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包茎ウォーリアーズ

作者: ロック

僕は生涯童貞をここに宣言した。このまま一人孤独死をするのが、僕の夢だ。

年齢は32歳、現在はアマチュア小説家をやっている。ネットや文学賞に小説を投稿しているものの入賞にすら至らない。

せいぜい努力賞が時折もらえるかもらえないか。家族は小説家の夢は諦めろと言っているし、僕自身才能がないことは理解している。

なら何故書き続けるかということだが、暇だからである。

じゃあ、働けと言われるかもしれないが、働かない理由が僕にはあった。


僕は、20歳でとある商社に就職した。雇用形態は契約社員。ことごとく就職活動が失敗し、辛うじて受かった会社がここだ。

入社直後はそこそこ仕事をさせてもらったが、徐々に自身の無能っぷりを発揮し、1年くらいで仕事がなくなった。

連日会社に来てはシュレッダーと、データ入力で時間を潰す。たまにWikipediaを閲覧することもあった。

上司の口調も日に日に、荒くなっていった。退職が近くなると、転職活動の内容まで尋ねられた。正直に答えると、「またすぐ退職するんでしょ」なんて言われる。

退職時は25歳、社内ニートだったが、会社に長年籍を置かせてもらえたことだけが唯一有難い点だ。


僕が退職した理由は、転職先が決まったからでも、起業したくなったわけでも体調を崩したわけでもない。

宝くじ10億円の当選が理由だ。もちろん会社には「人生の意義を考えたくなったため退職します」と嘘をついたが。

こうして僕は、小説家の道を目指すことにしたわけだ。

もちろん連日小説を書いているわけではない。たまに漫画を描いたり、絵を描いたり、科学博物館に行ったり、大学図書館に行っては書物や論文を読んだり等様々な場所でアイディア集めをしているが、残念ながらアマチュア止まりだ。

金には困っていないものの欲がない。一度行ったキャバクラは確かに思い出に残ったが、毎日通いたいとは思わない。

半年に一回だけ行ければいいと思っている。寧ろ半年に1回良ければ充分だ。

友達はいないものの、ツイッターのフォロワー数は1000アカウントでまずまずネットの人間関係には困っていない。

尚且つ僕にはペットがいる。4畳半のアパートで飼えるペットなんて限られているが、一匹のクロゴキブリが僕に完全に懐いており、話相手になってくれる。


僕はそのゴキブリをアルジャーノンと呼んで、可愛がっている。今日という日はアルジャーノンのためにあるようなものだ。

アルジャーノンには連日伝えてある「僕が死んだら僕の死体を食ってくれ。そして末永く生きてほしい」と。

クロゴキブリの成虫期間は7か月といわれているものの、アルジャーノンに至っては1年以上生きてくれている。最近はアルジャーノンが友達や恋人を連れてくることもあるが、正直見分けがつかない。まぁ大量のゴキブリはやはり、気味が悪いので極力連れてこないでほしいと伝えてはいるが。


さて、こんな僕だけどやはりプライドがある。それは前述にも書いた生涯童貞を貫くことだ。

僕は童貞デブス陰キャニートということに誇りを持っている。低俗な陽キャのように、迷惑はかけないし、なんだかんだでコンビニ募金箱に金を入れるなど小さな社会貢献はしている。

ヤリチンイケメン陽キャエリートみたいに電車の中で大声で喋ることはないし、陰キャや貧乏人を迫害することなんてない。

俺が俺が俺が正義だジャスピオンと言わんばかりに自身が、正義であると豪語しているのだ。部屋の中でね。


さて、僕の孤独について少しは読者も理解していただけたであろうか。

そんな僕は一作の駄作を書いたが、あまりにも低劣でつまらないことがわかる。

僕はその小説をレジ袋に入れ、集積場所に置いた。まぁ、誰かが拾って読むことなんてないだろう。捨て終わった僕は一服だけショートピースを吸うことにした。

箱から一本取り出し、火をつける。びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛・・・この一服に幸福を感じた。僕は煙草を路上に捨てた。


空を見上げると、一機だけ輝く飛行物体が見えた。円盤のドローンかなぁ・・・幼少期なら「UFOだ!」と撮影したが僕もいい年だ。

僕は家に戻り、最近購入したニンテンドースイッチのソフト「ダライアスコズミックコレクション」の初代ダライアスを起動した。

「宇宙は素晴らしい」とダライアスの画面を見つめて僕はつぶやいた。それが本物のUFOだとは知らずに。



こうして何もなかったかのように、ゲーム漬けの一週間は終わりを告げた。

だが、ゴミを出した一週間後に事件は起きた。

ピンポーンとインターホンが鳴る。ドアを開けるとそこにはセーラー服を着た美女がいた。顔立ちとしては高く、ボリューム感があり、触り心地のよさそうな鼻と、大きめの目、アイシャドウを濃いめにつけており、口元はうっすらピンクの口紅をつけていた。

