世界幻想文学大系 (これを読めば、もう現実に帰って来れないかも?) 作品リスト
1970年代、日本における西欧幻想文学の普及に画期的な役割を果たした全集・大系本だった。
当時この企画を出版してくれる出版社がなくて、さんざんさがしたあげく、ふっと持ち込んだ国書刊行会が一つ返事で引き受けてくれたという伝説?のある全集であるという。
悪魔の恋 Jカゾット○
マンク MGルイス○
ウイーランド CBブラウン○
エジプトのイザべラ Aフォンアルニム○
放浪者メルモス マチュリン ○
セラフィタ バルザック
ミイラ物語 Tゴーチェ○
魔性の女達 JBドールヴィイ○
魔術師 サマセットモーム
魔女の箒 Wデラメア
悪魔の陽の下に Gベルナノス
詩人と狂人たち GKチェスタートン
現代ドイツ幻想短編集Gマイリンク他
万霊節の夜 Gウイリアムズ
創造者 Jボルヘス
ベルシーレスとシヒスムンダの苦難 セルバンテス○
招霊妖術師 Fシラー
朱儒ペーター CHシュピース
サラゴサ手稿 Jポトツキ
カシオペアのプサイ CIドフォントネー○
シャンパベール背徳物語 Pボレル○
ファンタステス Gマクドナルド
ワイルダーの手 レファニュ
神秘の薔薇 WBイエイツ
小悪魔 AMレミゾフ
アカシャ年代記より Rシュタイナー
アルラウネ エーベルス○
アルクチュルスへの旅 リンゼイ
夢想の秘密 JBキャベル
秘密の武器 Jコルタサル
東方の旅 Gドネルヴァル
不思議な物語 Eブルワリットン
19世紀フランス幻想短編集 Jロラン他
ロシア神秘小説集 AKトルストイ他
英国ロマン派幻想集 Eダーウィン他
ヘンリーブロッケン Wデラメア
第3の魔弾 レオペルッツ
西の窓の天使 Gマイリンク
オーランドー Vウルフ
神秘のカバラ Dフォーチュン
現代イタリア幻想短編集 Iカルビーノ他
ヘリオーポリス ユンガー
夢の本 JLボルヘス
月世界への旅 MHニコルソン
普遍の鍵 Pロッシ
○印私のお勧め本です。
ところで、、、
西欧幻想文学異端文学研究・享受のための三種の神器(本)といえば、、、。
1、世界幻想文学大系 全50巻
2、世界のオカルト文学・幻想文学・総解説決定版 自由国民社
3、ドイツロマン派全集 全23巻
4、別世界通信 荒俣宏著 ちくま文庫
5、世界の奇書 自由国民社
私にとってはこの5つが幻想文学・ロマン派文学研究の必携の基本文献である。
1と3は今からそろえるのは不可能に近いので
大きな図書館で借りて読むといいでしょう。
多分大きな図書館なら揃えてあると?思いますのでね。
2と5は
ヤフオクで1000円くらいで買えるので読みたい方はどうぞ。
この解説本で、1と3の作品はほとんど解説されているので
とても便利な本ですよ。
4の別世界通信は荒俣氏の異世界ファンタジー物へのイニシエーションとして嚆矢の書物でしたね。
この本編よりも,付録の「書棚の片すみにささげる108冊+2」という
異世界ファンタジーの108冊のリストが素晴らしいですね。
私もこの書誌で初めて知ったファンタジーがいっぱいありましたものね。
たとえば、、、
「ナイトランド」whホジソン
「うたかたの日々」ボリスビアン
「火山を運ぶ男」
「カシオペアのプサイ」
「リリス」マクドナルド
「トムは真夜中の庭で」
「微妙な死体の物語」レオンーラ・カリントン
「ラオ博士のサーカス」
などなど、、、、、、。
いま、、いわゆる現代ファンタジーがそれなりブームになっているのも
こうした歴史と伝統の上に、依拠しての繁栄なんでしょうね?
トールキンの指輪物語
csルイスのナルニア国物語
そしてご存知ハリーポッターもそうでしょう。