」


「なんでさっきから俺の話聞いてくれないんだよ!」


「そういや、入学式何時からだっけ?お前分かるか?」


「え?確か・・・10時からかな。そろそろ会場に入っておかないと」


「仕方ない。走るか・・・」


「飯は?」


「会場で食う」


「んじゃ走りますか!」


はぁ~面倒なことになったな。俺らの通っている月園高校は俺ん家からは徒歩30分なんだが遊びすぎたようだな。


それから走って10分。走りっぱなしはやっぱきついな。やっと校門だよ・・・


「はあ、やっと着いたな」


「休んでる暇はないよ。早く行かないと」


あ~腹へった。


「もうここら辺で見てようぜ。後ろだが十分見えるしな」


「とか言って前だと飯食えないからだろ?」

嵐はニヤリと笑みをうかべる。


ちっ!鋭いな・・・


「ほんじゃ、いただきまーす」


「なあ、今日は飛鳥ちゃん半ドンだろ?学校終わるまで待っててそれから遊びに行こうぜ」


「やばい、これ超うまい。これで200円か。」


「もう無視は勘弁してください。このとおりです。下賎で愚かな私の話を聞いてください」

人の前だというのに、綺麗な土下座をする嵐を見下す。仕方ない、聞いてやるか。


「それでなんの話だっけ?」


俺の問いかけにパァと輝かしい笑みを浮かべる嵐。・・・・・正直に言うと、キモイ。


「だから今日は飛鳥ちゃん半ドンだろ?学校終わるまで待っててそれから遊びに行こうぜ!」


「うま。これ本当に美味い。三食これでもいい」


「結局俺の話聞いてないじゃないか!」


「あ?あ~聞いてる聞いてる。今日マッパで女の子LOVE!とか言いながら商店街爆走するんだろ?かっこいいぜ、お前。勇気あるな。俺には真似できないわ」


「違うわ!今日学校終わったら・・・」


「おっ。そろそろ始まるな。静かにしろよ」


「・・・」


なんだこいつ。泣き目でこっち見てやがる。


「新入生入場・・・」


教員の声が聞こえた。生活指導の小村か。俺はあまり真面目な生徒ではない。まぁ教員から目をつけられてるわけでもないけど。でもコイツには何度か世話になってるなぁ。悪い意味で。


「飛鳥ちゃん来たぞ」


「おう」


嵐が指差した方向を見ると飛鳥がいた。


俺は目を奪われてしまった。ぶっちゃけるとすごく可愛かった。なんというか制服が凄く似合っている。さすが大和撫子っぽい飛鳥だ。子供だと思っていたがもう子供ではないんだな。寂しいような嬉しいような・・・


飛鳥が俺に気付いて微笑む。何故だか俺は顔が赤くなってしまった。・・・・・・・ったく。妹に赤くなってどうすんだ?


飛鳥はそのまま通りすぎた。


「飛鳥ちゃん、可愛かったな」


「そうか?猿にも衣装だろ?」


「孫にも衣装な」


「・・・」


「また無視かよ!」


いやーそれから暇だったね。入学式が終わって帰ろうとしたら嵐が皆で遊びたいからって言うから飛鳥を待ったものはいいものを、とにかく暇だった。女の子のパンツでも見れればよかったのにな。


「お兄ちゃーん!嵐さーん!」


「あのボケ。やっと来たな」


「ごめんなさい。遅くなっちゃって」


「ぜんぜん大丈夫だよ。入学式お疲れ」


「ありがとうございます。お兄ちゃんも来てくれてありがとう」


「そう思うなら朝からカップ麺はNGだ」


「ごめんね。時間がなくて」


「まぁ、それはいいとしてどこに・・・」


「実は二人に相談があるんだ!」

嵐がいきなり大声を出す。


なんだ?真剣な顔しやがって。なんか嫌な予感するな・・・


「なんだよ、金ならないぞ」


「軽音部に入ってくれ!」


こいつ、スルーしやがった。っては?


「悪いもう一回言ってくれ」


「軽音部に入ってくれ!」


・・・


「嫌だよ」


「お兄ちゃん、理由くらい聞こうよ。嵐さん、なんでですか?」


「それが今、キーボードとボーカルがいなくて・・・飛鳥ちゃんはキーボードできるし、翔は歌うまいし。せめて新入生歓迎会のライブだけでもいいから!」

パン!と手を合わせる嵐。


嫌な予感が当たったな。はぁ、軽音部ねぇ。


「私は大丈夫ですよ。是非やらしてください!」


飛鳥の奴やる気満々だ。こりゃ・・・・・・


「翔は?」


「パス」


「え~お兄ちゃんもやろうよ」


お兄ちゃんはやりません。


「遠慮」


絶対にやらんぞ。何があってもやらんぞ。俺の意思は鋼のように固いからな。


「翔、ちょっと耳かせ」


「なんだよ」


「お前がずっと探してたあのAVをあげるから軽音部に入ってくれ・・・」


・・・


「翔?どうした?」


「お兄ちゃん?」


ふっ。今日はいい日だな・・・


「お前達!軽音部で青春しようぜ!」


「変わりみはえ~な!おい!」


「えっ?いきなりなんで!?」


こうして俺の青春が始まった。・・・・・・のか?





最近寝不足気味のキリリョーです。


まず最初にこのような小説を読んで頂いてありがとうございます。

描写やらなんやらがうまく書けない小説でも、自分の文学の無さに呆れる程のこんな小説でも、読んでいただくというのは本当に嬉しいです!


はてさて、今回は新キャラ登場というわけですが、・・・・・・うん、上手く言葉に出来ません。

文学の才能を私にください。本当に。本当に何も才能が無いのですよ。私・・・。

せいぜいエロ発言がすぐ出てくるくらいです。そのせいで女の子から冷ややかな目で見られる事もありますが、それくらいの才能しかないのですよ。(才能っていうのか?これは)

やっぱ神様は不平等ですよね。顔も駄目、才能も無い。はぁ、軽く自暴自棄になりそうです。


とまぁ!暗い話は置いておいて!


この後書きはここらへんで終えたいと思います!何もこの小説の事を話してないと思いますが終えたいと思います!


それではまた次回で!(^-^)

                   キリリョー

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