恐怖の赤ちゃん
ある日のこと。
悪魔の赤子がこの世に生を受けた。
産まれてから一月ののち、不気味に笑って赤子は言った。
「お婆ちゃん」と。
その翌日、母方の祖母が原因不明の死を遂げた。
さらにその翌月も、赤子は口を開いた。
「お爺ちゃん」と。
その翌日、母方の祖父が原因不明の死を遂げた。
そして、そのさらに翌月、赤子はまたしても口を開いた。
「お母さん」と。
その翌日、母親が原因不明の死を遂げた。
父親は恐れおののいた。
次こそは自分の番に違いない、と。
そして一月が経ち、父親に向かって赤子は言った。
「お父さん」と。
その翌日、近所に住むイケメンモテ男が原因不明の死を遂げた。