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はじまり

あの日の夜もこんな満月だったな。


コンビニからの帰り道、俺は夜空を見上げながら帰っていた。


ちなみにコンビニで買ったものはエロ本だ。


毎月買っているやつだからな!


俺の名前は桐生翔。歳は17で、この春から高3の自称フェミニストだ。趣味はエロゲー、好きなものはエロゲー!美少女!17歳なら普通だろう!男なら当たり前だろう!?おいこら・・・オタクキモイとか思ったやつは謝れ!エロゲーとかマジないわwとかエロゲーって現実に彼女できない奴がやるゲームだよねwwwとか思った奴は謝れ!全国のエロゲユーザーに謝りやがれ!エロが好きな奴に謝りやがれ!


しかしこのエロさが原因なのか彼女は17年間1回もできたことがない・・・


あぁ・・なぜか涙が。


「お兄ちゃん!こんな大事な日にどこに行ってたの!?」


家のドアを開けると怒りに顔を歪めた妹様が待っていた。


妹の名前は桐生飛鳥。15歳でこの春から高1。黒髪ロングっていう大和撫子てきな女の子。清楚って言葉が合うにもほどがある。特徴は・・・・・・・確かに可愛いのだが特徴という特徴がないよな。せいぜい黒髪ロングってことしか・・・・・・・うん、普通に可愛い女の子だ。そうだ、特徴が無いなんて事はないさ。無いはず。無いよな?・・・・・・・・考えてはいけないような気がしてきた。まぁ、妹つっても血は繋がっていない。飛鳥の両親は仲のよかった俺の両親に飛鳥を預けたまま二人で心中をした。そのことで俺の両親は飛鳥を引きっとた。こうして飛鳥は俺の妹になった。つまり義妹ってことだ。


「今日は義父さんと義母さんの命日だよ!なのにほっつき歩いて!」


そう。俺の親も3年前に交通事故で死んだ。その車には俺と飛鳥も乗っていたが俺達は奇跡的に助かった。まぁ事故の詳しいことは思い出せないんだがな。そうゆうわけで俺達は二人暮らしだ。


ちなみに、俺達の生活費は親父達の貯金やらなんやらで食っていけている。といっても俺もあと1年で高校卒業だ。進学はしない(出来ない。勉強とかの意味で)から就職する気でいる。だから、なんだかんだ金の面では問題ない。今の問題はこの妹だ・・・


「ちょっとお兄ちゃん聞いてるの!?」


「分かったての!ごめんなさいでしたー!」


「お兄ちゃん・・・?」


怖っ!!!


「この度は、誠に申し訳ございませんでした・・・」


俺はすぐに土下座したね。プライド?んなもんあるかい!だって怖いもん!童貞のまま死にたくないもん!俺は・・・俺は童貞を捨ててから死ぬ!


「そこまでしなくても・・・もういいよ。ところでお兄ちゃんはなに買ってきたの?」


「よく言った!ガンダ・・・じゃなくて妹よ!それは・・・エロ本だ!」


どすっ!!!


あれ?なんか腹に痛みが・・・陣痛か?


おお、今度は今までのことが頭の中で再現されていく。なるほど・・・これが走馬灯現象か。


「えっちぃのは駄目だよ・・・お兄ちゃん?」


悪魔の囁きが聞こえた気がした。


「お兄ちゃんはご飯抜き!」


ふっ・・・この状態で飯が食えるか。


つうか、誰かこの痛みをどうにかして下さい。痛いです。ものすごく痛いです。死にます。


あっ!飛鳥のやつエロ本捨てやがったな!まだ読んでねぇのに!


仕方ない・・・明日また買ってくるか。


つあっ!


また腹に痛みが!


明日、エロ本買いに行けるかな・・・



「ふぅ、やっと収まってきた」

腹を抑えながら自分の部屋で一人呟く。


親父とお袋の命日だってのに何をやってるんだか。飛鳥も大概にして欲しい。いやまぁ、エロ本を買いに行った俺も悪いけどな。


「まぁ、これで去年とは大違いだな」


去年の今日、つまり去年の親父達の命日の時は大変だった。大泣きする飛鳥を宥めたり、飛鳥を宥めたり、宥めたり・・・。 やっとこさ泣き止んだのはいいが、その後の空気というか、なんというか。とにかく厄介な日だったのは確かだ。俺の場合はもう割り切っているが、去年の飛鳥はまだ割り切れてなかったのかもしれない。今年の飛鳥はどうだかしらないが、恐らくまだ完全には割り切れてないだろうと俺は思い、わざわざ大事な日にエロ本を買いに行った。そのおかげで去年のような悲しみは生まれなかった。


「・・・・・・・・・飛鳥の泣き顔は、見たくないからな」

ベットから窓を開け、綺麗に輝き続ける満月を眺める。


お袋、親父、おじさん、おばさん。俺、飛鳥のことちゃんと面倒みるよ。何があっても、飛鳥は守るよ。


・・・・・・・・・だからさ、俺達のこと、見守っててくれよな。


よく分からないが、満月に向かって、そう呟かずにはいられなかった。



「お義父さん、お義母さん。あれから・・・・もう3年だね」

お義父さんとお義母さんの仏壇に向かって微笑みかける。


「今年は泣かないって決めてたけど、泣きそうになっちゃったよ。でもね、お兄ちゃんが道化を演じてくれたんだ。ふふ、お兄ちゃんは分かりやすいよね。ほんと、お義父さんとそっくり」

お兄ちゃんの分かりやすさに笑う。


うん、お義父さん達が死んじゃったのはまだ悲しいけど、もう泣かない。私にはお兄ちゃんがいるもんね。ちょっとやんちゃだけど優しいお兄ちゃんがいるもんね。だから・・・


私は縁側にでて、夜空を眺める。


「私たちを見守っててください」

満月に向かって呟いた。

初めまして、キリリョーです。初めての執筆で何も分からない状態から始めた小説ですが、これから頑張っていこうと思っている今日この頃です。

この小説は、主人公が誰かの為、もしくは自分の為に問題を解決していくみたいな、いわば金八先○みたいな感じでいきます!

まぁ、基本的にギャグが多いですが・・・(汗)

ギャグ6割、シリアス4割ですかね(笑)

よし、やっぱギャグ7割でいこう!


最後に。こんな小説を最後まで読んで頂いた皆様には心から感謝しております。

いや、本当に感謝しています。自分の考えた小説が誰かに読まれてると思うと、嬉しすぎて裸で街を闊歩する勢いです。


では、こんなキリリョーをこれからよろしくお願いします。

                                                        キリリョー

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