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君へ  作者: 堂本実和子
3/3

薬の作用

病院の先生とも相談して、少しずつ、少しずつ、減らすことにした。


しかし以前、3〜4日薬を飲まなかったことがあるか゛、禁断症状が出てしまい、とても辛かったのを思い出した。その時は急にやめたせいなのだが、またその症状が出るんじゃないかと不安になった。


1ヶ月、また1ヶ月と減らしていき、最後になり、とうとう薬を止めた。

やはり副作用で、1週間は情緒不安定におちいり、家事が出来ない日があった。でも苦しみはだんだん和らいでいった。





止めて1ヶ月、2ヶ月、過ぎた頃、私の中で異変が起た。

彼は夜勤があった。そんななか、私は夜が不安定で眠れず、さらに、仕事もしていない自分、家事も出来ない自分、何もせずただ寝てばかりいる自分に、生きている意味がわからなくなっていた。

毎日毎晩泣いて、私がここに居る意味がわからないと思っていた。

それでも我慢していた。でも限界が来てしまい、頭に浮かんだのは、[薬]だった。

どのくらい飲めば、入院出来るだろう…と思った。

死にたい訳ではなかった。でも衝動的に、大量に飲んでしまった。






目が覚めたのは、次の日の夕方だった。

正確には、異変に気づいた彼がお昼頃に起こし、水を飲ましたりしてくれたそうだ。

だがその記憶は、私には全くない。会話もしたようだが、覚えていない。


正気に戻った私は、胃が気持ち悪く、体調は最悪で、しかも彼に迷惑をかけたという罪悪感でいっぱいになった。


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