取りあえず研究室へ2
「こんなことで驚かれちゃこまるなぁ〜」
つばめは笑いながら言った。
「どう言う事だ…説明しろ!」
真一はつばめに問い詰めた。
「この今いる世界の魔力を持たない人々は感覚を支配されている……」
真一はその言葉に驚いた。
「支配されているだと…」
つばめは真剣な表情で話し始めた。
「人々は今、魔法が使える人間と使えない人間がいると思っている……それに魔獣などもごく普通に存在していると思っている、真一が最初勇者をあんなに派手に倒しても人々はパニックにならなかった……それはこの様な戦いが普通にある事だとおもっているからよ、人工知能は魔力の無い人々に軽い精神操作が施されているからよ…」
真一はつばめを睨みつけて言った。
「お前この短期間になぜここまでの情報を知った?」
つばめはその言葉を聞いた瞬間笑い出した。
「酷いな〜私を怪しまなくてもいいよ〜そんなの簡単だよ!私が魔力の無い時はこの世界がさっき言った見たいになってたし……魔力を手に入れてからは本来の記憶が戻ったから確信出来るのよ!!」
「疑ってすまない…」
「いいって〜そう言えば真一眼鏡にしたんだね〜確かにこの先戦闘も少なく無いと思うしコンタクトじゃ危ないしね〜」
「あぁ、コンタクトは戦闘では不向きだからな…」
(ラッキーかっこよく眼鏡にしたっ言えた〜)
「でも、眼鏡似合ってなくないですか?どこから見てもダメガネですね…」
後ろから如月がそんな事を言った。
「ダメガネ…… 確かに真一はダメガネだね!ね〜そう思うでしょ?青の大陸元ペガサス軍副隊長、朝霧陽葵ちゃん……」
その言葉に皆が唖然とした。
「あ、あの青き天使って言われているペガサスの副隊長………異世界でも陽葵とは会っていたけどそんな話聞いた事なかったわよ…」
「そりゃ〜そうだろうね〜身分を隠してじゃないとそんなお偉いさんは他の大陸の勇者と何て居られないもんね〜」
「本当なのか、陽葵?」
陽葵は涙目で言った。
「如月さん達にに黙っててすみませんでした…もし、身分を知ったらまた…私が上の立場でいなきゃならない…もうそんな立場はやなんです!副隊長はほとんどクエストにも行けず命令や書類をまとめたり軍の指揮の事ばかりで……わがままかも知れませんが…元いた世界に戻ってまで副隊長でいたくなかった………」
(確か、ジブもペガサスか…だからすぐに陽葵を殺せなかったのか……)
その言葉を聞き真一はポッケに手を入れてニヤリと笑った。
「良かったよ、ここで裏切りだったら殺さなきゃ行けなかった…そんな事なら最初から言えよお前は上司ではない、お前は俺の部下なんだ……人に命令する必要もない!」
陽葵は嬉しそうに笑っていた。
「元副隊長がこちらにいると考えたら大分心強いわね」
如月も攻める様子もなく笑っていた。
「で、やる事は決まってるかな真一?」
つばめは椅子から立ち上がり言った。
「あぁ、もちろん…取りあえず青の大陸ペガサス軍隊長にしてペガサス大陸の王……………」
(しまった〜王の名前忘れた〜てか、異世界に居なかったんだし知るわけねーよ)
「『青の大陸ペガサス軍隊長クラウン・スペード』さんです!!!」
陽葵は微笑みながら言った。真一は咳払いをして言い直した。
「取りあえず、青の大陸ペガサス軍隊長スカイ・クラウンに会いに行く!!!」