取り敢えず復習2
ジブは解放された残りの勇者を一瞬で斬り殺した。
「うん、いい感じです」
俺は剣を召喚したまま左手で拳銃も召喚した。
「さっき見たいに殺してやるよ」
真一は数発ジブ目掛けて発砲した。
しかし、ジブは軽々と剣で打ち切った。
「先ほど見たいに魔力が少なければ死んでいたでしょう…そして、あなたは気づいて居ないと思いますが…自分のステータスがカンストだとおもってるでしょう」
俺はその言葉に驚いた。
(なに言ってんだ…俺は確かにステータスをカンストさせたはず……)
「俺が貴様よりステータスが低いと……?」
真一は苦笑いで答えた。
「それは戦って見なければ……ですが異世界でのバージョンアップは続いています…新たな運営によって」
(新たな運営だ……)
真一は休めることなく拳銃を発砲した。
そして銃弾がなくなった瞬間、一気に真一はジブに剣を振りかざした。だが、ジブは真正面から真一の一撃を受け止めた。
「真正面からとは…あなたも自分の力に酔っている勇者と変わりませんね」
その瞬間、ジブは悲鳴を上げた、。
ジブの片足から大量の血飛沫が出ていた。
「あなたの相手は1人ではありませんよ」
そこには、日本刀持った陽葵の姿だった。
その日本刀は血を浴びているにも関わらずとても美しく見えた。
「離れなさい!ダメガネ!!!」
その声と共に大量の銃弾がジブを射抜いた。
(あぶね〜俺まで蜂の巣になる所だった…あの海女…)
ジブは地面に倒れた。
「やりましたね!真一さん!!!」
陽葵は喜んで真一へ詰めかけた。
「くるなぁ!!!」
真一は大きく叫んだ。
するとジブの体が見る見ると崩れだし魔法陣が現れた。
「いや〜危ないですね、不意打ちとは一本取られましたよ…さて、続行です」
「続行はない……お前の分離魔法なんて見飽きたよ…」
ジブの足元には鎖が絡みつけられ、その鎖の先端は刃先の様な形状をしておりジブの足に刺さっていた。
「何だこれは……」
「これは、魔王を倒した者のみが使用できる魔法…異世界に帰還できる魔法だよ、本来なら勇者は魔王を倒してこの魔法を使いこちらに帰るはずだった…だがこちらの世界で使うとなると異世界と言うのはお前らが自分の意思で向かった俺の作った仮想の世界に帰還することになる…」
「まて、貴様!私を帰還させたら話を書き出せなくなるぞぉ!」
ジブは必死に叫んだ。
「お前に聞くことはない……『真実の瞳』!」
真一は陽葵の手を引き如月のいる方へ向かった。
「お前はあれ以上なにも知らない…よく調べてくれたよ感謝する」
ジブは鎖に巻き付けられて魔法陣へと引きずり込まれていた。
「まだだぁ!!!せめて貴様だけでも!『Destruct』!!!」
その瞬間、ジブの体は大きく膨らみ大きく爆発した。
「なんてことを…」
如月の急いで真一達の元に向かった。
「大丈夫!真一!!!」
真一は陽葵を庇ってガラスの破片などが背中に刺さっていた。
「最悪だ……魔王に治癒魔法ないって…」
陽葵は泣きながら言った。
「何で…自分で治癒できないのに……」
真一は苦笑いしていた。
「急いで治癒しますから!」
陽葵は急いで真一に治癒魔法を掛けた。
「助かったよ」
如月がせきごみをした。
「で、ジブの話は嘘じゃないんでしょ……こらからどうするのる」
真一は立ち上がり言った。
「取り敢えず会社に戻ってみるよ…出来れば如月も来てくれれば……」
「言われなくても付いてくわよ!」
こうして俺たちは一度会社へ戻ることにした。