これがアダルトビデオの世界ならセックスが始まるんだろうけど、僕はR-typeIIをやりたかったから追い返すと彼女は言った。

「超人ギャラクシーシリーズに我々の国民は感動した。」

超人ギャラクシーとは、僕の書いた小説だが、ゴミ集積場に行った小説でもある。

「読んだのかい?あんな駄作を!」

「読んだとも。上がらせてもらっていいか?」

R-typeIIをやりたい気持ちがあったが、自分の小説をほめてもらえるのはありがたい。僕は喜んで彼女を招き入れた。


小さな部屋の中で彼女は、畳に腰をかけた。

「あの小説の何が素晴らしいかというと斬新さだ!一人の非モテのクズ野郎の宇宙人が地球人の女数人に無言ブロックをされたことをきっかけに、全人類を滅ぼす、そしてその過去を変えようとする頭の悪い超人ギャラクシーの群集劇!

今XXX星ではベストセラー小説となっている」

僕は彼女に尋ねた。

「XXX星って?君は宇宙人?」

「そうだ、私は君たちから見ると宇宙人だ。現在は地球人の恰好で地球に来ている」

「君可愛いね。触って良い?」

「良いぞ」

僕は自称宇宙人の鼻を触った。

「お前鼻しか触らないんだな」

「そりゃそうさ、素晴らしい鼻をしているんだもの。この感触、素晴らしいね」

「化粧が取れるからやめてもらいたい。あと胸にも自信があるぞ私は」

「じゃあ少し触る」

僕は自称宇宙人の胸部を2回ほど触れた後に、再度鼻を触り続けた。

「気持ち悪いなお前」

「いいじゃん。俺様はベストセラー作家なんだ」

「警察呼ぶぞ」

「えーいいじゃん」

「それより私とセックスしないか」


僕は、2歩ほど後ずさりをした。

「嫌だよ。そんな下劣な凡人みたいなこと!僕はしないもんね!」

「そうか・・・、だが、私は貴様のペニスがみたい」

「嫌だよ。僕は鼻を触らせてもらえれば満足なんだ」

「私のこと嫌い?」

「好きだからキスしていい?」

「いいよ」

僕は自称宇宙人に接吻をする。

「お前かわいいな」

「君が宇宙一可愛いよ」

「そう思うならセックスして」

「嫌だね。僕は交渉な非凡人なんだ」

「そうか、なら私たちの星民と勝負をしろ」

「Ha!?」

すると突然自称宇宙人は僕のズボンを下した。

「パンツを下ろせ」

「はい」

僕がパンツを下すと、彼女は笑い出した。

「お前包茎かよ!!!うける!!」

僕は彼女にしかめ面を見せた。「そうだよ!悪いか!」

「悪くなんかないさ。だが、勝負の内容をあなたに伝えたい。それはこうだ。

まず勝敗はお前の童貞を24時間以内に我々XXX星人が奪えば、私たちの勝ちだ。

負けたらお前は私とセックスをしろ」

「え。じゃあ俺が勝ったら?」

「お前の願いをかなえてやろう。願いはなんだ」

「君と付き合いたいのです」

「うっ・・・良いだろう。だがルールがある」

「なんだ」

「我が星民に直接暴行や危害を加えるのはなしだ。もし危害を加えたら地球に核爆弾を落とし地球を木端微塵にしてやる。」

「わかった。俺様は女子に手を出す人間じゃないから、それはしないよ」

「じゃあ、あと5分で、貴様に我が星民たちが性行為を求めにくるぞ・・・。ぬははははではサラダバー!間違えたではさらばだ!」

といい自称宇宙人は姿を消した。


触り心地が良かったなぁと一息ついて、僕はリュックサックにモバイルバッテリーを入れて家を出た。

「まぁ可愛い鼻だったな」


5分後、公園のブランコで僕はブランコを漕いでいると一人の23歳の田中みな実に、そっくりの美少女が僕に声をかけた、

「ねぇ、鼻触っても良いのよ」

僕は、美少女の鼻を触った。気持ちいい…この柔らかさ、たまらない。

すると、美少女は、僕に銃を向けてきた。

「これは、あなたの包茎を治す包茎バスターよ!包茎を治して私とセックスをしなさい!」


僕はとっさに彼女から逃げると、彼女は後ろから包茎バスターを打ってきた。

リュックサックの中身のモバイルバッテリー が落ちたが、拾う暇もなく、彼女から必死に逃げた。


