Episode 17「銀河女子会・またアイツの話してる!?〜セレナ追及スペシャル〜」
場所は、ウルトラヒロイン司令部の休憩ラウンジ。
今宵は、任務帰りのヒロインたちが集まり、おしゃべり+スイーツ会を開催中。
並ぶは――
・おっとり系カグヤ(和風お菓子担当)
・元気娘アカリ(お土産バカでかプリン)
・ツンツンヴァルナ(「来たくて来たわけじゃないし」常連)
・氷の姫騎士シルフィーナ(ココアにマシュマロ入れたい)
・そして、渦中のセレナ(超クール、でも動揺しがち)
【会話ログより抜粋】
アカリ:「ねーセレナ先輩!この前、“例の料理怪人”と再会したってほんとー?」
シルフィーナ:「目撃証言が複数上がっている。風のマーケットで“目が合った”とか、“パンをちぎって渡してた”とか」
カグヤ:「それは……もしや“ぬくもり共有型距離感”?(ときめき用語)」
セレナ:「……ただ、同じ場所にいただけ。それ以上でも以下でもないわ」
ヴァルナ(ニヤッ):「ふ〜ん?じゃあこの“再現レシピノート”、なんであなたの机にあったのかしらね〜?」
セレナ:「……ッそれは…ッ! 備忘録ッ!!」
全員:「あやしいッ!!!!」
セレナ、ソファの隅でぷいっと顔を背ける。
アカリ:「じゃあ、じゃあさ、グルモスってどんな人だったの? あ、どんな味だったの?」
セレナ(即答):「深みと温度があって、言葉じゃなくても“届く”料理だった……っじゃなくて!な、なに言わせるのよ!!」
カグヤ:「はい、今の録音〜♪」
シルフィーナ:「“味で届く”…記録します」
【そしてみんな思う】
――グルモスって、いったい何者なんだろう。
――次、どこの星で料理してるんだろう。
――次に会ったら、私にも作ってくれるのかな。
ラストシーン
セレナがふと、ポケットから小さなスパイスの小瓶を取り出す。
香りをかぐ。目を閉じる。
そして、誰にも聞こえないくらい小さく、呟いた。
「……次は、私から“おかわり”って言ってみようかな」




