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異世界へ招待されたので行ってみました  作者: ユイ
第1章 異世界へ行ってみました
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王女様に説明とユートの過去

 二人部屋には大きなテーブルとイスがあった。二人部屋なのに椅子が4つあることが不思議に思ったがちょうどよかった。自分の向かいにラナとエレナさんに座ってもらう。自分の隣は空いたままだがこの後埋まるだろう。


「さて、共有しておきたいことを話しておこうと思う。これから話すことはなるべく秘密にしてほしいことけど時と場合によるかな。まずはじめに自分が持っている剣について話そう。エレナさんを助けたときや騎士団長と戦ったときに使ったこの剣は魔剣で『白の魔剣』と呼ばれている」


「白の魔剣は初代王、カルナさんが持っていたものではないですか!カルナさんが亡くなった後行方不明になったと聞きましたがなぜユートさんがお持ちになっているんですか」


「詳しいことは省くけど森で見つけたんだ。そして契約してほしいと言われたから契約して今の持ち主は僕になったんだ」


「契約って誰が言ったんですか」


「もちろんこの魔剣が言ったんだよ」


 エレナさんが全く分からないような顔をしながら首を傾げた。そりゃそうだ、いきなり剣が喋るといわれても理解できるわけがない。なので論より証拠、白雪を人間モードにしよう。


「いきなり言われてもわからないよね。で契約するとき魔剣の名前を決めて白雪っていうんだ。驚くと思うけど白雪お願い」


 白雪にお願いして人間モードになってもらう。自分の隣の空いている席に白雪が座った。急に人が出てきたのでエレナさんは驚いていた。


「はじめまして、というべきかわからんがわしが白雪じゃ。お城でのやり取りも聞いておったのでお主のことは知っておる。よろしく頼むのじゃ」


 エレナさんはいまだに驚いていたがやっとあいさつされたことに気づき答えた。


「は、はじめまして!私エレナ・オルステインと申します。こちらこそよろしくおねがいしましゅ」


 慌てていたのか最後噛んでしまった。恥ずかしさからか顔を真っ赤にしている。白雪は微笑みながら続けた。


「カルナの後裔じゃろ。今の王様、アレンはカルナに似ておったがエレナは女子のせいかあまり似ておらんの」


「カルナさんはどんな方でしたか。魔王と倒してこの国を作ったと言われていますが」


「すまん、前の持ち主のことは話せんのじゃ。主にも話しておらん」


「とりあえず自己紹介はこのくらいにして、白雪は人の姿のままが多いかな。さすがに初めての人に入れ替わるところは見せられないから今日はずっと剣だったけどね。さて次は僕のことだけど実は自分はこの世界の人じゃないんだ」


 漫画とかで頭に?マークがたくさん浮かんでいる感じにわからない顔をしている。このことは話すか迷ったがなるべく自分のことは話すべきだと結論付けた。さすがに全部話すわけではないが。


「えっと、この世界の人ではないとはどういう意味ですか?」


「難しい話だし僕もあまり理解できていないけど、僕はこことは全く違う世界に住んでいたんだ。そしてほかの世界、僕は異世界って言っているんだけど招待されたんだ。そしてこの世界、オルステイン王国のカルナに来たんだ。で自分のいた世界はみんなファミリーネーム持ちでね。だから自分には『サクライ』っていうファミリーネームがあるけど別に貴族ってわけじゃないんだ」


「そうなんですね。でもこの世界の人ではなくてもユートさんはユートさんです。だから別に気にしません」


「だからとは言いづらいんだけどここの世界のことは全く知らないんだ。僕がいた世界では魔法なんてなかったし、他にどのような国があるとかここの常識さえも知らないんだ」


「あれ?でもユートさんはここの言葉を喋れてますし文字も読めていますよね?何も知らないならここカルナに入るのも大変だったのでは?」


 エレナさんが痛いところをついてきた。しかしこのことを説明するのにラナのことや神様のことを言わなければならない。ラナに視線を送ると気づいてくれたのかラナはうなずいた。


「実はユートさんが異世界に行く前に案内役が欲しいといったので私が案内役としてきました。この世界の言葉、文字、カルナのことなど生活していくのに最低限必要なことは私が教えました」


 少し嘘を交えながら神様やラナの正体のことを言わずに説明してくれた。エレナさんも納得したようだ。


「最初ラナさんにお会いした時はユートさんのパートナーだと思いましたが、そんな理由があったのですね」


「はい、最初にも言いましたが私はユートさんの冒険者仲間であり案内役でもあるのです」


「さてこれで僕たちの話は以上だけどほかに何か聞いておきたいことはある?」


 秘密にしておくべきことは秘密にしてあるが話すべきことは話した。エレナさんがほかに何かなければ今日はここまでにしよう。


「はい、ユートさんの好みの女性はどんな方ですか!」


 先ほどまで真面目な話をしていたのにエレナさんはそれを思いっきり壊してきた。いや自分の聞き方も悪かったのかもしれないけどなぜ今それを聞く?


