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異世界へ招待されたので行ってみました  作者: ユイ
第1章 異世界へ行ってみました
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異世界に行く準備

誤字脱字訂正しました。

「驚くのも無理はないです。とりあえず説明しますね。異世界に招待、つまり異世界に行くことができます。もちろん断ることもできますので安心してください」


 本当に行けるのだろうか。それ以前に異世界が本当にあるのか疑問に思う。


「行く、行かない以前に本当に異世界ってあるの」


「ありますが、証明はできません。今すぐにでも行けますが行ってこの世界にもう一度戻ってくるということはできませんので」


 一度異世界に行ったら戻ってくることはできないのか。だから断ることもできると言っているのか。

自分は異世界に興味がある。だがライトノベルに書かれている異世界は魔物とかがいて人が簡単に死ぬような世界。怖くないとは言えない。


「先に聞いておきたいけど、どんな異世界に行くかもう決まっているの?」


「言い忘れていました。異世界や能力、年齢など決められるものはすべて決めて異世界に行けることができます。これは神様のご厚意、神対応です!」


 なんかこの天使抜けているというかぼけているというか……神対応って確かに神様の対応だけど意味わかっているのかな。


「すみません、初めてのお仕事なので緊張というか、男の人と話すのさえ神様以外初めてなので……」


 初めてのわりにはきちんと話せていたような気がするが。あと神様は男なのか。というより思考を聞くのはやめたのでは?たまたま?


「しかしすべて決められるのはいいな。異世界ものに多いチートみたいだけど何もなしにすぐ死ぬよりはいいかな。今の世界に未練は・・・なくはないけど異世界に行ってみたいから行きます」


「わかりました!まずどんな異世界に行ってみたいですか?」


「異世界の定番だけど魔法が使える世界がいいかな」


 自分の要望を言うとラナはスマートフォンみたいなものをだし操作している。


「ほかにも何かありませんか?それだけだと候補が多すぎて選ぶのが難しいです」


 そんなに異世界ってあるの!……とツッコミを入れそうになったがそれはおいといて、ほかに異世界のイメージは……国と国の仲が悪いイメージがある。


「じゃあ戦争、というより国同士の争いがない世界。魔物などの争いがあるのは仕方がないけど人と人が争うのは嫌だな」


「戦争がない世界ですか……ありました。1つだけになってしまいましたが、アリストラスという世界がございます。今の世界のように大陸が5つありまして、大陸1つ1つが国になっており異なった文化があるようです。戦争がない世界に当てはまったように5ヵ国持ちつ持たれつの関係だそうです」


 よかった、そんな異世界ないと言われたら結構悩んだかもしれない。なんとなく今の世界に似ている国の数は全く違うけど。


「うん、その世界でいいよ。次は……何を決めるの?」


「最初に行く国、都市を選んでもらいます。でもどんな国があるのかわからないと思うので、おすすめとしてはオルステイン王国のカルナという都市がいいと思います。オルステイン王国は5ヵ国の中で一番大きい国でその中でもカルナという都市は王都で海と山両方あり港もあるので流通と交通の面でも便利です」


 かなりいいところだな。今住んでいるところは海がないから海があるのは嬉しい。山も慣れ親しんでいるからなおさら。


「行く国、都市はそこでいいよ。あとは年齢と自分の能力か……そこの国での成人っていくつから?ここと同じ20歳から?」


「成人という概念はないですがギルドに冒険者として登録できるので15歳なので15歳が成人みたいなものですね」


 冒険者登録できた方が色々便利そうだし今16歳だからわざわざ年齢を変えてもらうことは必要なさそう。ちなみに成人の年齢を聞いたのはお酒を飲んでみたいから。


「じゃあ年齢はそのまま16歳でお願いします」


「あとは……僕の能力?」


「はい、わかりやすく説明しますとそちらの世界でいうゲームのステータスのようなものです。スキルもあります」


 ステータスは筋力や魔法があるので魔力とかかな。最近のライトノベルで使えなさそうなスキルが強かったりするケースがあるがどんなスキルがあるのかわからない。というよりスキルは勝手に付与されるもののような気がする。それを選べるとかすでにチートだが……


「ステータスはなんとなくわかるけど、スキルってどんなのがあるの?」


「えーと、スキルですがわかりやすいものだと耐性、あと武器スキルや、鍛冶師や薬師などの職業スキルもあります」


 ラナがスマートフォンみたいなものを見ながら言っている。それにスキルが載っているんだろう。


「ラナさん、そのスマートフォンみたいなもの僕も見ることはできないの?」


「これは神板(しんぱん)と言って神様か天使しか見ることはできません。優人さんが見ても何もないただの板にしか見えませんよ」


 といいながらその神板を渡してくる。確かにただの板。材質は石みたいなもので液晶のようなものもない。


「ラナの後ろから見ても見えないの?」


神板をラナに渡しながらちょっとした疑問を言ってみる。


「はい見えません。実際に私の後ろに来てみてください」


 席を立ちラナの後ろから神板を見てみる。確かにさっきとおなじただの板にしか見えない。ラナにはいろんな情報が見えているのだろう。

 席に戻りスキルについて考えていたらまた疑問が浮かんだ。


「スキルの上限数聞いててなかったけどいくつまで大丈夫?」


「スキルはいくつでも取得できます。お好きなだけ選んでください」


「そういえばその世界って死んだらどうなるの?たとえば神殿で復活するとか、魔法で生き返らせることができるとか」


「今の世界と同じで死んだら生き返ることはできません。けがを治したりする魔法はありますが蘇生はできません。死者を操る魔法ならありますが」


 死んだらゲームオーバってことか。だったらなるべく即死とかならないようなスキルを選ぼう。


「えーと、スキルだけど耐性は欲しい。僕が思いつく限りでは、毒、麻痺、凍結、火傷、腐敗、あと魔法と物理耐性かな。あとは魔法に関するスキルと、剣も使ってみたいから剣に関するスキル。それと生き延びやすいように薬師が欲しい」


 まあ何か抜けていてもこれくらいあれば即死はないかな?欲張りすぎな気もするけど上限はないらしいし。


「わかりました。あとはステータスですね。自由に数値を変えられます。筋力、魔力、敏捷、体力があります」


「どのくらいの数値が高いかわからないから、大まかに魔力と敏捷をかなり高くして筋力と体力は平均より少し高くしてもらえれば」


 魔力と敏捷を高くしたのは、魔力はただ単に魔法をたくさん使いたい。敏捷は逃げるときに逃げられるように。また攻撃は最大の防御なので先手必勝、手数勝負から。あとの二つはもう適当。


「それだけでいいのですか?謙虚なんですね。すごい人はすべてのスキルとMAXステータスといった人もいます」


 謙虚ではなく、ただ思いつかないだけとは言えない。



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