彼女の足は遅く、僕は学生時代サッカー部だったこともあってそこそこ逃げ足が早かった。

なんとか、逃げ切ったものの、「忘れ物だよ!」と12歳ほどの少女が僕にモバイルバッテリーを手渡した。

この子も抱きたいほど可愛かったが、ポケットの膨らみを見て、モバイルバッテリーだけ受け取って彼女からも逃げた。

案の定、逃げ出してから背後で彼女も僕に包茎バスターの引き金を引いた。


そして、商店街まで来て、いつものたばこ屋に行き、一息ついてショートピースを買うと、偉くたばこ屋の娘が美女なことに気がついた。

目の下に泣きぼくろ、鼻は丸みはないものの、筋が通っていた。

彼女の鼻を触り、ショートピースを受け取ると、やはり逃げた。


こうして、何時間か逃げ切り理不尽な鬼ごっこにも疲れ、僕はコンビニの便所の水道水をがぶ飲みし、コンビニから出て、街路路に一人立った。

どうやら、ここには、追ってこないようだ。と安心はできない。

僕に近づく美女は全員僕のペニスを、僕の亀頭を童貞を狙っているのだから。

油断は大敵だ。と、思っていた矢先だった集団で、日向坂46を似せたようなまさに日向坂46のメンバーのような美女達20達が僕に一斉に追いかけてきた。

たけし軍団を彷彿とさせる勢いに僕は完全に疲れ果てていると、前方から乃木坂46のメンバー数十人が僕に襲いにくる。

完全に囲まれた俺は、思い切ってマンホールをこじ開け、下水道へと身を置いた。


なんとか逃げ切ったと思ったが下水の中からう○こまみれの茶髪の大島優子似の美女が顔を覗かせた。

「ジーザス」

「対話をしたいの。あなたと」

「は?お前は俺のペニスを童貞を狙ってるんじゃないのかよ」

「・・・特攻隊みたいなことを私は好まないし、それより…うんこまみれの私の体見てどう思う?」


僕は彼女を連れて下水道を出て、ホテルにチェックインした。

「なんであなたはこんな大人数の美女から逃げる必要があるの?」

シャワーを浴び終えた彼女がピースを吸っている僕に尋ねた。

「童貞を奪われたくないからさ」

「ねえ、真凛が性行為を求めても拒むの?」

「付き合った女結婚した女とも一回たりともセックスはしたことがない。

せいぜい手マンを少しやったぐらいさ」

「変なの」

「てめえ俺様のことを見下してるのか?ああん?」

「見下してなんてないよ。

ただ変わってるなぁって思って」

「そうだな。俺は無性愛なんだ。

官能描写を小説に書くことはあっても行為はしないって決めてる」

「そっか…じゃあしなくて良いんじゃない?」


僕は彼女を疑った。

だがうんこまみれの下水から出た彼女は、包茎バスターを持っていない…ポケットのない服を着ている。

僕はタンスや机、ゴミ箱も包茎バスターは、なかった。

「・・・XXX星人なんじゃないのか君も」

「そうよ。だけどね、私は正攻法を好むしあなたが嫌なら無理にセックスは望まない。」

「鼻だけ触っていい?」

「良いよ。」

僕は彼女の鼻を触らせてもらった。

彼女の鼻の丸みを帯びた鼻もやはり、柔らかく気持ちの良いものだった。

「なんで俺じゃないとダメなんだ?

他にも男はいるだろ?」

「少しだけ話させて…。

私たちXXX星には、イケメン陽キャ、高年収のエリートの男性が多いんだけど、陰キャオタクニートデブスが殆どいないの。」

「良いことじゃないか」

「良くないわ。希少種なんだもん。

地球上では、下等で下劣と言われるインキャデブスニートは、XXX星では、好まれるの。

だけど……貴方はね、インキャの中のインキャなのよ。」

「ほう…」僕は首を傾げた。

「貴方の小説の主人公は、みんな根暗でメンタルが弱く自殺するキャラクターが多い。

その上無言ブロックされたら激怒し、地球を滅ぼそうとする主人公を書く人間がこの地球上にいると思う?」

「・・・」

「しかもその主人公が、無言ブロックされた原因は、出会い厨でDMを飛ばせば『今日会える?暇?ねえどこ住み?ご飯奢るよ』とか言ってるのよ。こんな自己責任野郎が滅ぼす地球を救うって…どれだけクレイジーなのよ」

