表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

すぴには向かない人

しばらく連絡のなかった鯨佐くんが、いきなりビールを提げてやってきて、僕にも飲ませながら話し出した。

うん、久しぶり。

どう? うまくやってる?

そうだよね。うまくやっている気配がするよ。 ……ふつうに、誰でも感じ取れる顔色とか雰囲気とか。そういったものだよ?なにも変なものは見えちゃいないさ。


うん。ちょっと忙しかったんだ。

三年ほど前からの知り合いが、ちょっと神経のバランスを崩しちゃってね。


いや、前からおかしいといえばおかしいとも言える人だったよ。幻視体質でないひとからいえばね。

ほかのひとからおかしいと言われるのではないかとピリピリしながら、でも言わずにいられない。言って同調するのが能天気ないわゆる「すぴ」信者の人ばかりで、違和感を覚えてますます苛々するてだけの、ふつうの幻視体質、と見ていたんだ。


でも、ちぐはぐなところはあったのだよね。

電話占いにお金をかける。

ちょっと敏感ならば呼吸を合わせてからでないと入れないような神社の石段を、無造作にずかずか上がる。


はじめは、ぼくよりも強いひとだから影響をうけないのかと思っていたんだ。



どうも違う。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