表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/41

シュートへの一歩

葉山のプライベートバスケジム

室内コートのハードウッドが朝の明るいライトの下でピカピカ輝き、ボールのバウンド音が響く。葉山翔吾がリング近くに立ち、目がキリッ。白根レンジがバスケットボールをガシッと握り、顔に決意が刻まれる。田中瞬がそばでウロウロ、ガン見してる。ボロいスニーカーのキュッって音が磨かれた床に薄く響く。

葉山がボールを指でクルッと回し、ニヤッと笑うけど集中してる。「よし、レンジ、リング近くから始めるって決めたな。ちゃんとやろうぜ。」

レンジが頷き、でかい体がゴール下の端でビシッ。「了解、先輩。」

葉山が首をかしげ、目がイタズラっぽく光る。「ダンクってゴミ箱にポイって入れるだけって言ったよな?めっちゃ簡単そうだったじゃん。」

瞬が目をキラッとさせ、ゲラッと笑う。「おお、そうそう!『パッと入れるだけ』って、なんでもねえみてえに言ってた!」

レンジが頭ポリポリ、気まずそうなニヤッ。「まあ、うん。リングにスッと…ボール入れただけ。大したことねえよ。」

葉山がクスクス笑い、レンジにボールをポン。「シュートも同じ考えでいいけど、簡単じゃねえ。ダンクは直球—ガツンと入れる。シュートは?遠くなるほどミスる余地が増える。」リングを指差し、声が落ち着く。「ゴミ箱狙うみてえに考えるんだ、でも繊細にな。」

レンジの目がリングにロック、頭に龍鳳高校の校庭のサビたゴミ箱がチラッ、木の枝に高く引っかかってるイメージ。(ピッタリ弧を描いて落とさねえと。)息を吸い、しゃがみ、跳ぶ。長い腕がスッと伸び、リングの上からボールを落とす。リングにカチッと軽く当たって、スルッと入る。

葉山の眉がピクッ、半分笑えて半分呆れ。「おい、ちょっと待て。ゴミ箱まじで考えすぎだろ。それ、シュートじゃねえ、レンジ—フィンガーロールだぞ。」

瞬の顎がガクッ、レンジの楽な跳び方に目が追う。(マジすげえ、高く跳んでめっちゃ簡単そう!)「う、うん、なんか…スゴかったな。」

レンジが軽く着地、首かしげ。「ここからならそれでいいじゃん?それか、ほら、ダンクで。」

葉山が腕組み、指導者モードにシフト。「だからシュート下手な奴が多いんだ。うまくなりてえなら、まず近距離のシュートを極めろ。土台作って、レンジ広げんだよ。」

瞬が頷き、ピンとくる。「つまり、ちっちゃく始めて外に広げるってこと?」

「その通り」と葉山、指パチッ。「試合じゃダンクは最高、近くなら得点確率一番だ。けど今はシュート練習だ、わかったな?」

レンジの目がギュッ、決意がパッと光る。「了解っす、先輩。何すりゃいい?」

葉山がニヤッ、変化を感じる。「よし、話が早え。」ボールをサッと掴み、右手で構え、肘曲げ、指先に軽く乗せる。「こう持て—利き手だけで、指先な。掌で握んな。」ボールを頭上に上げ、フォームが教科書通り、ピシッと手首を振る。ボールがスムーズに飛んで、リングに触れずスイッとネット。

瞬の目がデカッ。(マジすげえ、めっちゃ簡単そう!葉山先輩の言うこと全部吸収しねえと!)

レンジが葉山をマネ、別のボール掴んで右手で持つ。左手がモゾモゾ、気まずそう。「こう?」

葉山が首かしげ、チェック。「まあ、最初にしては悪くねえ。その位置から、指先でリングに押し出せ。スムーズにだぞ。」

レンジが頷き、集中。ボールをグイッと上げるけど、グラッと揺れ、バックボードにガツンと当たって跳ねる。(クソ、葉山先輩がやると簡単そうだったのに!)歯をギリッ、苛立ちがパッ。

葉山の声、落ち着いてるけどキリッ。「ほらな?この距離で安定して決まらねえなら、長距離なんて夢だ。続けろ。」

レンジの顎がギュッ、決意がガチッ。「絶対やめねえ。葉山先輩、言ったじゃん—コートは戦場、バレーのネットみてえな一点じゃねえ。試合で…シュートがどれだけ大事か、思い知ったよ。」