「・・・」

「そんな小説を書けるのは貴方だけなの。

真の陰キャの貴方だけなの。だから…むかせて?」

「論理の崩壊が顕著な女にペニスは触らせたくないね。」

「…そう。じゃあ良いわ。チェックアウトして。我が星民は、貴殿に少しだけインターバルを与えるわ。30分間…

確かに不利よね…、大人数の女がたった一人のペニスを狙って鬼ごっこをしてるんだもの。そりゃ逃げたくなるわよ」

「ラインだけ交換しよ」

「良いよ。友達になろ?」

「君とはわかり合える気がするからね。交換しよっか」僕は、リュックからスマホを取り出して、ラインを起動した。


そして、彼女のラインを追加した僕は、彼女を抱きしめた。

「・・・大好きだよ、そりゃあ大好きさ。」

「真凛と私どっちが好きなの?」

どっちもさとは、口が裂けても言えない。

それは、彼女に申し訳ない。

だが嘘もつけない、複雑な心境だ。

僕はタバコを吸い答えた。

「僕は、自由でいたい。多分戦いが終わっても、僕は真凛と付き合わないと思う。

僕は…孤独似合う男さ」

「ぼっちって言えば良いじゃん」

「・・・ジェームズディーンを知ってるか?」

「知らない誰それ」

「エデンの東という映画を見ることを勧めるよ。今度戦いが終わってゆっくりできる時に2人でみよう」

「良いよ」

「よっしゃあ!」


僕は、服を着て、ホテルをチェックアウトすると、アンダーソン・ジェエルからラインが届いた。

「町中に美女が溢れて大変だ!

至急ファルミ研究所に来て欲しい」


どういうことだろうか。

アンダーソン・ジェエルは、僕のフォロワーの一人で、レトロPC愛好会の会長で、ラインも滅多にしない。

元々は、X68000のゲームを開発していたが、会社の倒産を機に彼はニートになったらしい。

たまにオフ会でレアなゲームをやらせてもらえるのでかなり、僕の中で気に入っているフォロワーの一人だ。


僕はファルミ研究所と、呼ばれているアパートの一室「メゾン・ファルミ」の部屋に赴いた。


会長は愛好会員一同に説明した。

「今インキャデブスニートオタクの我々が美少女達に狙われている。

インキャデブスニートオタクは、長いから

イデブスヲタニートと呼ぼう。

そして、美少女に目をつけられたイデブスヲタニートの童貞が次々に奪われている。

こんなの宇宙人の襲来にしか思えない」

多分僕の童貞を奪えなかった美少女達が腹いせに、他のインキャデブスニートオタクの童貞を、狙ってるのだろう。


「だが、別に悪いことじゃないだろ?」と僕が口を挟む。

「いや、俺達は生涯童貞を結んだ愛好会メンバーだろ!この愛好会の資格条件は…」

「童貞であること」とメンバーの古淵が口を挟んだ。

「そうだ!つまり、会員の童貞が奪われることは我が愛好会が危機に落ちることなのだ!」

こいつもなかなか論理破綻が著しいな…。

僕は口を挟んだ。


「だが結婚とか、交際とかのライブイベントで童貞が奪われることだってある。

そもそも会員である条件が童貞であることが問題なんじゃないのか?」

会長は苦虫を噛んだような表情で俺を見つめた。

「黙らっしゃい!」と横山光輝版の袁紹殿のような口調で僕に言った会長は、言った。

「だからね、私は美少女バスターを開発したザンス!

この美少女バスターの引き金を引けば、美女達の体を一触たりとも触れずになんと体を猫ちゃんに変えることができるザンス。」

「なんで体だけだ?」

「ミーの性癖がね、理由ザンス。」


こうして美少女バスターが俺たちレトロPC愛好会員に配られた。

「そして、今日をもって俺たちレトロPC愛好会を「包茎ウォーリアーズ」と名乗るザンス!

だってお前ら包茎だろ」と、会長が言うと、室内にいる会員2名が部屋を出た。

「あいつら包茎じゃなかったのか。」と僕が口にすると残った8人の会員に向かって会長は言った。

「俺たちが美女を成敗するのだ!」


なんか、申し訳ない気もするがこれで優勢になった俺は、美少女ウォーリアーズのリーダーとなった会長が渡した美少女バスターを持ってファルミ研究所を後にした。


こうして、部屋から出ると美女達が待ち構えていた。

「そろそろ観念したら良いじゃんお兄さん」と、セーラー服を着た橋本環奈似の美女が俺に声をかけた。

「俺には、戦う気はないが…多分君たちは童貞達の逆鱗に触れたようだ。

「どういうこと?」と少女達に、童貞ウォーリアーズのメンバーが一斉に美少女バスターを放った。

「にゃあ!」と橋本環奈似の美女の体真っ先に猫にされた。

「どうなってるみゃ?」と美女は、桐谷美玲似の美女に尋ねた。

「ボス…猫になってます。正直抱きしめたいぐらい可愛いです」

「え!そうみゃ!は!やけに目線が低いと思ったら!

