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一年

レンジ、バスケの荒波に飛び込むか?試練の5対5が牙剥くぜ!

水曜の昼下がり、体育館がビリビリ響いてた。バレーのドリルが終わりつつあって、バスケのスニーカーのキーキー音とボールのドンって音がデカくなってきて。レンジがコートの真ん中に立ってて、中村のドライな挑戦—「やるなら上がれ」—が耳に残って、手に持ったボールの重さがズシッと掌にくる。脈がドクドク、静かに走ってる。目の前のフープがキラッと光って、なんか鋭く引っ張られる感じ。瞬がそばで跳ねてて、ニヤッと顔がパッと開く。「レンジ、やろうぜ!」森がちょっと離れてニヤッと笑って、ボールを指でクルッと回してる。


中村の声がバシッと割り込んでくる。キリッとしてて、急かす感じ。「時間無駄にすんな。神聖と極円がそこにいる—俺らより強いチームだ。今すぐ準備しねえと」新入生をガッと見回して、灰色の目がビシッと止まる。鋼みてえに硬い。「クラブ経験。実戦やった奴は?」


瞬の手がバーンって上がって、いつものデカい声。「田中瞬!中学でポイントガード!」続いて三人、声がちょっと震え気味で出てくる。ガリッとした坊主の奴が前に出る。「佐藤陸。スモールフォワード。2年」細長いメガネの奴、鼻からズレ落ちそう。「西田健太。センター…まあ、そんな感じ」ちっこくてガッチリした奴。「中島優斗。ウィング。1シーズン」中村の顎がピクッて動いて、微かにイラッとした感じ。「4人?」体育館がシーンってなる。空気が重い。また押す、声がちょっと上がる。「それだけか?」


誰も動かねえ。中村の目がレンジにビシッ。「白根—お前は?土曜にダンクとブロックしたって噂だ。経験は?」レンジが体動かして、低く、フラットに。「ストリートコート1回。体育くらいしかやってねえ。それがカウントされるなら」中村の目が細まって、冷静な中に驚きがチラッと光る。森が言ってたな—こいつ、バレーでバスケ経験ゼロなのに技見せたって?ニヤッと笑って、興味が声に滲む。「体育は経験じゃねえ。でもその噂、俺が自分で確かめる。動け」


パンッと一回、鋭く響く。「5対5だ。俺、工藤、葉山、森、石橋—対田中、白根、佐藤、西田、中島。残りは」—ベンチに広がる新入生試作用の奴らに顎で合図—「見とけ、メモ取れ」佐藤が中島をチラ見、低くビビり気味。「今すぐ?あいつらと?」中島が足モジモジ。「デカすぎ…」西田が工藤見て、ゴクリって喉鳴らす、メガネがちょっと曇る。瞬が手をパンッ、声が明るい。「キツいけど、やれるぜ!」サイドの新入生がボソッ。「ヤバい状況だな」別の奴がニヤッ。「どれだけ持つか見ものだぜ」


中村がチームを寄せて、低く、落ち着いて。「白根を試す—手加減なし。バレー選ぶならそれでいい。バスケなら、ダンクとブロックだけじゃねえ—ネット越えのスパイクとは違うゲームだ。それ見せろ—ガチで押せ」工藤が首ゴキッ、黙って岩みてえ。葉山が小さくニヤッ、ゆるい。森が一回頷いて、目がキラッ。石橋が低くクスクス。「このプラン好きだな」


2年の二人、首にホイッスルぶら下げて前に出る。「審判やる」と声平坦。センターコートが広がって、線が蛍光灯下でクッキリ。瞬がレンジをツン、声が弾む。「ジャンプはお前だ、レンジ—やれ!」レンジがキョトン。「ジャンプ?ルール分からねえ—何だ?」瞬がニヤッとデカく、肩パンッ。「簡単—バレーみてえに叩け、ゴール狙え。俺が最初に受け止める、約束な!」レンジが眉寄せる—(叩く?)—まだ分からねえ。審判が進む。ボール持つ。息が震え—二人のデカさ、ビリビリが波みてえ。「えっと—行くぞ」と声が割れる。体育館が静まる。目がガチッ—新入生が前のめり、先輩が腕組む。瞬がフープへダッシュ、スニーカーがキーッ。審判がボールを放る。ブレて高く。


レンジが跳ぶ。腕が長く伸び、工藤の198センチを越えて瞬へクリアに弾く—190センチがギリ届く。瞬が受け、「取った!」と鋭く叫ぶ。森が素早くニヤッ、頷く。(まあ、そうなると思った)中村の目がチラッ—(高さとタイミング持ってるな)葉山が工藤に寄り、声軽く。「負けたな」工藤が低く唸り、ペイントへ重く下がる。サイドの新入生がガリガリメモ。「デカい…」


瞬が速くドリブル、レーン空いてて。フープへガツガツ、スニーカーがキーッ。レイアップがガシャン、リムにデカく響く。「クソ!」と床蹴る。苛立ちがバチッ。森がリバウンドをサクッと掴み、工藤に鋭くパス。工藤がフープ近くでポストアップ。薄くニヤッ。低く沈み—肩がドロップステップでガツン、レンジをズレさせる。スムーズにレイアップ、ボールがガラスに軽くタッチ。中村がレンジに振り返る。声低く、ガサツ。「バレーじゃこんな押しねえ、白根。ネット越しに肩は感じねえよ」レンジがよろける。足が木の上で滑る—(やべえ、不意打ちだ。でもその通りだ)。佐藤が顎締める。「強い…」西田が目パチッ、声低く。「デカすぎ…」瞬が首振る。「もっと速くならねえと」


