恋と呼ぶには『腐って』いる。
多分7時に投稿されるはずである。
恋愛には賞味期限がある。
当時、純粋無垢な小学生であった彼が、そんな事実を知る由もない。
きっかけは、噂好きの女友達からこっそりと教えられた話だったと認識している。
「彩音って、大翔のこと好きらしいよ。特に、優しいところ」
「マジ?」
それを教えられた時、とりあえず大翔の心臓のドキドキは鳴りやまなかった。
女子に好かれているということが嬉しかったし、しかも教室の隅でこちらの様子をチラチラと伺う、件の彩音の姿があったからだ。
大方、目の前の友人に自分の内情を探らせる腹積もりらしい。
大翔は、しっかりと嬉しかった。
驚きと喜びと興奮。いろんなものが混ざりに混ざって、こみ上げてくるものがあって。
遠巻きにこちらの様子を伺う綾辻彩音というクラスメートが、自分を好いてくれるという一点だけで、可愛く見えて仕方なかった。
女友達は無言で彩音の方を指さす。
口元を隠していても分かる。笑っているんだろう。
とても都合がいいことに、それは休み時間。
男子はサッカーに明け暮れ、女子は校庭で大縄跳びの練習に励んでいる。
分かっているよ、と無言で頷いて席を立った。
ここで断っておきたいのが、当時彼らが小学四年生であったという事実。
「ねぇ、彩音。俺の優しいところが好きなの?」
その言葉に少し悩んで、助けを求めるように視線の行き先を探して、どうしようもなかったらしい。
俯いて、彼女は無言で俯いて、大翔はそれに気を良くした。増長した。
「じゃあ、付き合う?」
「……うん」
正直な話、誰でもよくて。
大翔は、女と付き合ってる男になりたかった。
小学生の頃は思うのである。『彼女が居る俺かっこいい!』とか。
彼女のことは好きでもなんでもなった。だけど、好きならまず自分の告白を断らないだろう。
実に浅はかだ。
浅慮で短慮で配慮に欠ける。
人間としてどうなんだ、と思われるのも当然だ。
初めに断っておこう。
小学生の倫理観はゴミだ。
幼いが故に、狭い世界しか知らないから傲慢が過ぎる。
小学生の頃、布瀬大翔は神童と持てはやされた。
テストはいつも百点。かけっこは一番早い。縄跳びも二重飛びを十回連続で跳べる腕前。友達も多く、よく話の中心にいる奴だった、と自分で客観視している。
容姿も優れている方だと思う。モテないわけがない。
誰でもよかった。言葉通りに。
だけど綾辻彩音と言う女子が、世界一可愛いと思えたのも事実だった。
自分を好いていてくれただからだろうか、大翔にはあの日の気持ちが思い出せない。
付き合って一日目の大翔は手を繋ぎながら帰路を後にしたけど、その温度はもう覚えていないし。
付き合って二日目に交換日記を求められた時には内心『めんどくさい』と思いながら書いたけど、その内容はもう思い出せない。
付き合って三日目は何もなかった。
何もなかった。
自然に消えていたのだ。
自然消滅。
信じられないくらい何もなかったし、その頃にはお互い覚めていたと思う。
『鉄は熱いうちに打て』とは、鉄が熱しやすく冷めやすいことからくることわざだ。
まさにこのことなのかな、と当時の大翔はひとりぼっちの帰路で思ったけど、多分違うと思う。
恋はきっと鉄の形なんてしていない。
そんな硬くない、もっと甘い。
大翔たちの恋が腐っただけだ。
恋には適切な保存方法があって、小学生にはそれが分からなかった。
恋はきっとケーキのように甘い形をしている。
恋には賞味期限付き。
大翔たちの場合、それはたった二日だった。
◆
中学校の階段の全段飛ばしを決行した。
男子の中で流行っている遊びだ。
度胸試しのように一段ずつ距離を伸ばしていく。
前の奴が八段飛んだら、次の奴は九段飛ばなければいけない。
止めても良いが、止めたら『臆病者』と背中に書いて暮らすことになる。
