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白 ルーク ブリックリヒト、ブラッカリヒト

お正月です。

「えいや!」

「こらさ!」


金の髪の王城守護魔術師ブリックリヒトが杵で木の臼の中の白い餅をつき、同じ顔のブラッカリヒトがテンポよく餅を整える。周りにはスターチス王やエーデル女王、騎士ラベルなどの騎士達や、その他シエララントの城に仕える手の空いた侍女や厩番などの者達が王城の中庭に集まって、異国の風習を物珍しそうに見守っていた。


発端はブリックリヒトだった。ブリックリヒトは異世界の独特の風習を面白がり、たまに再現していた。瞬間移動をして材料を集め、魔力を器用に使って道具を作った。双子の弟のブラッカリヒトも面白いことは好きで、兄の協力をしていた。


ブリックリヒトもブラッカリヒトも七百年以上

生きている。城石の精を祖先に持つために長寿だった。長い間、色々なことを体験しており、珍しい事柄に好奇心が強かった。


ブリックリヒトとブラッカリヒトは、餅をつき終わると、厨房へ行った。すでに厨房では僧侶のラルゴとマーブルが大鍋で味噌汁を作っていた。


ブリックリヒトとブラッカリヒトは、餅を四角に切り、大きなフライパンで焼いて、銀の椀に盛られた味噌汁に浸した。


「うん!良いできだね」


ブリックリヒトは全ての腕に餅が入ると、温か

な香りに満足した。


「これはスターチス王が喜ぶね」


ブラッカリヒトがグルメな王が喜ぶ顔を思い浮かべた。


「美味しいですね」


ブリックリヒトとブラッカリヒトは、王の私室で異国の料理を待っていた王と女王に碗と箸を配った。スターチス王は早速柔らかく伸びる白い餅をすっと喉に通した。エーデルは珍しき料理を楽しんだ。


「これが雑煮というものなのですね。異界が懐かしくなりますね、スターチス王」


スターチス王は肯った。


「そうですね。異界では年明けの風物詩だそうですね。いつも美味しいものをありがとうございます、ブリックリヒトとブラッカリヒト」


ブラッカリヒトは王の感謝に応えた。


「私は王が喜ぶのが嬉しいよ」


ブリックリヒトが呟いた。


「そして餅は城の者達とともに食べましたとさ」


ブラッカリヒトがウィンクした。


「雑煮はビショップたちに配ってもらったよ」

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