小鬼(ゴブリン)を狩る者(スレイヤー) 後編
王国編はここで終了します
次は帝国編でお会いしましょう
帝国グループから連絡が入って被害者の入院した病院で待ち合わせする事になった。
病室には被害者と良く似た少女が、泣きながら被害者に縋り付いて居た。
「…お姉ちゃん!…ゴメン…ゴメンね」
側に付き添っている帝国グループのナターシャが桜に。
「姉らしいわ…帝国から逃げる時にトラブルがあってね」
何でも峠を越える案内人が突然値段を釣り上げたらしい。
「…王国に着いてからの資金狙いよ…幾らか渡せば良いんだけど」
その案内人は博打で、ヤバイ筋から金を借りて居た。
「…金が足りないから1人だけ…妹だけ逃すと姉は単独で峠を越えたらしいの」
そして途中で小鬼に捕まって巣穴に拉致されたらしい。
「…その案内人は?」
桜が聴くとナターシャが良い笑顔で。
「…あっちの抵抗軍に連絡しといたわ」
…その後…1人の元案内人が小鬼の巣穴に投げ込まれた。
服を剥ぎ取られ、手足の腱を切断させたその元案内人の悲鳴は小鬼達の腹の中に収まるまで続いたと言う。
帝国内の新帝都
その中にある帝国軍、軍司令部の総統代理にある報告が届けられて居た。
「…砂漠を超えた王国に日本と繋がる洞窟がある?」
「…はっ!総統代理、既に帝国内から王国に逃れる亜人種達の流れが止まりません」
それを聴いて総統代理の額にシワが寄る。
「…いかんな…黒はともかく白い雌は確保せんと」
総統代理は一旦考え込むと。
「北進して海を目指すのは一旦延期だ」
南進して王国を平定する、それから白い雌を確保する。
「亜人種では無く、白人種を確保せよ、男は始末しろ」
そうして帝国軍と王国の領軍との戦争の足跡が聞こえ出した。
異世界開拓地物語の分署物語
一旦はここで終了します
来年の帝国編でお会いしましよ