Episode 32「本日のメニューは“カラメル銀杏プリン”――来訪、出禁ヒロインの付き添い怪人!?」
昼前のグルモス亭。
今日は少し甘めの香りが漂っている。
グルモス:「……あいつらの“匂い”が、微妙に混ざってやがる。
誰か来るな。“差し入れ”だけの顔して」
扉が開く。
入ってきたのは――
出禁ヒロイン・アカリ。
だがその背後に、やたら挙動不審な中型サイズの怪人・ホワモン。
真っ白なふわふわ体毛
常にソワソワしている
アカリに対して妙に尽くしたがる、“気になるけど告白できない”枠の怪人
アカリ:「あ、あのさっ、グルモスさん、これ…“差し入れ”ってことで…!」
ホワモン(超小声):「あ、あ、あの…プリン…ぼ、ぼくが手伝いました…!」
グルモス、黙ってじっと見つめる。
グルモス:「……で、そこの白いの。なんでプリンの上に“銀杏”乗せた?」
ホワモン:「ひ、ひぇっ!?え、えっとその…秋なので…季節感と…香ばしさと…!」
アカリ:「でも、けっこう美味しかったんだよ!!」
【本日のサービスデザート】
カラメル銀杏プリン 〜香ばし銀星仕立て〜(仮称)
銀杏を丁寧にキャラメリゼしてトッピング
甘さを抑えた卵プリンに、ほんのり香る銀星リキュールの風味
見た目も味も地味だが、じわじわクセになる“しっかりプリン”
グルモス、一口。
「……まぁ……合格点だな」
アカリ&ホワモン:「えっっ!?!?」
グルモス:「だが、食ってけとは言ってねぇ。
出禁解除は“プリン合格”じゃなくて、行儀合格が条件だ。分かったな」
アカリ:「うぅ……でも……でもまた来るからね!!」
ホワモン:「ぼ、ぼくもまた来ます!!付き添いで!!できれば……その…!すぐ隣で!!」
【店内・ボソボソ速報】
スビョーン:「あのプリン……実は銀杏がめちゃくちゃ合ってたんだが…」
ピヨヨヨ:「ホワモン、ガチで惚れてない?ていうかグルモスより緊張してない?」
ゴローニャ:「恋も飯もうまくいかねぇからこそうまいんだよな……(悟りモード)」
次回予告
Episode 33「本日のメニューは“宇宙かぼちゃのとろとろグラタン”――“戦闘不能の怪獣”が、リハビリで来店!?」
かつて最前線で戦っていたが、怪我で二度と戦えなくなった怪獣・バトルグラウド。
リハビリ中、そっと店に入ってきた彼に、グルモスが差し出すのは――**“生きててうまい味”**だった。
次回予告
Episode 33「本日のメニューは“宇宙かぼちゃのとろとろグラタン”――“戦闘不能の怪獣”が、リハビリで来店!?」
かつて最前線で戦っていたが、怪我で二度と戦えなくなった怪獣・バトルグラウド。
リハビリ中、そっと店に入ってきた彼に、グルモスが差し出すのは――**“生きててうまい味”**だった。




