表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/50

Episode 6「ぬるんの噂、スラ星に届く!? そして新たなヒロイン現る」


銀河SNSのトレンド上位に突如現れた、

#ぬるん革命

#筋肉とぬめりの暴力

#飲み物なのか食べ物なのかグルモスなのか


その投稿群が、ついに届いた――ウルトラヒロイン司令部へ。


「これ……完全に怪しいでしょ!!」


声を上げたのは、銀と赤のぴちぴちスーツを纏った、金髪ロングのウルトラヒロイン。

名をヴァルナ=スカーレット。

高い戦闘能力と極端な正義感を持つ、ウルトラ星のエース級ヒロイン。


【ウルトラヒロイン:ヴァルナ】

外見:金髪ロングのウルフカット、銀×赤のスーツ。

性格:ツンツンで極端なまでに潔癖、初対面では敵意むき出し。

口癖:「な、なによ…!別に気になったとかじゃないし!!」

特技:レーザー槍とスピンキック。あと料理が一応下手。

ヴァルナは単独で、ぬる料理が提供されているという**“流動食限定ポップアップ店”**を急襲する。


「そこの怪人! ウルトラ司令部の監視対象に登録された“ぬる料理の拡散者”、グルモスね!?」


グルモスはちょうど“銀河ぬるんの三種盛り”を仕上げていたところだった。

ぷるん、つるん、ぬめんとした神々しいビジュアル。


「よっ、待ってたぜお姫さん。とりあえず一口――」


「黙れこの筋肉ぬめり野郎!!!」


バゴォッ!!!


レーザー槍がフライパンと激突、破裂音が宙を裂く。

グルモスは軽く後退、鍋フタを構えながらニヤリ。


「……そっちがその気なら、試食の前に一戦交えるか?」


【開戦:ぬる料理 vs 正義の熱意】

ヴァルナの槍が火花を散らし、グルモスの油が炎を描く。

途中、ぬるんの一滴がヴァルナの顔に飛ぶ。


「ぬ…ぬるっ!? なにこの質感!? き、きも……ッ!!」


(だが――なぜか嫌じゃない……!?)


【そして、試食】

「ちょ、一口だけよ!!“監視”のために!!誤解しないでよね!!」


口に入れる。


ぬるん、冷やされ、香りを纏い、微かに甘く、そして奥にふわっとした塩の旨味。


「……ぁ……ん、あ、あんた、これ……」


表情が、ほどける。


(なにこれ、全然ぬる気持ち悪くない。むしろ……包まれる……)


「き、今日はこれだけよ!!もう二度と来ないんだからね!!」


ぬるぬる三種盛りを全て平らげ、真っ赤な顔で飛び去るヴァルナ。


その背中を見送りながら、グルモスは一言だけ呟いた。


「……ツンデレにこそ、ぬるんは効く」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