総悟の朝
東から日が差し込む時間。
私とこんぺいとうは同時に起床した。
「おはよう、こんぺいとう」
そう言って頭を撫でるとこんぺいとうは手をなめてきた。
こんぺいとうを飼うようになってから数日経ったのだがわかるようになったことがいくつかあった。
手をなめてくるときはお腹が空いてるとき。
毛繕いしてるときは不機嫌なときで、じっと見上げてくるときは遊んでほしいとき。
だいたいこんなことがわかってきた。
「ちょっとまっててね、にぼしもってくるから。」
私がにぼしを取りに行くとき後ろにこんぺいとうがついてくる。はやく寄越せみたいに思ってるのかな?
そう思いながら私はこんぺいとうににぼしをあげる。
「ぐぅぅぅ」
はっ、お腹がなった。私もお腹すいたしなんか食べようかな。
こんなときはこんぺいとうにしうかな。
私の好きなこんぺいとうは常にストックしてある。隠し棚にしまってあるが。
隠し棚からこんぺいとうを取り出すと足に痛みがこみあがってきた。
痛い、ものすごく痛い、血が出る、やばい。
痛みの原因を探るため視線をしたに下ろす。
そこにはこんぺいとうが凄い目つきで足を噛んでいる。
こんぺいとうを狙ってるのだろう。
だがこれは新鮮組活動費をこっそり変えて手にいれたお金で買ったこんぺいとうなんだ!寄越すわけにはいかない!
私は足を後ろにひいて、おもいっきり振り上げソマーソルトを放つ。
これで離れるかと思ったらすでに噛むのをやめて地面に座っていた。
予想だにしないことで私はバランスを崩しその場に倒れこむ。
「いてて…お尻うったぁ…」
あまりの痛さに目から涙が出る。
手で涙を拭ったとき気づいた。
こんぺいとうがないことに。
こんぺいとうに目をやるとこんぺいとうがこんぺいとうを美味しそうにこんぺいとうしていた。
字面だけ見るとただの共食いになってしまうが。
私の朝食…。
そう思ったのもつかの間。
家に二人の人が入ってきた。
「そうごぉ…ちょっと話を聞いてもいいかな?」
「すこし気になるとこがあるんでしっかりはなしてもらいますよ?」
目の前にはこれが妖なんじゃないかと思うほど禍々しいオーラを放っている二人がたっていた。