今日がまた始まる。
まだ私が幼かった頃とはいっても、徹夜をしたことがなかった時分、今日と明日は明確に別れていた。
恐ろしささえ感じる夜の闇は眠ることで、温かな光である、朝日を享受できる。過去の私にとって今日と明日は違う世界を渡り歩く旅人のように明確に別れていた。
しかし、
今はそんな感覚は持っていない。
一日は24時間だし、毎日は24時間の繋がりで、今日と明日を渡す、夢の懸け橋などという夢を今の私はもう持っていない。
連続した毎日、区切りのない毎日、寝て、働いて、寝て、働いて・・・。そんな毎日がずっと続いている。
死神が私の喉を鎌で掻っ切るその日まで、ずっと、ずっと、同じような毎日を送るのかと想像すると絶望感に打ちひしがれる。
経験は否が応でも未来を予想させ、重ねた月日は、肌に浮かぶシミのようにどこまでも私を追い詰める。
でも、
また今日が始まる。
ため息をつきながらも、笑顔を浮かべ、楽しそうに振る舞い、心を閉ざし、来週の月曜日に発売される雑誌にのみ楽しさを見出し、今日も仕事へと向かいます。