表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もののふ!新鮮組!  作者: 高坂計
出会い
9/19

傷を負う

「二人とも遅いなぁ」

昨日妖の被害があったので局長と土方さんは仕事のため新鮮組屋敷には居なかった。

でも二人は次の日になった今日もすでに昼、まだ帰ってきてないのだ。

「まさか…二人とも私をおいて旅行に行ったんじゃ…」

すこし涙がでた。あの二人ならありえる。

私とこんぺいとうだけじゃまともに仕事できない。本気でそう思っていたときに1人現れた。

「沖田さん、大変です。」

そう発言した者をみると、幕府陸軍の格好をした兵隊がいた。

「私は幕府陸軍奉行、土井利善と言います。」

うな土井と名乗った彼女は自分を陸軍奉行と言った、なぜ彼女のような奉行がこんなところにいるのだろうか、そう思ったとき、彼女から信じられない一言が出た。

「昨日、近藤勇、土方歳三の二人が妖に襲われ意識不明の重症になりました。一命はとりとめましたが意識が戻っていません。二人とも手練れの剣士であることはよく知っています。しかし彼女たちでさえ太刀打ちできなかったことを重くみた私たちは妖討伐の任を受けました。そこで私は貴方に協力を要請しにきたのです。受けてくれますね?」

彼女は何を言っているのだろう?

局長と土方さんが襲われた?

妖に負けた?

そんなはずはない。私は手合わせで二人に一度も勝ったことがない。そんな二人が負けるわけがないよ。

でももし本当だとしたら私は勝てるのだろうか。二人に勝てない私が二人を倒した妖に勝てるのか。

「もし協力してくださるなら明日の丑の刻、討伐を開始しますのでこちらまでおこしください。」

場所の書かれた紙を私の前におき去っていった。

二人が負けた。

そう思うだけで私は震え、動けずにいた。

そうして一日は過ぎていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