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一度、家に戻って、上ばきを買うためにまた出なければならなくなった。

学校帰りには上ばきを購入するだけの所持金が足りなかったからだ。

家に戻るのに歩きながら考えてみた。

これで2度目だ。

ひょっとして誰かに狙われてる?

いじめが始まった?

いろいろ考えてるとほとんど眠ることができないまま朝になった。


いじめと認識される行為は基本となるもので6種類ある。

1暴力、2強要、3言葉、4無視、5物を隠したり汚す、6ネット。

これらの中で女子なら3〜6が多くなる。


柚葉に対してのいじめは始まったばかり。

誰が仕掛けてきているのかは不明。

教科書の件から同じクラスの誰かだと思われる。

この初期段階で相談できる誰かがいれば、もしかすると違う未来があったかもしれない。

柚葉は両親にも相談はしてない。

クラス担任にもだ。

中学生の時の友人がいるのだがたまに会うくらいで疎遠になってしまっている。

相談できる感じではない。

学校が違うとどうしても仕方ないところがある。


柚葉はクラブ活動もしてないので学校内にそれほど深く話ができる友人もいない。

だから独りですべてを抱え込んでしまうことになる。

クラス内ではラインなども行ってないので6に関してはさほど関係ない。


日ごとに用心するようになった。

席を離れる時は荷物を持っていくようにした。

これで大丈夫だろうと思っていた。

だが盲点があった。

授業が終わり帰ろうとすると、今度は靴がない。

探したけど見つからない。

恥ずかしいけど上ばきで帰ることになった。

裸足よりはマシだ。

戻っても母親がそれに気づくことはなかった。

柚葉もそんなことは言わなかった。


それからは自分の所持するものは常に身近に置いておくようにした。

これなら盗られることはない。

その代わりにいじめの内容が変わった。

今度は文字によるものだ。

柚葉は同じ学校の生徒とはSNSではいっさいの共有をしてない。

だからもっと直接的に文字として示してくる。


初めは怪文書としてバカとかブスとかの単純なことからだった。

教室の机に書くとか学校のどこかに書いたりとかはしてこなかった。

学校側には見つかりたくないようだ。




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