大翔は、それが嫌だった。
流石に全段ともなると周りが止めたが、十二段飛んで見せた奴の勝ち誇った目が気に入らなかったので飛んだ。
結果、足の骨が折れた。
父からは『男の子ならやっちゃうよなぁ』と同情らしき視線を向けられ、母からは『こんなバカな真似で怪我するのはやめて』とマジモードで説教をされた。本気で母親が怖かったので、大翔は二度とあの遊びをやらないことを心に強く誓った。
全治三週間らしい。
詳しい話は知らないが、確実に治癒するためには一週間ほど病院で安静にするのが良いらしく、その後だったら歩行杖を用いて日常生活を送れるようになるらしい。
色々と略された話を母親から聞くうちに把握していって、実質的に自分が一週間学校をサボれることを気づいた日には、母に隠れてガッツポーズをした。
降って湧いた一週間の休暇。
どうでもいい勉強漬けの毎日に、丁度大翔も飽き飽きとしていた。
人より大きい自分の歩幅。それに授業は付いてきてくれない。
分かり切ったことが、カタツムリのような教師が大翔に必死で教えようとしてくる。
嘲笑と侮蔑。教師に対する大翔の心情はそんなもんだ。
「つまんねぇ」
だから、日々の刺激に価値を見出す。
負けず嫌いだから、気に入らないものは叩き伏せる。
母は怖いし、父は優しい。
親孝行はしたいと思うけど、それ以外はどうでもいい。
世界は退屈だ。
この退屈に終止符を打ってくれる存在が居るかと言えば――。
「あ、同室の人?」
諸々の手続きを終え、一人病院のベットに横たわろうとした大翔に、声をかけてくる女が居た。
女は頭に白い包帯を巻いていて、どこか昔の面影を漂わせていた。
腰まで流れる茶色い髪。こちらを見つめるオレンジ色の夕暮れの瞳。顔のパーツが整っていて、特段文句の出ようがない、整った顔立ちをしている。
(そういえば、顔が可愛かったから付き合った気がする)
そんな最低な自分の過去を思い出して、それから絶句した。
髪型は違う。それでも、その姿は紛れもなく、綾辻彩音その人だったからだ。
「あや――……ッ!?」
思わず名前を叫びそうになって、それを横合いの掌に遮られる。
「待って、今頑張って思い出すから」
「……あん?」
大将の視界は今、掌が遮っていて。
少し姿勢を良くして彼女を見れば、何やら考え込んでいるようだった。
「……もしかして山田くん?」
「いや誰だよ」
「あ、違った? じゃあ私のこと知らない?」
「いや、えーっと」
ネームプレートを見たという言い訳はする必要がないだろう。ぶっちゃけ見てないし。
だからといってバカ正直に二日付き合っただけの元カレです、という訳にもいかない。
そこで大翔は、都合のいい事実だけを掻い摘んで説明することにした。
「小学校、一緒だっただけ」
「えっ、そうなの!?」
頭を包帯でグルグル巻きにしている割に、どうやら元気いっぱいらしい。
彼女は隣のベットから降りるなり、大翔に駆け寄ってきた。ベットの柵に掴まって、期待に満ちた目で大将のことを見る。
「めっちゃ顔好みなんだけど! 付き合おうよ!」
「……は??????」
まるで腐ったケーキを出された気分だった。
◆
「えー、ダメ?」
彼女は大翔の腕をつつく。
まるで構ってほしい子供だ、内心で大翔は吐き捨てる。
「ダメ」
「なんでー?」
「まず顔以外で俺を測れ」
「えー。イケメンじゃん」
「絶対嫌だからな」
「えー。良いじゃん別に」
「なんも良くねぇよ……」
軽蔑とは違う。嫌悪とも、どこか違う。
ただ大翔は違和感を抱いていた。
自分が知っている綾辻彩音ではない、ということに。
確かに、大翔が知っているのは小学四年生の綾辻だけだ。
時間が経てば人は変わる。そんなことは知っているが、このギャップに大翔は付いていけなかった。
