表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/29

運命の出会い

バレー天才がバスケに挑戦!熱い青春ストーリー、初投稿です。応援よろしく!

春休み。龍鳳高校のキャンパスがそわそわ。中学卒業生がウロウロ。新天地を求めてる。空気がおしゃべりでビリビリ。バレーの「パンッ!」とバスケの「ドンドン」が響き合う。二人の新入生がいた。顔も知らず、別のスポーツに引っ張られてる。


体育館の片側。白根レンジが立つ。190センチの長身。細マッチョな体はバレー仕込み。短い黒髪が顔を縁取り、鋭い黒い瞳が静かに周りを見渡す。ゆるい黒パーカーに黒いトラックパンツ、擦れたスニーカー。春の穏やかな天気に合うシンプルな格好だ。キャンパスを眺める。体育館のバレーコートに目が止まる。指がピクッと動く。(ここが俺の新しい場所だ)と考える。激しい試合と勝ちの興奮が頭に浮かぶ。コートの音が気になる。でも今は外で、学校の空気を吸う。


グラウンドの向こう。バスケ側近く。田中瞬がウロウロ。170センチの細い体。ボサボサの茶髪が擦れた黒キャップから飛び出てる。小さいバスケ刺繍付きだ。キラキラしたヘーゼル色の目が輝く。やる気に満ちた笑顔。だぶっとしたグレーのバスケTシャツに薄いデニムジャケット、ゆるいデニムショーツ。一本だけ縞模様の靴下が落書きだらけの白スニーカーから覗く。首にボロいスマホが揺れる。バスケの音に耳を傾ける。


「もう本気だな」と呟く。一歩近づく。体育館の開いたドアからスニーカーのキーキー、リバウンドのドン、シュートのスイッが聞こえる。キャップを直す。ニヤッと笑う。


最初はお互い気づかない。それから目が合った。


瞬が目を細める。レンジの高さにビックリ。(誰だ?新入生か?バスケか?)と思う。レンジがチラッと見る。瞬と目が合う。(ただの新入生だ。クラブ見に来ただけか?)と思う。でもなんか躊躇う感じが気になる。視線がぎこちなく交錯。二人とも目を逸らす。


瞬がバスケ側に近づく。コートを見たくてウズウズ。足が石に引っかかる。「うっ!」と前のめりに転ぶ。腕をバタバタさせてバランス取ろうとするけど、ドサッと落ちる。キャップが転がる。顔が熱くなる。慌てて拾う。(誰か見たか?)


バレー側。レンジが音にビクッ。足がゴミ箱に当たる。ガシャン!ゴミが散らばる。缶、包み紙、半食いのおにぎり。「チッ」と舌打ち。ゴミ箱を蹴って戻す。見上げる。瞬が地面からガン見。目が合う。お互い恥ずかしい。瞬が跳ね起きてキャップ掴んで逃げる。レンジが首振って立ち去る。一瞬の出来事。でも二人に残った。


レンジが通りを歩く。コンビニ、小さな飯屋、本屋、ラーメン屋が目立つ——頭にメモる。スポーツ店に入る。バレーコーナーでミカサのボールを触る。

「新入生?」と店主。おっさんで白髪。

「うん。龍鳳高校」とレンジ。

「チームはまあまあだ。バレーか?」

「うん」

「ミドルブロッカー?」

「昔は。今はオールラウンダー」とレンジ。

「万能だな。役立つよ」

レンジが「ふーん」と返す。値札見る。今日は買わない。手をポケットに突っ込んで出る。


瞬はウロウロ。何するか迷う。(戻って練習見るか?いや、変だろ)と首振る。足がアーケードへ。ラーメン屋と本屋の間だ。中へ。光と音が飛び込む。バスケマシン見つける。誰もいない。


コイン入れる。ボール掴む。タイマーがカウントダウン。息吐いて狙う。「カラン」リムに当たって落ちる。「ちぇっ」とため息。(フォームか?身長か?)とレンジを思い出す。もう一発。(俺に190あったら無敵だったのに…)と呟く。何度も外す。でもリズムが気持ちいい。最後が跳ねて終わり。スコアはハイスコアの半分。

「うーん…誰にも自慢できねえ。練習だな」と頭掻く。


別の場所。コンビニ前。レンジが学生グループ見る。トラックパンツと笑い声。工藤大知が目立つ。198センチの巨体。バズカットの黒髪が少しウェーブ。深い茶色の目が光る。龍鳳の黒いトラックパンツに赤ライン、エンブレム。白スニーカー。

(デカいな…)とレンジ。ブロックしたらトラックにぶつかる感じ。一人が袋渡す。

「先輩、唐揚げと釣り銭。プレーンしかなかった」

レンジが首振る。(上級生だ。関係ない)とバレー考える。


駅のホーム。瞬がキャップ直す。レンジ見る。(またか…)とバッグ肩に。瞬も気づく。(同じ電車か?)と首擦る。黙って乗る。席が離れてる。


電車の中。瞬がポールにもたれる。あの190センチが頭に残る。(バスケだろ。ポジションどこだ?)とチラ見。「次、都賀駅」とアナウンス。キャップ直して降りる。夜に消える。


レンジが見送る。(一駅隣か。よく会いそうだな)と感じる。「次、四街道駅」と鳴る。バッグ持って降りる。何か来る気配。


その日、二人は何か大きな変化が来る予感を振り切れなかった。


初章どうだった?レンジと瞬の運命が動き出すよ。次も読んでね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