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人狼族(ワーウルフ)

人狼族ワーウルフの警官は身長は2メートルを超えていた

フサフサした体毛の上に防弾ベストを直接着ていた


「制服は無いの?」


そう桜が聞くと人狼族ワーウルフのワッチ巡査が


「あー、俺たち人狼族ワーウルフの中でも毛深い方は免除されてる、夏とか拷問だからな」


確かにこれで制服は暑そうだ、腰を見ると警棒の代わりに挿しているものが目に留まる


「バール?」


確かにバールだったアメリカの警官のトンファータイプの警棒みたいに腰に挿している


「あー、規制はサイズが合わねえんだわ、それに、しょっちゅう折れるし」


「あー、わかるわそれ、伸縮タイプになってから折れやすいよね」


そういう桜もここ異世界開拓地フロンティアの制服にはトンファータイプの警棒が下がっている、アメリカ警察からのお下がりで譲渡されている物だ


「だっろ〜!これは折れなくていいんだぜえ、何より安い」


両方の腰に挿していた銃は使わないらしい


「銃は使わないの?」


それを聞いてワッチ巡査が


「あれ苦手なんだよ、近づいて殴る方が良い」


それを聞いて桜が


「メッチャわかる!!私もそうなんだ」


脳筋の2人は打ち解けるのが早かった


それを見てオタはドワーフ族の婦警を

見て


「お互い相方に苦労してるな」


そう言うとドワーフ族の婦警 エル巡査が



「そうなんですよ〜、ワッチさんすぐに突っ込むからバックアップが大変で!!」


目に涙を溜めながら訴えるドワーフ娘にシンパシーを覚えるオタだった


お二人とも銃の手配をお願いします


そう言われてまずギルドに向かう


警察手帳になっているバッチと書類を渡すと無試験でギルドの身分証明が発行された

軍の認識票みたいなペンダントタイプで首から下げる

そのまま派出所ハコに戻ると隣のアラモ銃砲店で買ってくれと頼まれる


「警察に弾を下ろしてる店なんです、割引も効きます」


そう言われて隣の店に入る


カウンターに老人が居て客の対応をしていた


「いらっしゃいお巡りさん、話は聞いとるよ」


カウンターの下から桜とオタの装備が出てきた


「この書類にサインしてくれ、払いは署に回すから」


銃と弾を受け取り隣の派出所ハコに戻る


奥は休憩室とガンロッカーを兼ねていた、銃に装弾して予備弾薬を持つと残りはロッカーに放り込む


お昼を食べたら射撃場にサイト調整に行く事にした、ウオーストリートの巡回を兼ねて食べに行く


ここでは日常の事だ、誰も警察が店に寄っても何も言わない

むしろ強盗が寄り付かないからと歓迎される


「日本みたいに、窮屈じゃ無いよね〜異世界開拓地フロンティアは」


「結構、栄転だったんじゃ無いですかね?」


オタとそんな話をしながら巡回をする


帰りにアメリカのハンバーガーチェーン店のハンバーガーをテイクアウトして派出所ハコに戻った


奥で食べていると、人種コモンの男が飛び込んで来た


「お巡りさん、喧嘩だ」


それを聞いてドワーフ娘と人狼族が、対応するんで留守番お願いします


ドワーフ娘の装備はモーゼルミリタリーだった、ホルスターがストックになるタイプを背中に担いで飛び出して行く

人狼族ワーウルフもそれに続く


行ってらっしゃいと声をかけて残りを急いで食べて、机に向かう


しばらくすると2人が帰って来た


「ただいまです」 ドワーフ娘のエルがそう言うと空いている方の席に座る


「お帰り、どうだった?」


そう桜が聞くと日本のヤの付く商売の人達が店にショバ代を払えと無謀にも脅迫したらしい


「あ〜あ、まだ居たんだ無謀な人」


そう桜が言うのも訳がある


ここ異世界開拓地フロンティアは日本では無い、店には護衛用の銃が置いてあるし冒険者のガードマンが数件の店が金を出し合って雇っている


金の代わりに弾が飛んでくるのだここ異世界開拓地フロンティアでは


「ほっといたら撃たれるから、コレでお話しして来た」


バールを指差してワッチ巡査が言う


署に無線で連絡して応援に任せて来たらしい


「前(前科)があったら鉱山送りだな」


ワッチ巡査がそう言うとオタが


「割りが合いませんよ、小銭で鉱山送りって」


基本、異世界開拓地フロンティアの法律では犯罪者は鉱山送りだ


奥地の開発鉱山なので脱走イコール魔獣の餌である、だから割に合わ無い犯罪は少ない


日本の暴力組織は特にそうだ、日本に銃を持ち込もうとして、捕まっては鉱山送りなのでかなり犯罪率は減った


昼から巡回に出る


ウオールストリートにも裏の面がある

一歩裏通りに入ると春を売るお店が並ぶ

獣人女性のモフモフ天国、文字通りモフモフ目当てのお店だこれは表通りにも姉妹店があり、性別問わずモフモフの給仕に癒される獣人カフェだ

他にも成人になっても見かけが子供のドワーフの女性が相手をする店名 妹天国

エルフの女性が相手をする店名 エルフ学園など 日本のアイデアを取り入れた娼館が軒を連ねる

そんな中で騒ぎが起こっている店があった


店の名前はエルフ学園、その外で客の日本人が店の従業員に怒鳴り声を上げていた

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