「そもそもな、綾辻……」
「あ、苗字で呼んでくれた」
「俺は顔面でしか人を測れないような奴と付き合うつもりはない」
「えー。なんで?」
「……その人の一面しか見てないからだよ」
顔が良い。
その一点だけで大翔を評価し、付き合うという決断を下すのは愚かに過ぎる。
浅慮で短慮で、大翔に対する配慮が欠ける。
大翔は過去の自分を恥じている。もほや、黒歴史と言ってもいい二日間の交際経験。
それが、今の彼女と熱烈に重なるのだから嫌だ。
古い鏡を見ているような心地で、大翔は注意してやりたかったのだ。
おままごとの延長戦で結婚まで行くつもりなのか、と冷ややかな目線を綾辻に向ける。
「……ごめん」
そうすると、雨の中ずぶ濡れになった子犬のように、しょぼくれた反応をするのだから卑怯だ。
まるで自分が悪いことをしたみたいだ。罪悪感から逃れるために、大翔は嘆息しながら言葉を続ける。
「……要はその人をもっと知れって話だ。少なくとも顔だけで評価されたら、俺はちょっと嫌だし」
「えー? じゃあもっと教えてよ」
「は?」
「だって大翔くん、ずっと本読んでるじゃん! もうちょっと話そうよ。ね?」
確かに大翔は昨日、まるで腐ったケーキを食べたみたいに気分が悪かったし、割と最低限の会話しか綾辻と交わさず、本の世界に没入していたことは否めない。
朝から構ってオーラを出され続けると、もう色々と諦めたが。
それにしてもだ。
「お前、俺のこと嫌じゃないの?」
「え。なんで?」
「なんでってお前……」
仮にも過去に二日付き合って自然消滅した男だぞ。
頭から抜け落ちていても、身体が生理的嫌悪を放つオーラとか放っていないのだろうか。
「お前、記憶喪失なんだろ」
「え? うん。一応」
「一応ってなんだお前。もし忘れてるだけでお前に好きな男とかいたら申し訳が立たんだろ」
「いや、ありえないと思うよ? 本当に軽い記憶喪失だし」
「軽い記憶喪失ぅ……?」
「え、ほんとほんと! あとちょっとで帰れるし!」
ぴょんぴょんとベットの上で飛び跳ねて綾辻は主張するが、軽い記憶喪失が本当か、大翔は疑わざるを得なかった。
少なくとも、自分のことは忘れているわけだし、それで軽い記憶喪失だというのか。
そもそも自分と言う存在が綾辻に取るに足らないものであったのか。それであったら腹立たしいけども。
どちらにせよ交際の意思はなかった。
小学生も中学生も、結局中身に大した差はない。
どうせまた付き合っても今度は一日で別れるオチだろう。
「――とにかく! 嫌だからな」
「えー? 会話するのも? 読書ばっかじゃ飽きない?」
「……それは」
持ち込んだ小説は、昨日見事に読了してしまった。
まだ読んでいないものを三冊持ってきたはずが、自分の読書スピードには驚かせる。
そのせいというべきか、わりと暇だし、飽きていたのだ。
窓からの景色にもちょうど飽きてきたところで、見事にそれを彼女が見抜いた――のかは知らないが、少なくとも、早くも退屈な日々に。
そこに割り込む会話に、大翔は応じる意思はあった。
「生きた人間と喋ることでしか得れない物もあると思うよ? 例えば――私の好きな食べ物とか! りんごね、ウサギさんの奴! ほら、教えたから次は大翔くんの番」
「……サンマ」
「お、いいね。みそ汁の具材って何が好き? 私は豆腐」
「ジャガイモだな」
「話が分かるね! 私もジャガイモ好きだよ! あとさ――」
「ああ、それは――」
和気あいあいと、楽しむように会話を続ける綾辻が心地よかったのは否定しない。
それ以上に、知りたかった。結局、手つかずのままだった、後悔と辛酸に塗れたケーキはどんな味だったのか。
意外と美味しかったけど、絶対に彼女には教えてやらない。
楽しそうに笑う綾辻を横目に、大翔は心中で呟く。
