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美魔女

怒号が聞こえた店の前まで来ると、客と思われる日本人と店のボーイと思われる従業員を挟んで、エルフの女性が言い争っていた


「10代だと思ってたらババアじゃねえか、詐欺だろうがぁ!

金返せ」


「3発も出しといて何が詐欺だい!10代なんて言った覚えは無いね」


それを気の弱そうなボーイが2人の間に入ってなだめていた


桜はどうかしましたか?と声をかける、客が桜の姿を見ると


「丁度良かった! お巡りさん、この店摘発してくれ」


そう言うと男は相手の女性が10代だと思って入ったと言って


「10代どころか子持ちのババアだったんだよ」


そう言って傍に居た10代に見えるエルフを指差す


「親子なんだよこの2人は」


2人のエルフを見比べる、片方は十代後半か二十代前半に見える美人で背が高く、JKの制服を着ていた


もう1人のエルフは十代前半に見えて背が低く小学生高学年か中学生くらいに見える


2人ともエルフだけあって美人でスタイルが良い


「この2人が!親子?マジで?

えええええええ!!」


そう桜が言うとオタが



「エルフ半端ねえええええ!!」


そう言って驚愕していた



外で騒ぐと他に迷惑するからと店の事務所に場所を移した


「だからウチの嬢が10代だなんてこれっぽっちも言って無いし、客がかん違いしてるだけですから」


そう言って憤慨するのは店の支配人の女性エルフでナターシャと名乗っていた

ナイスバディな持ち主で長身で美人の支配人は、店の指名アルバムを桜に見せる


アルバムには名前と身長とスリーサイズ

あと3年1組とか学年とクラスの番号が書かれていた


「この学年とクラスの番号は?」


そう聞くとナターシャは


「嬢の部屋割りです3階の1号室とかですね」


そう答えると客が声を張り上げた


「ほら見ろ!詐欺じゃねえか、3年生なら18歳だろうが!」


そう言う客に冷たい視線でナターシャが


「だから部屋の番号ですって!その理屈だとウチの嬢は全て未成年になりますけど?


お客さんは未成年目当てですか?」


それを聞いて客の目が泳ぐ


「そ、そんな事は考えて無い」


それを見て桜の目が絶対零度に限りなく近い温度に下がる


「あなた、未成年を買いに来たの?犯罪なんだけどそれ?」


客が慌てて


「そ、そんな事ない成人だと思って来たよ、エルフだし」


明らかに挙動不審になって居た、汗が滝の様に落ちる


「で、でもその娘がお母さんって呼んでるって事はババアなんだろ?何歳なんだよ」


それを聞いて嬢が馬鹿にした目線で


「女に歳を聞くなんて野暮な男だねぇ!

そのババアに3回戦したのはお客様ですけど?」


それを聞いてナターシャが


「料金を返金するならしますけどお客様?ウチのグループ全部に出入り禁止の通達を出しますよ?」


それを聞いて客は青くなる


「全部って?」



ナターシャは指を数えて


エルフ学園、妹天国、モフモフ天国、


最近流行りの店の名前を上げていく


それを聞いて桜が


「全部貴女のお店なの?!!」


驚愕しながら聞くとナターシャが


「私は総支配人です、オーナーは私の夫ですよ」


そう言って隣で立っているボーイの方を見ると頬を赤く染めてはにかみながら


「私の夫で帝国グループのオーナーのロックです」


それを聞いて桜とオタ、そして客の男が驚愕の目で見る中


「オーナーの睦月六郎です」


そう自己紹介した


「日本人?」


「帝国グループって?この辺の新店舗で急成長してる?」


桜とオタがそう驚愕すると客の男が


「弟子にしてくださいいいいいい〜w」


そう言ってロックの前にジャンピング土下座した



「お願いします、弟子にしてください、エルフにモテる秘訣を是非いいいいいい」


そう絶叫する男を連れ出しながら


「話は署で聞くから、あと未成年の買い春容疑の話もあるからね!」


そう桜に腕を取られるて連れて行かれながら

オタに


「良かったら取り調べ室でカツ丼食べる?自腹だけど」


そう言われながら2人に手を取られ

囚われた宇宙人の写真みたいに連れ出されて居た


それを冷たい視線で見ながら


「ロック、玄関に塩撒いといて」


ナターシャがそう言って毒を吐くとロックが笑いながら


「はいはい、よく知ってるねそんな事

あと2人ともご飯食べておいで冷めるからね」


2人を送り出してから塩を取りに行く


それを暖かい視線で見ながらナターシャは


「帝国で逃げ回って居た頃とは大違いだねぇ」


そう言って書類の整理に戻って行った

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