Episode 6「ぬるんの噂、スラ星に届く!? そして新たなヒロイン現る」
銀河SNSのトレンド上位に突如現れた、
#ぬるん革命
#筋肉とぬめりの暴力
#飲み物なのか食べ物なのかグルモスなのか
その投稿群が、ついに届いた――ウルトラヒロイン司令部へ。
「これ……完全に怪しいでしょ!!」
声を上げたのは、銀と赤のぴちぴちスーツを纏った、金髪ロングのウルトラヒロイン。
名をヴァルナ=スカーレット。
高い戦闘能力と極端な正義感を持つ、ウルトラ星のエース級ヒロイン。
【ウルトラヒロイン:ヴァルナ】
外見:金髪ロングのウルフカット、銀×赤のスーツ。
性格:ツンツンで極端なまでに潔癖、初対面では敵意むき出し。
口癖:「な、なによ…!別に気になったとかじゃないし!!」
特技:レーザー槍とスピンキック。あと料理が一応下手。
ヴァルナは単独で、ぬる料理が提供されているという**“流動食限定ポップアップ店”**を急襲する。
「そこの怪人! ウルトラ司令部の監視対象に登録された“ぬる料理の拡散者”、グルモスね!?」
グルモスはちょうど“銀河ぬるんの三種盛り”を仕上げていたところだった。
ぷるん、つるん、ぬめんとした神々しいビジュアル。
「よっ、待ってたぜお姫さん。とりあえず一口――」
「黙れこの筋肉ぬめり野郎!!!」
バゴォッ!!!
レーザー槍がフライパンと激突、破裂音が宙を裂く。
グルモスは軽く後退、鍋フタを構えながらニヤリ。
「……そっちがその気なら、試食の前に一戦交えるか?」
【開戦:ぬる料理 vs 正義の熱意】
ヴァルナの槍が火花を散らし、グルモスの油が炎を描く。
途中、ぬるんの一滴がヴァルナの顔に飛ぶ。
「ぬ…ぬるっ!? なにこの質感!? き、きも……ッ!!」
(だが――なぜか嫌じゃない……!?)
【そして、試食】
「ちょ、一口だけよ!!“監視”のために!!誤解しないでよね!!」
口に入れる。
ぬるん、冷やされ、香りを纏い、微かに甘く、そして奥にふわっとした塩の旨味。
「……ぁ……ん、あ、あんた、これ……」
表情が、ほどける。
(なにこれ、全然ぬる気持ち悪くない。むしろ……包まれる……)
「き、今日はこれだけよ!!もう二度と来ないんだからね!!」
ぬるぬる三種盛りを全て平らげ、真っ赤な顔で飛び去るヴァルナ。
その背中を見送りながら、グルモスは一言だけ呟いた。
「……ツンデレにこそ、ぬるんは効く」