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普通の男子高校生、色々あってハーレムの主になる~記憶を失くした神様が十二人の花嫁と幸せになるための話~  作者: 没
文化祭は美人教師と共に

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準備


先に言っておきます。

間の話だからめっちゃ短いです




多数決の結果、圧倒的人気でメイド喫茶が選ばれた。

やはり最後のダメ押しが相当効いたらしく、男子は当然のこと女子もほとんどがメイド喫茶に票を入れていた。

これで無事に出し物が決まったので、残るは文化祭に向けての準備だけ・・・・・・とは言ったものの、何気にそれが一番大変なのかもしれない。

何せうちのクラスは出し物を決めるまでに結構時間がかかっている。

そのため、他クラスよりも準備し始めが遅い。

既に二週間前を切った文化祭開始までに、内装や看板、衣装や接客の練習など、全てを完成させるのはハードスケジュールに他ならないだろう。

今は何より効率の良さが求められる。

そのため、男子は力仕事のある内装関連へ。

女子は看板やメイド服の制作を分担して進める事になった。


「じゃあ作りながらで良いから聞いて欲しいんだけど、当日のシフトについて話すね」


とある日の放課後、学校から帰った俺達はいつものメンバーで我が家に集まっていた。

もちろん、目的は衣装作りだ。

手縫いorミシン、場所が必要となれば、うちが一番適してるからね。


「・・・・・・・あれ、前来た時こんな部屋あ無かったような・・・・」

「・・・・・・・・・・気のせいじゃね?」


すいません嘘です、確かにありませんでした!

そう言えば颯馬と楓が最後にうちに遊びに来たのって、この謎のリフォームが入る前だったな・・・・・・。

花恋達が引っ越してくる時に魔法みたいな一瞬のリフォームがあったんけど、未だにあれがなんだか分かってないんだよね。

一体あれはどこの妖精さんがやってくれた事なのだろうか。

とまぁそれは置いておいて。

話を戻すが、各家庭で衣装を作るのは面倒だし手間がかかるという人もいるはず。

しかしさすがに一学年九クラスある学校で、全ての衣装を業者に頼んでしまってはとんでもない額になってしまう。

そのため、毎年自分の衣装は自力で作るのが恒例なのだ。

え?なんで俺もここに居るかって?

全会一致で俺もメイドをやる事になったからですが、何か?

別に横にいる颯馬はそうじゃなくて、単純に楓を手伝いに来ただけなんだけどね!

今日集まったのは花恋、皐月、桃花、楓、颯馬と俺を合わせて計六人。

リビングに隣接したこの部屋は簡素だが、この人数が集まるにはちょうど良い大きさだ。

カーペットの上に広げられた材料を、ラインに送られてきた設計図を見ながら縫い合わせる。


「そう言えば桃花ちゃん、モメてた役割決めは終わった?」

「うん、なんとか・・・・・・。皆譲らないからほんと大変だったよ〜」


ミシンに置いた生地を動かしながら、桃花が思わず苦笑いする。

実はあの出し物を決めた後に、クラスで"誰がどの担当をするか"でもう一悶着あったのだ。

男子には裏方・・・・・・つまり食器洗いや料理の手伝いなどをやってもらうとして、女子がどうするかを決めるのでものすごく時間がかかった。

そりゃあ可愛いメイド姿になるんだから、自分がなるべく多く接客したいに決まってる。

うちのクラスは陽キャが多いから、こういうイベントは積極的に動く人が多い。

ならイレギュラーである俺は控えめに宣伝に回ろうかと思っていると。


「はぁ!?ダメに決まってんじゃん!どうやって咲夜達を長時間出すかでモメてんだよ!?」

「ちょっと待って、まさかそんな事で!?」


予想の斜め上すぎる理由に驚愕したのは言うまでもない。

まさかモメてた理由が、"いかに咲夜や花恋達に接客をやらせるか"だったなんて・・・・・・。

まぁ喧嘩するよりは百倍良いけどさ・・・・・・そんなのでここまで白熱した話し合いになってるとは思わなかったよ。

相変わらず仲の良いクラスだなぁ、と感じた瞬間だった。

最終的に今のところの予定となったのは、まず五人班に分かれる。

必ずその内の一班がクラスに常駐して接客を担当し、時間差で他の班と入れ替わりながら宣伝や料理の手伝い担当と役割を回すそうだ。

それとは別に、花恋と皐月、楓はほぼずっと接客を担当する。

もちろん間にちょっとした休憩時間もあるのだが・・・・・・・。

まぁ取れても三十分程度だから、数クラス分回るので精一杯だろう。

かなりブラック業務だけど、一応本人達がOKを出したらしいから問題ない。

ちなみに俺と桃花はあれだけ話し合ってもらっていて申し訳ないが、文化祭実行委員としての仕事があって、午前中しかメイド喫茶に居られない。

午後は屋台の点検や見回りなど、委員としての仕事がぎっしり詰まっていた。

その分、午前中はフルで接客をするつもり。


「そもそも男子の俺がこんな風に悩んでる時点でおかしいんだけど・・・・・・」

「あれだけノリノリに衣装着てた人の発言とは思えないね」

「あれはしょうがないでしょ。嫌って言える雰囲気じゃなかったし」


拒否してたら一体どうなっていたことやら・・・・・・。

少なくとも強制お着替えタイムが待ってたのは確かだよね。


「こら、二人とも。口より手を動かそう?本当に時間ないんだから」

「へーい」


そうだ、もう既に一週間前を切ったのを忘れていた。

桃花の言う通り、この後に接客の練習なんかもあるので時間が無さすぎる。

とりあえず今日中に衣装を完成させなければ行けないので、ここから先は黙々と作ることに集中した。




完成したのは空が暗くなった頃。

これでやっと一段落だ。

後は一週間の間にマナーや接客時の対応を身につけるだけ。

それ自体は演劇でも少しやっていたので、俺はあまり心配していなかった。




そして一週間後、文化祭当日へ─────────────。





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