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レディアース博物誌 -異世界博物館準備室-  作者: 広瀬凉太
第二章 学び舎の友

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リーフ公国の動物3 有角兎(ケラトレプス)

有角兎ケラトレプス


【分類】動物界 脊椎動物門 哺乳綱 兎目 ツノウサギ科 有角兎ケラトレプス

【特徴】広く草原などに生息するウサギの仲間だが,他種との生存競争を生き残るため独自の進化をとげている.

 体長約70~80センチメートル,体重約2~2.5キログラム.耳と後ろ足が大きく発達している.聴覚に優れ,また大きく飛びねて走ることができる.

 他のウサギ類にない特徴として,鼻の後方に一本の円錐形の角を持つ.その直径は約3センチメートル,長さはオスで最大12センチメートル,メスでは短く5センチメートル程度.角の内部に骨はなく,体毛と同じ成分からなる.

 体色は淡い褐色.地面や枯れ草の色に紛れるための保護色と考えられているが,ときに黒色や白色,あるいはそれら複数色からなる斑紋を持つものもいる.

【生態】主としてソール大陸南西部の平原に生息する.草原や湿地、荒野などで普通に見られる.

 通常は草食性だが,まれに昆虫類など小動物を食べることもある.主として各種草本の葉を食べるほか,木の実や根菜などを食害することもある.このため農耕地周辺では,害獣として扱われることも多い.

【その他】角を持つためか,通常のウサギに比べてやや気が強く,縄張りに侵入したものに対し積極的に攻撃を仕掛ける.

 肉は食用となる.単純に塩と胡椒だけで焼肉としても十二分に美味であるが,他の野菜類と合わせシチューやグラタン,香草焼きにパイ包みなど各種料理の食材として利用される.特にジャガイモやニンジン,それから特にレーシア高原産のブロッコリーなどとともに,じっくりと時間を掛けて煮込んだシチューは,大地の恵みを思わせる肉の旨みと広大な草原を彷彿とさせる野菜たちの味わいが渾然一体と(以下略)


執筆: ステラ・D・アーウィン


アイザック・ローレンス教授による評価:

 まず、全長の数値がおかしいのう。よもや、耳と後ろ足を伸ばして測ったのではあるまいな。

 いや……正式な計測法は、授業では先月ステラ嬢の編入前にすませてしまったのう。そのあたりは近日中に補習を行うこととしよう。

 簡単に説明すると、体を伸ばして鼻先から尾の先までが全長ぜんちょうで、四肢や毛・角・耳などは対象としない。ただし、種により尾の長さは様々であるため、鼻先から尾の付け根までを測る頭胴長とうどうちょうと呼ばれる数値が使われることも多い。

 実際の数値としては,頭胴長50センチメートル前後、全長が最大で55センチメートル程度かのう。

 それ以外は、特徴や生態に関する記述には大きな問題はないんじゃが……レオには聞いておったが、本当に料理が好きなんじゃのう。さすがに、動物図鑑の記述のなかで料理の話を始めるのは図鑑の目的に反しておるな。食用には適さない種も少なくないゆえに。

 ただ、やる気があるのならばこの地方でよく見られる動物たちを材料とした料理だけの本を作るのもよいじゃろう。


作者コメント:

 Ceratolepus。名前は、前半のCeratoは角を意味するギリシャ語に、後半はウサギを意味するラテン語に由来する。

 いわゆるなろう系で初期によく出てくる、角の生えたウサギ。

 ただし、よくある額に骨質の角を持つタイプではなく、鼻先に角質の角が生えている、実在するサイと同じようなタイプとした。

 なお、第5話に名前だけ登場した灰穴兎ヒアトラゴスという種は、この世界における飼いウサギの原種にあたる種であり、現実世界におけるアナウサギとほぼ同じもの。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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