ステータスとスキル
おひとりの方がブックマークしてくれました。一瞬自分がしたと勘違いしました。ありがとうございます。
いろいろ修正しました。内容は変わっていません。まだまだ修正の余地がありそう。
「名前、貴族の話はこれで終わりで、ステータスで魔力と敏捷はかなり高くしてって言ったけど高すぎない?体力と筋力も高いほうじゃない?」
「これは神様が決めました。なのでこの値にした理由はわかりません。ごめんなさい」
「えーとじゃあ、16歳での平均ステータスってわかる?」
「人によって多少前後しますが、体力は10、筋力15、魔力はない人もいるのですごい人で20ほど。敏捷も20ほどです」
全体的に4倍ほどで魔力と敏捷性はほぼMAX。神様盛りすぎでは?
「あと最後にスキルだけど、希望した通りにはなっているけど、派生スキルとスキルの後にある達人とかって何?あと『会話』ってスキルは希望してないけど」
「会話ですか?私もそれはわからないで説明できないです。ごめんなさい。達人については、簡単に言いますとどのくらいスキルがうまく扱えるか、です。初級、中級、上級、名人、達人の順で上がっていきます。
派生スキルはスキルによってあったりなかったりしますが。取得したスキルが達人になると派生スキルが取得できます。派生スキルはあるスキルを達人にしないと取れないことはありません。おまけと考えてもらえればいいと思います。ちなみにスキルの詳細はスキル名に触れればわかります」
スキル名だけだとどんなスキルかわからなかったから詳細がわかるのはよかった。さっそく気になったスキルに触れてみよう。
浄化;毒に侵されたものを毒がなかった状態に戻します。対象は人、物、魔物など。毒なら何でも大丈夫!
寒さ耐性:寒いところに行っても多少大丈夫。でも過度な寒さはダメ!
暑さ耐性:暑いところにいっても多少大丈夫。でも過度な暑さはダメ!
魔法耐性(達人):魔法に関するダメージをほとんどカットします。ただし魔法を使った物理攻撃(魔法使って岩をとばすなど)はカットできないので注意!
物理耐性(達人):物理攻撃のダメージをほぼカットします。ただし魔法をまとった攻撃(魔法をまとった
剣など)はカットできないので注意!
剣術(達人):剣に関することなら何でもできます。剣に魔法をまとわせたり、剣から魔法を出すのも簡単にできます
薬師(達人):この世界での薬に関する知識をすべて持っています。見るだけで性能もわかります。作るのも簡単。材料を集めて『調合』で完成!
医師(名人):体や物の一部に触れれば症状がわかります。ステータス(名前とスキル詳細以外)もわかります。さすがにスリーサイズはわからないぞ!
超幸運:すごく幸運になります。このスキルを手に入れた時点で超幸運!
……この説明文書いた人誰だろう?神様かな?特に『医師』の最後はなくてもいいのでは?あと超幸運の説明雑。ちょっとこのステータスくれた神様に色々聞いてみたくなった。ラナに聞いてみよう。
「スキルの説明はわかりましたか?わからないことがあったら聞いてください」
「ちょっと神様と話してみたいんだけど。異世界に行く前にラナが神様と話していたでしょ?ここからでも神板使って話しできない?」
「神様とお話ししたいのですか?この世界では神板で通話はできませんが念話ならできます。少し待っていてください。まず神様がいまお時間あるか確認します」
念話できるなら神板の通話機能いらないのでは?
「優人さん、神様とお話しできるようです。ただ私と触れていないと声が届かないようなのでその、手を握ってください!」
ラナが僕に近づいてきてなぜか顔を少し赤くしながら言った。念話ができる人に触れていればできるということだろう。
ラナが手を出してきたのでラナの手を握る。ラナの背が低いので、手を握っている間、ラナは手を少し上げている状態になってしまう。もしほかの人がこの状況を見たら親子か、下手すると犯罪者に間違われそうである。そんな話は置いといて手を握ってすぐに
「初めまして、桜井優人君。私からも話したいことがたくさんあるが、まず君の話を聞かせてもらおうかな」
おじさんをイメージしていたが、若い男性のような声だった。
「は、初めまして、神様。えっと僕を異世界に連れてきてくれてありがとうございました。異世界を選ばせてくれたりステータスやスキルも希望通りにしてくれて本当に感謝しています」
「ははは、それは神様として同然だよ。まあ感謝は受けっとっておくよ。それで話とは?」
「ステータスについてなんですが、ステータスがかなり高くなっていましたし、スキルも希望してないスキルがあったりしましたがなぜです?」
「ふむ、私の話はあとでと言ったが私の話をしてからの方が説明しやすいかな。実は君を異世界に招待することが決まったのは1週間前でね。その1週間の間、君を見させてもらっていたんだ。さすがに犯罪者や性格、行動に問題がある人を異世界に送るのはよくないのでね」
えっ、神様に見られていたの?まさかあんなこととかこんなとこまで見られていないよね?
