表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/77

18.この街を背に、次の扉へ

ギルドカードの端、実績の進捗ゲージはもうほとんど満ちていた。

「……あと1件」

ユウは静かに立ち上がり、窓から街を見下ろした。

ここ“ミルゼット”で過ごした日々。

気づけば、もう三ヶ月以上が経っていた。


魔法の確認。特技の検証。

擬装、鍛治、ギルド活動。

地味な依頼の数々。

それらのすべてが、今の“自分”を作っている。


「……ここで十分、準備はできた」

「次は――“昇る”ための場所へ」


ユウが目指すのは、王国の首都:エリオン(Elion)。

ギルドの中央支部があり、昇進の手続きや評価も本格的に行われる都市。


「Dランク昇進は……あの街でやろう」

決意は、風のように静かで、でも確かなものだった。


■ギルドへの報告


翌日、ユウはギルドカウンターに立ち、担当の受付嬢へ告げた。

「すみません。次の拠点を“首都・エリオン”に移そうと思います」

「今までの実績データ、引き継ぎ申請だけお願いします」


受付嬢は少し驚いた表情をしたあと、やさしく微笑んだ。

「……ユウさんなら、どこに行っても大丈夫ですね」

「きっと、すぐ次のランクに手が届きます」


端末に手をかざし、魔導印でギルドデータの“引き継ぎ”を実行。

ミルゼット支部での評価・履歴はすべて、中央へ送られる。


■出発の朝


翌朝、まだ空が白み始めたころ。

ユウは宿の前に立ち、荷物を背負った。

お世話になった女将さんに一礼し、静かに街を後にする。


「……ありがとな、ミルゼット」

ふとつぶやく声は、小さいけれど確かだった。

ここで過ごした日々は、決して派手じゃなかった。

でも、ユウにとって“最初の礎”だった。


そして――

旅人は、新たな地平を目指して歩き出した。


目指すは、首都エリオン

新たな挑戦が、そこに待っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