葉山の目がちょっとデカッ、感心。(コイツ、もうそこまで考えてんのか?)「お、覚えてるな。コート全部が戦場—攻めも守りも、どこでもだ。」

瞬がニヤッ、レンジをツン。「だろ、レンジ、あの5対5の『戦場』トーク、ガッツリ刺さってたぜ。」

レンジが頷き、目が遠く。「ああ。あの試合…すぐ分かった。シュートがカギだ。」

葉山がボールをまたクルッ、戦略モード。「『スリーアンドディー』って知ってる?」

レンジがキョトン。「スリーアンドディー?何だそれ?」

「そのまんまだ」と葉山。「スリーポイントでバッチリ、ディフェンスでガチガチ。どっちもエリートな奴。」

瞬が飛び込む、テンション高く。「そうそう、NBAじゃスリーアンドディーの奴は金だぜ。どんなチームにもハマる—スリー決めて、相手止める。」

レンジが眉ギュッ、頭整理。(スリーアンドディー、か。なんかカッコいいな。)「じゃ、そんだけ上手けりゃバスケできるってこと?」

瞬がレンジの肩パンッ、ニヤッ。「お前、すでに他のことバッチリじゃん!リバウンド、ダンク…んで、さ、パスのセンス?マジでビックリしたぜ。」

葉山の目がチラッ、興味。(その通りだ。レンジのパス、キレッキレ—バレーの影響か。予想外だな。)

レンジが首ポリポリ、照れ。「でもさ、ドリブル、めっちゃ下手っす。」

瞬が肩すくめ、動じず。「今のバスケ、役割分担だよ。全部できなくていい。役割極めりゃ、MVPだってなれる奴いるぜ。」

レンジの目がちょっとデカッ。(MVP?新人には遠すぎるだろ。)

葉山が割って入る、イラッ。「よお、MVPの夢はいいけど、シュート決まらねえとスリーアンドディーもねえぞ。レンジ、撃ち続けろ。」

次の10分、レンジがガチ集中、額に汗がポタポタ。片手シュートの動き繰り返す、指先で押し出す。シュートがどんどんスムーズ、ネットに入る回数増えるけど、リングにガリッと擦るのもまだ。(もうちょいだ…)

葉山がガン見、頷く。「よし、片手シュート掴めてきたな。次、本番だ。」

レンジがハアハア、息整える。(え?今のが本番じゃなかった?)

葉山がニヤッ、ボール掴む。「片手の押し出しはOK。今度は左手で支えろ。」左手軽くボールの横に、支えながらシュート、キレイな弧でネット、リングにちょっと擦る。「こう。ボール安定するぜ。」

レンジがやってみる、左手が最初モゾモゾ、指がゴチャゴチャ。ボールがグラッとするけど握れる。「えっと、こう?」

葉山が首かしげ。「まあ、十分だ。また見ろ。」動きをゆっくり、滑らかに繰り返す。「これ、そっくりやれ。」

レンジがマネ、構えがガチッ。指先で押し、左手が支える。ボールが弧描き、ネットに落ちるけど、リングにカチッと軽く当たる。(スムーズだったけど、まだズレてる。)

瞬の顎がガクッ。「マジか、レンジ、めっちゃ早えじゃん!」

葉山の目が細まる、シュートチェック。「ハズレ。」

レンジがキョトン。「え?入ったじゃん!」

瞬が頷き、援護。「うん、先輩、ガチで入ったっす!」

葉山が首振って、ニヤッ。「お前にはな。俺にはダメ。この距離じゃリングに触っちゃダメ。クリーンにしろ。」リングを指差し。「もう一回。完璧にしろ。」

レンジが眉寄せ、??。「何でだよ?入れば点だろ?」

葉山のニヤッが鋭く。「天才か分からん奴だな。2歩下がってそのシュート入ると思うか?コントロールが大事だ。」

瞬の目がデカッ、ピンとくる。(そっか、近距離でガンガン撃って、シュートのコントロール覚えるんだ。)

レンジが頷き、目がピカッ。「分かった。悪かった。覚えるよ。」

コートの響きが集中を運ぶけど、声がバシッ。「翔吾様」と鳳がドアから、キリッとした声。「昼食の用意ができました。」

葉山がチラッ、レンジにボールポン。「よし、後で続きだ。そのフォーム忘れんな、レンジ。コートをモノにする最初の一歩だぞ。」レンジがボールをガシッ、目が静かに燃える。(これ、始まりにすぎねえ。)瞬がニヤッ、レンジをツン。(コイツ、いつかヤバい奴になるな。)三人が出てく、ジムのライトがハードウッドにキラッ、野心の火花がチラチラ残る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