詩 忘却の海を渡りきって思い出す
――思い出して 思い出して
――貴方の大事な世界のかけら
記憶の海が広がっている
どこまでも遠くへ続いていく
果てはあるのかな
ないのかな
わからないなら旅に出よう
波紋を刻んで旅立てば
海の鳥たち 歓迎会
魚は涼しげ 添うように
しぶき時々 はねながら
――大事な事を忘れてた
――忘れちゃいけないはずだった
「青い世界の中心で」
「時間はのびやか」
「皆がおだやか」
――大事な気持ちを忘れてた
――忘れちゃいけない心だった
「ストーリー」
少女は旅にでる。
自分の記憶を取り戻すために。
そして少女は、その旅の中で。
もう二度と忘れてはいけない、たくさんの事を思い出していった。