「優人君、今念話をしているんだよ。だから君が言葉にしなくてもわかるんだ。ラナには聞こえていないから安心してほしい。ちなみにあんなことやこんなとこまでしっかり見させてもらったよ。あとラナには私があんなところやこんなところをカットし、編集したやつを見させている。1週間の出来事を3時間にまとめたんだ。大変だった」
神様とはいえ他人?にみられるとは恥ずかしい。ラナにもあんなところやこんなところをカットしたとはいえ見られているなんて。
「まあその話は置いといて、1週間優人君を見ていたら君は名前の通り優しいね。歩道橋でお年寄りが荷物を持って歩いていたときに荷物を持ってあげたり、外国人の人に道を尋ねられた時、苦手ながら英語で対応したり、親と離れちゃって泣いていた迷子の子に話しかけて一緒に親を探してくれたり。探していたときに警察の人に色々疑われた時は見てる側としては面白かったけどね。だから贔屓だけど君には要望したステータスを高く設定したんだ」
当然のことをしただけだと思うけど。というより警察の人に色々説明しているとき神様笑っていたのか。でもステータス高く設定してくれたし、いい神様なのかわからなくなってきたな。
「続いてスキルだけど、会話スキルについては、優人君を見ていたらよく動物に話しかけていたね。野良猫と遊びながら『今日も元気だね。』とか、電柱にいる鳥に挨拶したり、また車に轢かれそうになっている子犬を助けたりしているのを見てね。動物だから優人君には返事は聞こえないけど、私には動物の声も聞こえる。だからその動物たちに優人君のことをきいたんだ。『私たちの声は聞こえないのにいつも声をかけてくれている。優人君に私たちの声が聞こえればいいのに』と。だからあっちの世界では無理だったけどこちらの世界ではいろんな動物たちと会話してほしいと思って会話スキルをあげたんだ」
「えっとまとめると1週間僕のことを見て、サービス的にステータスを高くし、要望になかったスキルもあげた、というわけですね?」
「ざっくりまとめるとそうだが・・・余計なお世話だったかい?」
「いえ、最初にも言いましたが感謝しています。ただちょっと不思議に思っただけで、理由が1週間見られているとは思いませんでした」
「あとおまけだが、君がパートナー役が欲しいという要望をいったとき、ラナと私が話をしただろう?ラナが私にこう言ってきた。『私も優人さんと一緒にパートナー役として異世界に送ってほしい』と。私はすぐ承諾した。ラナは君のことを知っているから適任だと思ったし、それに……これは言わないでおこう」
神様と話しているときに『ありがとうございます』といったのはパートナーを希望して承諾されたからなのか。ただ最後の『それに……』の後が気になるが、神様が言わないでおこうと言っているから聞かないでおこう。
「最後にあまり関係ないですが、スキルの説明文って誰が考えたんですか神様ですか?」
「スキルの説明文はラナが書いたんだ。天使の仕事として、またスキルのことを覚えるようにね」
あの説明文、ラナが書いたのか。ちょっとふざけすぎている気がするが、わからなくはないし神様が許可しているのだから大丈夫か。
「異世界に来て早々長話もあれだからそろそろ終わりにしよう。私の時間が合えばラナを通して会話できるからね」
「説明ありがとうございました。何かあったらまた連絡するかもしれませんがよろしくお願いします」
「ああ、最後にラナをよろしくね。守ってあげるんだよ」
といって神様との会話が終了した。ラナに頼めば神様の時間が合えば話せるのだろうから雑談でもいいからまた神様とお話ししよう。
神様初登場。おじさんではなくさわやかイケメンをイメージ。でも若い神様ほど悪い神様が多いような気が……この神様は読んでわかる通り基本いい神様です。