(……二日間しか続かなかったんだよ、俺たち)
知っているから、応えない。
過去から分かるのは予測までだ。
それでも、それが雄弁にモノを語る時もある。
話を続けていれば、すっかりと日が沈んで、いつのまにやら消灯時刻になっていた。
普段ならもっとあっさりと感じる時間が、やけに濃密だった。
彼女ももう寝るようだ。背中越しの彼女の表情は、今の俺には伺い知れない。
「ねね、大翔くん」
「……なんだよ」
「明日も私とお話ししようね?」
「……分かったよ」
毒気を抜かれる。
大翔を忘れた彼女に。
今も昔も関係がないように。
どんな過去があろうとも、純然な好意を向けられるだけで男は裏表がひっくり返る生き物なのだ。
彼女の笑顔がさっそく苦手だ。
直視が出来ない。
単純すぎる自身の心に、嫌気が差すばかりだった。
◆
いつも通り、寝て起きて食事をして、記憶喪失らしい綾辻と適当なことを駄弁る。
最近では、もはやそれが日課だ。まだ三日目だが。
綾辻は明るい奴だ。明るい奴になっていた。
もう少し暗い、暗かったやつだが、人はやはり変わるものだ。
とても喋りやすい。会話を先導してくれている。これがコミュ力があるという奴なのだろう。
軽い記憶喪失と言う割に、自分のことを忘れられているのは癪だが。
大翔はいつも通り綾辻との会話に興じていた。
「そういえば大翔くんは兄妹とかいる?」
「いや、一人っ子」
「えー。いいなぁ。私にはお姉ちゃんがいるの」
「そうか。知らなかった」
そういや居た気もする。
クラスは別だったけど、綾辻という珍しい苗字がもう一人。
居た気がする、というだけだ。関わりがあったわけじゃないし、なんせ小学校の記憶だし、色々と曖昧だ。
「うちのお姉ちゃんね。根が暗いっていうか。私とは真反対なの! 困ったときには頼れる姉なんだけど」
「ほーん。昔の綾辻みたいだな」
「えぇー? そんなときあったー?」
「いやあっただろ」
「そこまで断定的な口調で言われるとあった気がするなぁ……」
昔の記憶は割と曖昧なのか、指で頭のつむじをなぞりながら彼女は『むむむ』とうなる。
どうやら思い出せないらしく、彼女は断念したようだった。
「……っていうかさ、お前マジで俺のこと好きなの?」
「え? うん。あたりまえでしょ?」
「……例えば?」
「顔と……サンマが好きなところと、みそ汁の具材はジャガイモが好きなところと、あと私の話に付き合ってくれるところか。色々あるよ! いっぱい言えるもん!」
「わりかし適当じゃねぇか……」
「違うし! 本気だし!」
「たかが中学生の本気だしなぁ」
「む、馬鹿にしてる?」
「馬鹿だと思ってる」
彼女は頬を膨らませて熱心に抗議するが、残念なことに恋愛感情は永遠じゃない。
彼女は大翔のことを今は好きかもしれないが、いずれ急に覚めるかもしれない。過去に経験したことのある現象だ。それが大翔は怖かった。
「俺よりいい男なんていっぱいいるからな、マジで」
「えー? そんなことないよ」
「恋は盲目って、あれマジだからな。別に誰と恋愛しようが勝手だけど俺だけはやめとけ」
「えー。大翔くんが良いの!」
「話聞いてないじゃんお前……」
大翔は頭を抱えた。
何を言っても綾辻はなんてことがないように返すのだ。
未知との遭遇、例えるならそれだった。
「恋ってすごい冷めるからな」
「じゃあ死ぬまで好きでいるよ」
「俺の何がいいの? いや本当に」
「雰囲気? 喋ってると楽しいし、喋りたくなるんだよね! 大翔くんは私のこと嫌い?」
「……いや、嫌いじゃないけど。嫌いだったらこんなに話さないだろ」
「えー? じゃあ名前で呼んで?」
「名前ぇ?」
多感な中学生に、色々と求めすぎではないだろうか。
小学校までは平然と名前呼びだったのか、中学に上がるだけで苗字呼びになる謎の壁。
