あなたに足りないものがあります。 頭脳?いいえ、常識です。
「%&$#J+D*?」「#’$%”#$」「$#&”(&#!」
さてどうしたものか・・・
ここは森の中のお屋敷のような家。
目の前には可愛らしい女の子と老人。言葉からして人類でないことは確かだ。
「あの~、ちょっと良いですか・・・?」
「#$”&’”?」「#$&”)&?」
「あ、いえ。何でもないです・・・ハァ」
「%&84$$!」「%$&(&&(・・・」
老人と何かを話しあってから女の子が僕の洋服の裾を引っ張った。
「&#%$%」
どうやら『ついてきて』と言っているらしい。
「わかったよ」
少女に連れられてついた部屋は寝室だった。可愛らしいベッドが置いてある。
「まさかこの部屋を貸してくれるのか?ありがとう」
通じないとわかっていたが僕は少女にそう伝えた。
「じゃあ、おやすみ」
そういって僕がドアを閉めようとすると少女も入ってきた。
「あの・・・僕もう寝るんですけど・・・?」
「%’$&’?」
僕は言葉の意味が分からないのでとりあえず部屋を見渡してみた。
木のテーブル・椅子。ソファー。そしてベット、枕は一つ。
あたりを見回していると少女が物置らしい場所から何かを引っ張り出してベッドの上に置いた。そして枕が二つに増えた。
「って、おかしいだろ!?」
どうやら一緒に寝る気らしいこの少女は早速ベッドにもぐりこんでいる。
僕は決断した。そして枕を持って横になった。
―――――ソファーに。
朝、良い匂いで目が覚めた僕は大きく伸びをした。・・・・・むにゅ。
「?」
柔らかいものを触ったような感覚。触り心地がよくてしばらく触っていると声が聞こえた。
「ほんはひほっへはをふにふにひはいへふははい」
「!?ごっ、ごめん!!」
「いえ、大丈夫です」
「!?」
ここでようやく僕は少女の目の前にいることに気づいて距離をとった。
「どうしました?」
そうやって少女は日本語で僕に問いかける。・・・・・日本語で?
「・・・言葉わかるの?」
「はい!勉強しましたから!」
いやいや、一晩しかたっていないんですけど?
「日本語って結構簡単ですよね!」
どうやらこの種族はとても頭が良いらしい。
「そういえば、勉強していて気づいたんですけど、私たちは人類ではないですけど遺伝子的には同じ種なんだそうですよ?良かったですね!人類は滅びませんよ!」
「えーっと・・・つまり?」
「私たちでもあなたとの交b「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なんでしょう?」
「それ以上は女の子が言っちゃダメな言葉だから!!」
「はて?なぜでしょうか・・・」
この種族、頭は良いけど常識を教えなければ・・・。
そう心に決めた僕であった。