過疎村より、 僻地の異世界開拓地(フロンティア)
異世界開拓地のスピンオフ作品
主人公は桜巡査長です
異世界開拓地そこは数年前に日本の過疎地と異世界の開拓地が繋がった事から始まった
日本政府との交渉で異世界に日本の技術を持ち込む事に成功するのだが、それは新たな犯罪を生む事になる
時の異世界開拓地の辺境伯は日本政府と交渉し日本の警察機構、特に派出所の異世界版を作る事を強く望んだ
そして異世界開拓地の日本との玄関口 壁の街に日本警察の分署を作る事にし
特に事件が多い ウオーストリートに初の派出所を作る事になった
「そして初の署長が俺で、派出所のハコ長が桜になったわけだが」
署長は桜の方を見て眉をひそめる
「何で床に手と膝を付けて顔を伏せてるんだ?」
それを聞いて桜が署長の方を見る
「過疎村以上の僻地を見つけた公安のハゲにちょっとお話しして来ようかと」
この世の終わりみたいな顔で署長に毒を吐く桜に
「あー、それ無駄だから、今回の移動はアイラさんの希望でな」
それを聞いて顔面を床に叩きつける桜
ゴンっと音がして動きが止まった
「あの時、監督に電話の番号なんて教えなければよかったああああああ〜w」
それを見て桜の隣のオタに目配せして早く連れて行けと目で指図する
「パトカーのキーだ派出所に同僚が居るから挨拶しとけ」
話はそれで終わりだと無言で言って書類仕事に戻る署長
「桜さん、行きますよ 大丈夫です辛いのは最初だけですから、 ね?」
オタに運ばれながら進む桜の口からは魂が出ていた
ランドクルーザーの改造車両パトカーは異世界開拓地用に発注されている舗装されていない道路がある為だ
ランクルパトに乗ってウオーストリートに向かう
ウオーストリート、そこは異世界開拓地の玄関口である壁の街の主要産業
銃の斡旋を行なっている
異世界開拓地のほとんどは未開発の土地でそこは野生の動物、魔獣の被害が出ている
農家や旅の商人の護身用として売られているのだがトンネルの向こうの異世界人(日本人)が壁の外に出るには銃の携帯が義務付けられている そう、アメリカ開拓時代の西部
もしくは、アフリカ暗黒大陸の冒険家さながらに武装しないと壁の外に出しては貰えない
また、冒険家ギルドの試験を通ってライセンスが無いと銃が買えない用になっていた
ウオーストリートは片側2車線の4車線通りは銃だけでは無い、農家の作業服のワークショップ軍の野外服やブーツなどの放出品を売る店、キャンプ用品に缶詰などの食料品、医薬品の販売、などここで冒険に必要な物は全て揃う、刃物を売る鍛冶屋、皮鎧の防具屋、など新旧が混在し集まる人目当ての食堂も多い、牛丼屋やファーストフード、麺処、中華など何でもありなのは、外国からの店もあるからだ
ウオールマートやロゴスなどここに無いものは無い
派出所に着いて横の駐車スペースにランクルパトを止める
派出所に入ると机が2つあり奥に休憩スペースがある昔ながらの作りだった
机には背の低いドワーフの娘が警察の制服を着ていた
「本日付で配属になった桜巡査長です、隣はオタ巡査です」
敬礼して挨拶するとドワーフ娘が立って敬礼した
「現地採用のエル巡査です、よろしくお願いします。」
その時、奥から長身の獣人が出てきた狼族と言われている種族で顔が狼そのもので、毛深い
「狼族のワッチだ、よろしく」
それを聞いて桜が
「ポチ?」
「ポチ違うわ!! チしか合って無いわ!!」
その2人の反応を見て胃が痛くなるオタだった
週一連載予定
よろしくお願いします。