Episode 28「本日のメニューは“青星豆のふわふわコロッケ”――ご来店、元・爆弾処理怪人!」
朝のグルモス亭、コロッケを揚げる音が心地よく響く。
グルモス:「今日の客は、外がカリッとしてても、中身が繊細なやつだ。
噛んだときに“あぁ、これなら大丈夫だ”って思わせてやる」
【本日の定食】
青星豆のふわふわコロッケ定食 〜銀根キャベツ添え〜
爆発しやすい“青星豆”を慎重に調理し、極限まで空気を含ませてふわふわ仕立て
中はとろり、外はサクッ。ナイフいらずで口の中でほどける優しさ
揚げたてのコロッケに合うよう、銀根キャベツと薄塩スープで全体を整える
扉が開く。
入ってきたのは、全身ゴツゴツ装甲の“元・爆弾処理怪人 バルガン”。
一見いかついが、内心超ビビり。
過去に何度も“爆発寸前の星”を救ってきたが、それと引き換えに味覚と嗅覚が敏感になってしまった。
バルガン:「……あの……できれば……“爆発しない食い物”……で……」
グルモス:「安心しろ。今日のやつは、“咀嚼するたびに落ち着く”仕様だ」
一口。
ふわ。
とろっ。
じんわり。
バルガン:「……あ……これ……
爆弾のタイマー音……聞こえなくなったみたいだ……」
グルモス:「そいつは“お前を守る料理”だ。
トリガーじゃなくて、**“安心”を包んだコロッケ”**ってわけだ」
【店内・ボソボソ劇場】
スビョーン:「コロッケでトラウマ消すって……どういうレベルなん?」
ピヨヨヨ:「やっぱ揚げ物って、心にもカリッと効くんやな…」
ゴローニャ:「俺も昔……“からっぽの胃”が爆発しかけたことあったな……(遠い目)」
バルガン、帰り際に「また来ます……今日の爆発、止まりました」
と言ってカウンターに防爆シールド(高価)を置いていく。