レンジが中島からイン受け、鼻で息整える。ウィングの佐藤にパス。佐藤が一回ドリブル、手震えて、西田へフープ下。西田が受け、一瞬止まる—葉山がサッと奪う。ニヤッがゆるい。「遅え」と声スムーズ。瞬がデカく「シャープにしろ!」中島がキョトン。「気にすんな…」佐藤が優しく。「大丈夫だ、西田…」レンジが目細める—(速く失った。追えねえんだ)


葉山がウィングへ流れる。ボールがゆるく手に。瞬が密着、低く構え、目細まる。「お前のレンジ知ってる—撃たせねえ!」葉山が工藤へスッと動く。(スクリーンか?)工藤がガチッ—瞬がドンッと当たり、床にドサッ。「スイッチ、レンジ!」と汗滴らせて這う。レンジがキョトン—(スイッチ?何だ?)—フープ守りに下がる。葉山がフリー、アーク越えてサラッと。ボールが手にクルッ。


「レンジ」と葉山、声落ち着くけど鋭い。「聞いてろ。バレーじゃネットが近く保つ。攻めと守りが一点で、小さいエリアだ。バスケはそうじゃねえ。コート全部が大事—リム近くに立ってりゃ守れねえ」瞬が叫ぶ。「寄れ!」レンジが固まる—(寄る?どうやって?)—ボールが葉山の手から高く弧描く。スムーズなリリース。(待て—)スイッ。ネットがクリアに揺れる。瞬が低く「うっ、レンジすげえ!」サイドの新入生がガリガリ。「上手すぎ…」佐藤がボソッ。「何でそんな落ち着いてんだ?」レンジがシュート追う—(同じじゃねえ。広すぎる。迷う)葉山の言葉が沈む。コートがグチャッと広がる。石橋がサイドでニヤッ。「お前ら、近づかねえとダメだぞ…」


レンジが佐藤からイン受け、胸の脈が速まる—(下がってちゃダメだ。動け)トップの西田にパス。西田が一回ドリブル、不安そう。レンジに戻す—高くブレるパス、長く浮く。森が飛び込み、ニヤッで奪う。「俺の」と声ズルい。瞬がデカく「振り切れ!」中島がウッ。「大丈夫、気にすんな…」西田がどもる。「す、すまん!」レンジが眉寄せる—(速え。速すぎる。リズムねえ)


森が一回ドリブル、石橋に鋭くパス。石橋がボール持ち、目がコート走る。低く構える。中村が叫ぶ。声落ち着いて、わざと。「なあ、白根—土曜のダンクとブロックで上手いなんて思ってねえよな?」レンジの顎が締まる。疑いがチラッ—(上手い?何やってるか分からねえよ)中村の目がキラッ。「お前の位置見せてやる。このプレーで俺の後ろで何もできねえ、シュート見てるだけだ」レンジが眉深く—(何だ?俺、工藤に付いてる。来るのか?)瞬が目パチッ。「え—中村先輩?」西田がキリッ、「何だ?」中島が速く、「動いてる—気をつけろ!」工藤がガチッ—オフボールスクリーン、岩みてえ。瞬が鋭く「オフボールだ!中村先輩見ろ!」中村がサッとフリー、ウィングへ鋭くカット。西田が遅れ、工藤に絡まる—レーンガラ空き。石橋が速パス—中村が受け、構える。ボールが手にピタッ。


レンジと目が合う。ニヤッが鋭い。西田が慌て、「カバー!」レンジが飛び出す—(またか)—葉山のスリーがフラッシュ、同じ弧、デジャヴがガツン。(今度は閉めろ—)腕が速く伸び、寄る。中村が一回ポンプ—レンジが食らい、飛び越え、後ろに落ちる。中村が真っ直ぐ放つ。ボールが柔らかく沈む。ネットが静かに揺れる。中村の声が割る。「言ったろ」佐藤が息呑む。「やった…」西田がアゴ落ち、「マジか…」サイドの新入生がガリガリ。「決めた!」「すげえ…」レンジが床にドサッ、息が抜ける—(計算された。やられた)


西田が声高く。「俺のミスだ!」瞬が走り寄り、ガシッと起こす。「あのフェイク、誰でも引っかかる—忘れろ!」森が低く笑う。「レンジ、次はお前にも教えてやるかと思ったけど、今日は十分だな。次な」中村の目がキラッ、譲らねえ。レンジの顎が締まる—(足りねえ。一歩先だ)中村が近づき、肩をパンッ。「ネットはあっちだ。出たいならドア開いてる」サイドの新入生がボソッ。「終わった…」「冷てえな」佐藤がボソッ。「何でもねえみてえに…」


レンジがゆっくり立つ。胸がゼエゼエ、汗が目に染みる。(最初はダンク—ブロック—土曜の衝撃だと思った。でも違う。今日はやられっぱなしだ。毎回バレちまって。それでも…まただ。あのストリートコートの火が。今、もっと強い。何だこれ?まだ答えねえ。でも一日じゃ足りねえ。これ、一試合よりデカい。もっと要る—追いかけたい時間だ)鋭い黒目がフープからコートへ。グチャグチャが深く沈む、強く引っ張る。薄いニヤッが刺す。「一年」中村がキョトン—(何?)—首傾げる。「一年—バスケに全力だ。バレー休んで、これを解く」森のニヤッがコートで固まる。「マジ?」葉山が眉上げ、低く。「決断だな」工藤のニヤッが小さく動く。瞬がデカく笑う。「それがレンジだ!」サイドの新入生がガリガリ。「本気だ…」佐藤がボソッ。「一年?」


レンジの目が燃える—(一日は短すぎる。これ、デカい)コートが広く、荒々しく、深く引き込む。

レンジの「一年」、マジで始まるのか?X: @RyuhoBasketballで熱くぶっちゃけろ!

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