みゃ!みゃ!…包茎バスターが持てない!」

と、童貞達は、次々に美少女バスターの引き金を引いた。

次々に猫になった美少女、俺はその場を逃げたが、眼前にいる美女が包茎バスターがを構えていたら…止むを得ない。

美少女バスターの引き金を引いた。


次々に人面猫になっていく美女達…ごめんね、と僕は一言口にすると、Oopsと口にしたい状況が眼前に広がっていた。

幼少期に見たSF映画のように、空中には巨大な円状の飛行物体が姿を見せており次々にイデブスヲタニートが拉致されてるのが見える…ひ、卑怯だ!だが他人は他人だ!あんなニート見捨ててやる!


と、僕は一旦ネカフェに避難し、一服ピースを吸った。

「少し疲れたな…」と僕は目を閉じた。


…こうして長い時間の末目覚めると、ラブホテルと部屋らしき場所にいた。


「え!ここは、何処だ!」と周囲を見渡し、窓を眺めると上空800メートルは下らなかった。

だが、ホテルそのものが浮遊している感覚がある。

「ここは、どこだ!」と机でメイクをしている美女に場所を尋ねると彼女は答えた。

「UFOの中よ」

「何!?」

「貴方が眠っているうちにね…拉致したのよ」

「返せ!俺を家に返せ!俺が君たちに何をしたっていうんだ!」

「何もしてないわ…厳密には。

だが何もしてないことが問題なのよ!」

「何!?」

少女がこちらを振り向くと、涙を流した…鶴嶋乃愛似の鼻の丸い美女がいた。

少女の目から涙が流れていた。


「貴方ときたら鼻!鼻!鼻のことばかり、私たちXXX星人に対する冒涜よ!

…他の地球人達は素直に命令に応じて貴方の仲間なのかな?童貞ウォーリアーズもあっさりセックスをしてくれた」

「何ぃ!?」

「本当よ…だから本来は寝ている間に、包茎バスターを打とうと思ったの…だけど…包茎バスターは、起きている状態でしか有効じゃない。だから…今貴方を打つ!」


美女は包茎バスターをタンスから出し、引き金に手をかけ、打ってきた!

はめていた腕時計を見ると残り時間は3分!

ここを乗り切れば、俺の戦いは終わる!

しかし手元に、美少女バスターはない。

裸の状態で、美少女バスターを放つ、少女から必死に逃げるが、部屋から出て右の通路の突き当たりとうとう追い詰められた。


「ピンチだ!」

「ふふ、これで終わりよ!観念しなさい!

童貞インキャ!」

その時だった、どこからか侵入したゴキブリ50匹が空中で僕に、美少女バスター改を投げた。

「無駄よ!」と、彼女は、包茎バスターを放つとほぼ同時タイミングで僕は美少女バスター改を放った。


ジジジジと相打ちになった二つの光線。

だが美少女バスター改の威力は凄まじく、彼女の体はゴキブリになった!

「え!?何よ!これ!いやーん」と、彼女の顔は、呟いた。

そして、24時間かあっという間に経った現在、戦いは終わりを告げた。


その戦いの後、5時間ほどで美少女バスターの効き目が切れ、元の人間の姿に戻った美少女達。

晴れて、僕は真凛にXXX星に招待をされた。


「良い戦いだったわ…オールドスポート。

…望みは、なんでも叶えてあげる」

…僕は躊躇った。僕は彼女と付き合いたかった。だが背後には大島優子似の美女が涙を流していた。


「付き合うっていうのは無しだ。

俺と友達になってくれ。この星のみんな、

俺は友達になりたいんだ。俺はぼっちで寂しい人間だ。だから友達が、もっと言うとリア友が欲しいんだ。良いだろ?」

「・・・良いよ。確かに貴方はルールを守った。私達がどれほど姑息な手段を使おうと貴方に関しては…ルールを守ったもんね。」


こうして、僕は真凛のラインを追加し、今まで戦った美女達とラインを交換した。


こうして、僕の周りをペットのゴキブリ達と…美女達が囲むようになった。


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