「ちょっ、なんでそんなこと聞くの。しかも今」


「好きな人の好みを聞くのは当然のことです。なので答えてください!」


 なぜか凄い威圧感を放っている。なぜかラナも興味津々みたいな顔をしている。なぜ?


「うーん、優しい人だったらいいかな」


「そんなおおざっぱではだめです!もっと具体的に!」


 なんか自分のいた世界の元テニスプレイヤーの熱い人みたいに迫ってくる。具体的にといわれてもわからない。


「ごめん、僕自身よくわかっていないからさっきのだけではダメかな」


「そうなんですか?わかりました。今回はこれだけでいいです。私も熱くなりすぎました」


 エレナさんは冷静さを取り戻したらしい。となりにいたラナはなぜか口を尖らしている。


「じゃあ今日はここまででいいかな。ほかに何もないよね。ではお開きで」


 最後にあんなことがあったが無事終わった。自分は席を立ち一人部屋の方に移動する。白雪は人間モードのままである。


「今日は予想外のことが起こりすぎたね。まさか王女様を助けてお城に行って騎士団長と戦って1週間だけだけど王女様とともに煤ことになるなんてね」


「確かにお主には何かあるのかもしれないのう、ところで主に聞きたいことがあるのじゃ。少しだけ時間いいかの」


 白雪が自分に聞きたいことがあるらしくソファーに座った。ソファーは2人座れるので白雪の隣に座った。二人部屋のように机と椅子の方が個人的にはよかったが仕方がない。


「さて、話って何かな」


「昨日今日と主を見ていてな、不思議に思ったことがあるのじゃ。答えたくなければわしのように答えなくてもよいがの。ユート、なぜ魔物を殺さない?悪人を殺さない?騎士団長との戦いの時もわしで斬ることはなかったしの」


 白雪の問いに自分は黙り込む。その様子を見て白雪は


「答えたくなければ答えなくてよい。誰にも言いたくないことはあるしさっき聞いたことが悪いことではないからの」


「いや、白雪には話しておいた方がいいかもしれないね。実は前の世界で子供のころ人を殺してしまったことがあるんだ。殺そうとして殺したわけじゃないけどね。スーパーに強盗が入ったんだ。ちょうど僕はお手洗いに行ってて強盗の人には気づかれなかった。お手洗いから出て行ったら知らない人だったけど人質にとられていてね。助けないとと思って近くに棒があったから強盗の後ろにこっそり行って頭を殴ったの。そしたら強盗の人が倒れてね、気絶したと思ったらのちに病院で死亡が確認された」


「ふむ、わからない単語があったがつまり人助けしようとしたら悪いやつを殺してしまったと」


「まとめるとそうだね。その後ニュースや新聞で良い風に言われたけどじいちゃんに言われたんだ。『人助けしようとしたことはいいことだ。だがどんなに悪いやつでも殺してはいけない。死んでは罪を償うことはできんしやり直すこともできん。だからなるべく力で解決せず話し合って解決することが大事なのじゃ。』と。僕は誰も傷つけず話し合って解決するようにしようと決めたんだ」


「だから魔物にも争わず会話しておったし、王女様を襲ったやつも殺さずに動きだけ止めたのか。騎士団長の時にわしを使わなかったのも傷つける可能性があったからかの」


「白雪を使わなかったのはそうだけど電気ショックも場合によっては死んでしまうから使いたくなかったけどね。ほかに方法が思いつかなかった使っちゃったけど。もしかしたら会話スキルが使えるのはこの考えからかも。これからも会話スキルを使っていこうと思うから白雪の出番は少ないかもしれないね」


「わしも無益な殺生は嫌いじゃからの。主が優しくてよかったわい」


「僕も白雪と出会えてよかったよ。さて、明日も依頼受けないといけないから寝ますか」


 今日は本当に色々あった。さっそくシャワーを浴びて寝る準備をする。昨日までとはいえ2回だけだがラナと寝ていたベッドだが一人だと広く感じる。そんなことを考えていたら


「ユート、ラナがいなくてさびしいのか?わしが一緒に寝てやろうかの」


 白雪がにやにやしながら言ってきた。見事に思考を読まれた感じである。白雪は思考を読まないようにしているのでたまたま当たっただけだが。


「冗談言っていないで寝るよ。白雪も剣に戻ったほうがいいんじゃない」


「わしは本気だったんじゃが……まあおやすみじゃ」


 白雪が剣モードになったのを確認した後電気を消して眠りについた。 



今回は活動報告に色々書きたいと思います。

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