それは異性だと実に顕著で、過去に下の名前で呼んでいたとはいえ、苗字以外で呼ぶことに抵抗があった。
「何? もしかして恥ずかしいの~?」
「お前こちとら多感な中学生だぞ。なめてんのか」
「いや、ほら。名前で呼ぶと仲良くなった気がしない?」
「いや――するけどッ!」
呼びたくない。
「恥ずかしいんだよ分かってくれマジで。お前、ほんとに、なんで――」
「好きに理由っているかなぁ? 私好きだよ。大翔くんのこと。本当に」
「おま――ッ! 大して知らないくせに言うなってそういうこと」
「知らないから知りたいんだよ。これからもっと知っていきたいと思ってるし!」
「……ッ! ――はぁ、そうかよ」
「んー? どうしたのお兄さん。根負けですかぁ~?」
「別に。諦めただけ」
「えー? じゃあ敗北者の大翔くんに一つ要求したいんだけど」
「なんだよ?」
「――名前で呼んで?」
隣のベットに腰かけて向かい合わせの彼女はニヤニヤと再び、そんな提案をしてくる。
「お前な……」
「いいじゃんいいじゃん! 名前で呼んだ時の私の表情で、大翔くんのことどれくらい好きか、きっと分かるよ? 多分私すごい可愛い顔するけど。見たくないの~?」
「マジでお前。お前なぁ……」
「ほら、早く早く! 私の名前、知ってるんでしょ?」
彼女は浮足立つように体を交互に揺らしながら、大翔からの言葉を待っている。
たかが名前を呼ぶだけだ。大したことじゃないと、自分に言い聞かせて、その名前を読んだ。
「――彩音」
少し、間があった。
彼女はどうやら大きく口を開けて、ひたすらに呆然としてるようだった。
それからやっぱり間があった。
何故か、彼女は不満げに唇を尖らせた。
「……有栖」
その言葉に、俺の頭にはとりあえず空白が生まれて。
「……は?」
「――違う」
「…………は?」
「ちっがぁーーう!!!」
「………………は?」
「その名前はおね――」
丁度そのタイミングで、病室の扉が開いた。
大翔の関係者――では、ないと言えばない。
ということは綾辻――もとい有栖の関係者。
だとすれば変だ。何故同じ顔が二つある。
「――ぇちゃん!?」
「ん、ぇ。有栖。――っと!?」
こちらを見てバクバクと何やら言葉にならない言葉で言っている。
綾辻家は、双子――?
大翔の頭はどうやら混沌とした状況を少しずつ理解していったようで、丁度理解に至った瞬間に、扉が勢いよく閉められる。
「あ、お姉ちゃん行っちゃった」
「え、おまっ。――え? ……え?」
「よし……大翔くん」
そこで、彼女は言葉を一区切りして、言った。
「――有栖って、呼んでみよっか?」
「それどころじゃねぇえええ!!!!!!!!」
どうやらこいつは本当に自分の元カノなどではないらしく。マジでただのちょっとした記憶喪失だったらしい。
どうすんだよこれ。
クックック、急に思いついたのさ、このネタがなァ!!
――高校生編に続く(続かない)気が向いたらね。
『布瀬大翔』
うわ元カノやん。やばいこいつ好きかもしれん。でも二日で別れたしなぁ……俺とは合わないんちゃうの? 勝手に幸せになっとけ? いやマジで(葛藤)
→お前元カノじゃないやんけ!!!!!!!!!!!(驚愕)
『綾辻有栖』
マジでちょっとした記憶喪失。一目惚れ。めっちゃ好き。知りたいし知ってもらいたい!! 名前で呼ばれたい!(好き)
→えっお姉ちゃんの名前? なんで? 違うよ???? 私の名前は――お姉ちゃんッ!?(困惑)
『綾辻彩音』
今も昔も勇気が出ない……(病み)
→なぜ妹の病室に元カレがッ!!!!?????(逃亡)
叙述トリックというか、読者を騙すというか、そういうのに憧れてたんよ。
ついにやってやった!! やったよな? 一応伏線はあったっちゃあった。
やってやったぞ!!!!!!!