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最後の人類、最初の生命  作者: コゲコゲ
小さい敵が意外と強かったりします
8/56

やはり隠し事は良くないと思います。

「そろそろ出発だよ〜」


「「はーい」」


 さぁ引っ越しだ。


「って、何処に行くの?」


 一体何処へ行くのだろうか…


「行き先は、神のみぞ知るってところですね」


「………そう」


 未決定だったらしい。

 それにしても………


「ねぇ桜」


「なんですか一樹?」


「じいさん、なんとかならねぇの?」


「…」


 そう言いながら後ろを向いた僕と桜の目線の先では…


「よっしゃー!久しぶりの引越しじゃー!!」


 じいさんが踊っていた。


「ほらじいさん。今にも人が死にそうな不気味なダンスをやめろ」


「ほぇ?」


「今気付いたのかよ!?」


「いやはや、見苦しいところを見せてしまい申し訳ない」


「今更取り繕っても遅いからね!?」


「はいはい二人とも、じゃれてないでさっさと行くよ」


「「じゃれてないよ(ぞ)!」」


「ふふっ、それでは出発しましょう」


 何だろう。最近桜にからかわれる回数が増えつつあるような…



 それから約5時間が経過した。


「暑い…」「暑いのぅ」「暑いですね…」


 僕ら三人は砂漠を彷徨っていた。


「僕達…ここで死ぬなんてことはないよね…?」


「それは………ないですよ?」


「本当にないよね!?なんで疑問系なの?ねぇねぇ!?」


「ほれ一樹、そんなに叫ぶと喉が渇いてしまうぞ」


「ムグゥ………」


「あ!ほら!!オアシスが見えてきましたよ!!ほらほら!」


「幻覚じゃないよね……」


「安心せぃ。本物じゃ」


 良かった。僕らは死なずに済むらしい。

 見えているオアシスが見ただけでも10キロは離れていなければ。

 絶望に近い気持ちを味わっていると、


「あなた達大丈夫ですか?」


「「「???」」」


 不意に背後から声が聞こえた。幻聴かな?


「乗りますか?」


 うん。幻聴ではなかった。

 振り向くとラクダを連れた男性が立っていた。


「乗りますか?」


 聞こえなかったと思ったのか、男性がもう一度聞いてきた。


「「「乗ります!!」」」


 もちろん即答するよね?これ以上歩いたら死ぬよ?まじで。


「いや〜、わざわざ歩いてくる人もいるんですね〜」


「……は?」


「いえ、近くの町に行けば普通にラクダタクシーがあるのにって「おい。それは本当か?」


 本当だったら今までの僕たちの苦労は一体何だったんだ。


「?はい。本当ですよ?現にこれもそうですし」


 そんなこと初耳だぞ。


「さ〜く〜ら〜?」


「いっ、いえ、私も知りませんでしたので」


「ま、そりゃそうか」


 知らなかったのならしょうがない。それに桜だから許すに決まっている。


「わしは知ってたぞ」


「よ〜しじいさん。歯を食いしばれ〜?」


「ま、まて一樹!早まるでないぞ!!」


 これは一発殴っても良いと思うのは僕だけでしょうか?


「おじいちゃん?」


「さっ、さくら!助けてくれ!!」


「あ!じいさん卑怯だぞ、桜を盾にするなんて!」


「おじいちゃん…」


「桜………?」


「今日は夕飯抜きです」


「なぜじゃ!?楽しかっただろう!?」


 良かった、桜も僕と同じ意見だったらしい。


「楽しいわけないだろうこのバカじいさん!こちとら死にそうだったんだぞ!」


「そうですよおじいちゃん!もうダメかと思っちゃったんだから!!」


「すまん…」


「あの、お客様。そろそろ勘弁してあげても…」


 しょうがない。これ以上みっともない姿は見せられないし、かんべんしてやるか。


「そうですね。そろそろ許してあげましょう」


「一樹、桜!」


 じいさん、そんな目で見ても全然可愛くねーぞ…


「あ、もちろん夕食は抜きですが」


「なんでじゃ!?」


 あ、桜キレてる。

 そりゃそーか、死にそうだったんだし。


「なんでって…おじいちゃんのせいで疲れちゃって、明日は狩りに行けそうにないじゃないですか!」


 あ、そっちなのね。じいさん。ちょっとだけナイス。


「お客様、着きましたよ?」


 そうこうしてるうちに着いていたらしい。


「あの、今日は本当にありがとうござ…」


「代金は途中からなので半額の50円です」


 って、金取るのかーーーーーい!!感謝して損したよ!

 代金を払い、新たな町へ来た僕ら。

 最初にすべきはやっぱり宿探し…


「あ!ここの家って空いてますか?」


「空いてるよ、50万円ね」


「はい、どうぞ」


「毎度あり〜」


 …は終わったみたいだから荷ほどきだね!

 っていうか50万円も現金で持ってきてたのかよ桜は…



 そこはとある場所。

 そこには一匹の生物が巣を作っていた。

 しかし後から、ふた周りは大きい生物がやってきて巣を取ってしまった。

 仕方がないので、巣を取られてしまった生物は新しい住処を求めて飛び立った。


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