Episode 8「やべえ!女子たちが押し寄せてくる!?逃げろ俺!!銀河ぶらり旅再開!!」
「なあ、なんで司令部から“また食べに来い”の依頼が10件も来てるんだ……?」
グルモスは愛用の“グルオーブン”を背負いながら、
宇宙船の中で頭を抱えていた。
バズって以来、どの星でもモテは加速。
ウルトラヒロイン、怪人令嬢、果ては謎の宇宙姫まで……
「料理が目的」と言いながら、明らかに瞳が濡れている!!
「こっちは“食わせて笑顔”が本望なんだよ……口説くつもりなんて一切ねぇっての!!!」
【目的地:惑星モグランチャ】
全体が地中型生態系で、住民の9割がモグラ型知的生命体。
表面は灼熱、地下は冷涼な湿地で構成。
名物食材:“地核タケノコ”と“鉱石イモ”
「よし!当面の目的は――誰も来ねぇような地底星で!ひたすら!芋を焼く!!」
地中に逃げ込んだグルモスは、モグラたちの村で早速炊き出しを始める。
【炊き出し:モグラ村特製“焼きタケノコ×バター芋”プレート】
地核タケノコ:火山帯の真上で取れる、地熱で蒸された香ばしい逸品
鉱石イモ:硬い皮を剥くとトロトロの黄金色。少量で満腹感が出る
「焼けたぞーーッ!!モグランチャ村民、並べぇぇ!!」
モグラたち:「ワァーーイ!!!」
「グルモスさま、好きッ!!」
「え?ヒロイン?知らねぇ!!おまえが好きッ!!」
「お前らもかよ!!!」
だがそこに、銀河の果てから謎の通信が届く。
「こちら“流浪の料理士カノン”。
あなたの料理、見せてもらいました。
ですが……本当に“魂を救う”ことができるのですか?」
グルモス:「……誰だ?」
通信はそこで切れる。
新たな挑戦者か――それとも、かつての同類か。
筋肉料理怪人の銀河ぶらり旅、
次なる舞台は“流浪の味バトル”だ!!